添加剤で有名な二硫化モリブデン。そのパウダーを購入したので遊んでみました。
モリブデン製品に関して、音が静かになった!とかエンジンが滑らかになった!みたいなレビューは沢山あるけど、使用後にエンジンを開けての検証がありません(自分調べ)。
今回はモリブデンの潤滑効果ではなく、コーティング効果や残留性があるのか、のチェックです。
商品はフリマサイトで丸山モリブデン原料、粒子径0.02µmと謳うのもの。
部屋でオブジェになっているポルシェのシリンダーに、綿棒で少量擦りつけてみました(真ん中の黒いライン)。
塗布したところを指やティッシュで擦ると多少付着して黒くはなるものの、壁面から剥がれることは無かったです。微小な隙間に入り込んでるということでしょうか。
パーツクリーナー+マイクロファイバータオルで拭くと綺麗に取れました。
ちなみにこの状態でモリブデンの塗布ラインを通過するように手動でピストンを上下させると…
特に抵抗感の違いは感じとれませんでした。
次に実際にエンジンオイルに浸されるピストン下部。
エンジンオイルに二硫化モリブデンを少量混ぜたものを壁面に滴下、同じように数回上下させます(写真撮り忘れ)。
その後、オイルを拭き取ってみると
傷だらけのシリンダーなので傷に二硫化モリブデン粒子が入り込んで黒くなるかな、と思ったんですが特に目立った変化は見られませんでした。
というわけで
擦りつけた場合はある程度は付着するけど、エンジンオイルに混ぜて使うとコーティング効果はほぼ無い、または少ないと思います。
でも目に見えないレベルでは付着しているのかもしれません。
また、実際のエンジン稼働中はピストンは高速で動いているし、熱や油圧等の力が掛かるで多少はコーティングされるのかもしれません。
二硫化モリブデン添加剤は潤滑剤として使うならいいと思いますが、コーティング剤としての効果は???です。
ちゃんとコーティングするならエンジン開けてモリブデンショットです。
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2024/04/29 18:11:49