
昨日、行ってきました。
去年は午後からの入城でしたが、今回はフルタイムで参戦。
セミナーも、厳選プログラムを含め3件ほど聴講。どれも興味深い内容で楽しめました。
今年も、お城を素材に様々なアプローチがあり、新しい発見もあり、おおいに刺激を受けて満喫した一日になりました。
開城直後の入城待ちの行列を避けるため、臨海公園をぶらぶらして時間調整。

10:10頃にパシフィコ横浜へ。スムーズに入城できました。

セミナーは開始1時間前に受付でチケットが配布されるシステム。
10:30からの「お城撮影の楽しみ方」を狙っていたのですが既に満席でした。
代わりに別のを取りました。
時間まで定番のジオラマを見学。
今回はイラストとジオラマがセットで展示されておりました。

沼津の長浜城。

松山城。

前回は無かった、同一スケールの有名処の天守が並べて展示。
大きさの比較ができるようにゲージ付き。
手前から、江戸城、大坂城、名古屋城。
11:00にセミナーへ。
講師は発掘整備の主幹かつ現場でバリバリやられている方。
セミナーの講師というと学者さんがほとんどでしたので、現場の方の生々しくも最新のお話を聞けたのが新鮮でした。プレゼンも熱かったです。

新人時代に、当時の認知度は「小牧長久手の戦いの家康の陣城(即席の土の城)」程度で、上司に「簡単で直ぐ終わるから」と軽く割り振られた仕事だった、とのこと。
ところが、石垣が発見されたのを発端に、信長の築城歴で「安土城のプロトタイプ版」に位置付けられる貴重な城であることが判明。調査は16年間続き、着々と成果も上がり、今やライフワークに。
苦労も多いでしょうが、こういうのってある意味幸せだと思います。
お昼は会場内の休憩エリアで販売のお弁当で。これらもお城関係との触れ込みでした。
横浜定番の崎陽軒は避けて(市民には食傷気味ナノデ(^^;))、変わったものをチョイス。
食後は「お城シアター」で少しまったり。
お城の現地で上映されている紹介映像やTV番組が流されています。
これは安土城で見たもの。このライトアップシーン(当時、実際に行われたイベント)に感動したんですよね。
駿府城の金箔瓦。
駿府城も大坂城などと同様、豊臣の城が徳川の城に再構築された城。
今年発掘された豊臣時代の金箔瓦が展示されておりました。

「センゴク原画展」
漫画は読んだことが無いのですが、この絵が刺さりました。
落城した小谷城を見守る浅野姉妹。想像力を掻き立てられます。
13:30~15:00は厳選プログラムの「天下人の城・豊臣の城」へ。
厳選プログラムはチケットが前売りもされていますが、開講30分前でも購入できました。
キャパが大きい会場でしたのであわてなくても良さそうです。
撮影はNGでしたので、画像は無し。
先のセミナーも、前記事の甲府城のセミナーでも、ここでも、秀吉時代の城観は「権力誇示のランドマーク」で共通認識なのですね。
要約すると、
・造りは見栄え重視で、見えないところはテキトー
・石垣技術の進化時代で、新旧混在のカオス状態(名護屋城を題材に)
・地方への技術波及が大きく進んだ時代
聴講後は会場を散策。
「城めぐり観光情報ゾーン」をぶらぶら。
16:00からセミナー「最先端お城CG復元の秘密」を聴講。

前半は画家さんによる、お城イラスト作成の裏話(苦労話)。
後半はエンジニアさんによる、奈良の高取城を題材に3DCG作成の技術的な話。
最後は御両名が共同作業中の、来年の兵庫「明石城」400周年記念向けの3DCG作品の紹介。
画家さんは、近年の3DCGのクオリティアップは2Dイラストを凌駕しており需要を含め将来は暗い、と自虐的に語られていましたが、生き残りをかけて考証(とそれをラフ画化(これも凄く上手い))で裏方で貢献していることを自負されておりました。
エンジニアさんは、地形図データや古図を読み解き3D化とお城のテクスチャを作る上で、全く情報が無い空白部分がある。その考証がわかりやすいイラストで提示されるので、作業効率良く、クオリティアップにも役立っている、とのこと。
デジタルとアナログの融合というか、お互いの長所短所を補完し合う理想的な関係でした。
画家さんもエンジニアさんも、バックグラウンドの膨大な知識量や高い考察力を伺わせる方達で、古図からの考証の過程など、ロジカルかつスリリングで非常に興味深い内容でした。
特に画家さんはプレゼンターとしても人を惹き付ける魅力があり、単独講演でもっと聴きたい、と思わせる方でした。
閉城の18:00前まで、会場内でぶらぶらまったりして満足して帰路につきました。
海沿いの夜景を見ながら横浜駅へ。
Posted at 2018/12/24 14:05:05 | |
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