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マツダのCX-60プロトタイプ試乗記が公開されてから界隈は騒然としている!?

驚くほど全てに手を入れた完全なオールニューモデルにも関わらず、高い完成度が垣間見える。
競合他社のことなど気にする素振りも無い唯我独尊っぷり。

しかもマツダのビルディングブロック戦略を考えると、この後登場するモデル（CX-70, CX-80, CX-90）はコレより悪くなりようがない!!

それは第7世代スモールプラットフォームのMAZDA 3, CX-30, MX-30, CX-50でも実証済み。
（デザインや人気は別として、クルマとしての資質は迷走することなく熟成している）


唯一心配なのは、自社開発のトルコンレス8速AT...
これがコケると皆コケるので、ベンチマークたる ZFの8HP Gen4を凌駕しないまでも高い信頼性があることだけは 祈るような 気持ちです。

改めて書くまでもないかもしれないけれど、マツダとボルボの戦略はよく似ている。

マツダはスモールとラージ2つのプラットフォームで、
ボルボは CMAと SPAの2つプラットフォームで、
SUVを主力にマルチ電動化する。

既に電動化ラインナップを終えたボルボに対して今はマツダが遅れを取っているが、マツダの FRラージプラットフォームの登場で一気に抜き去る可能性があると思う。


ボルボは、ICEは直列4気筒ガソリンのみで十分と考えて FFベースの SPAを作り、それをダウンサイジングして CMAに展開した。

当時の、ボルボのその判断は合理的で無駄がないように思えた...が、
わたしはボルボ V60 Cross Country（SPA）が好きで一週間ほど代車として乗ったのだけれど、やはり軽快と呼ぶには無理があるスカスカのエンジンの感触と音が残念だった。
（気分が上がらない）

マツダは FF 4気筒で十分という（日本の）常識に惑わされることなく、マルチ電動化の為のベストな選択として確信を持って FRと直列6気筒に挑んでゼロから新規開発した。
それをアフォーダブルな価格で提供する。


この判断は間違っていないと思う。


これからマツダが D/Eセグメントで躍進する姿を見たいし、叶うなら SUVでは無い（ワゴンベースの）Cross Countryもぜひラインナップして欲しい。
正直、歳をとると SUVの座面は高すぎて Cross Countryが丁度いいので。

マツダCX-60のプロポーションを見た時、最初に感じた違和感。

似たようなサイズのボルボXC60と並べてみて分かった気がします。
（両者のホイールベースの長さはほぼ同じで位置も揃えています）

FFベースのボルボのキャビンは前進しているのに対して、FRのマツダはキャビンが後退していてドライバーは見事に前後輪の真ん中に位置するようになっています。

長い間FFベースの車両デザインばかり見させられてきた目には、FRのプロポーションが奇異に見えただけで、CX-60は王道のプロポーションを持っているのだと思います。

マツダのラージ商品群第一弾となるCX-60が公開された。

ラージということで色々書きたてられているけれど、サイズだけ見れば昔乗っていた日産ムラーノと変わらない。
多少の不便はあれど都内で困るサイズではないし（むしろFRのCX-60の方が小回りが効く）、価格が高いのはPHEVなら他車も同じ。

2004年当時のムラーノ V型6気筒3500cc 4WDが400万円以下だったのを今は望むべくもないが、あれだけのオールニューにチャレンジしたマツダ渾身のニューモデルを日本人としては素直に応援したい!!

ムラーノだって全くのニューモデルが世界中で受け容れられてこのジャンルの開祖となったのだから。

■全長
CX-60: 4,745mm
ムラーノ:4,770mm

■全幅
CX-60: 1,890mm
ムラーノ:1,880mm

■ホイールベース
CX-60: 2,870mm
ムラーノ:2,825mm

■最小回転半径
CX-60: 5.4m
ムラーノ:5.7m

行きに東名、帰りに中央道を使った全行程290kmはやはり無充電では無理でした。

御殿場で 30分17.5 kWh
談合坂SAで 10分 5.5 kWh

を充電して少し余裕をもって帰って来られる感じ。

御殿場から中央道に向かう登りルートでは顕著に電費が悪くなり、逆に小仏トンネルを超えてからは下りのコースティングで電費を稼ぎ最後の調布辺りからの渋滞でヒヤヒヤ。

EV運転は頭脳戦でもある。