
昨日、横浜で開催された「お城EXPO」に行ってきました。
(本日まで開催)
今年も大変楽しめ、満足した一日になりました。
10時頃にパシフィコ横浜へ。

今回の模型展示は現存12天守。
丸岡城。

午前に聴講したセミナーが丸岡城の築城年代の話でした。
現存天守で最も古い、とのふれ込みでしたが、立証する史料は無く「見た目が古臭い」という天守の建築様式トレンドからの「推定」でした。
最新の科学調査により江戸初期に造られたものと判明。
建築木材の①年輪、②放射性炭素(C14)の残量、③酸素同位体の量、という3種類の年代特定法でいずれも近い年代だったのと、芯柱などの基礎構造物で特定できたので部分改修ではない、とのことです。
これらの年代特定法は最近読んだ本で知っていたのですが、実際の適用例として面白かったです。
他に、最上階の欄干は修理跡の調査から、「後付け」と判明。
創建時は屋根でその推定イメージもありましたが、現存よりこちらの方がバランスが良かったです。(初代がベターというのは車のフェイスリフトと一緒ですネ~)
岡山の方の松山城。

お城シアターで、複数のドローン映像作家による松山城の作品集がありました。
フォトグラファーならぬドローングラファーという言葉を初めて知りました。
BGMの曲調が日本風だったりパンチの効いた曲だったりで個性を出していましたが、目玉の本丸や天守が小さいお城なので、どの作家の作品も映像は似たような切り口になってしまうのが難しいところですね。今後は季節(紅葉の時期とかよさそう)や天候など差異化されたものが出てくると楽しそうです。
彦根城。
後述のひこにゃんつながりで(^^;)。
大坂冬の陣図屏風のデジタル復元。

現存は不完全な模写版のみだそうで、原本を推定しCGで彩色したものだそうです。
今年は修復された絵画などの展覧会があり修復技術の面白さが喧伝されましたが、こちらも色の推定の解説など興味深かったです。
お昼は休憩・食事スペースで当日販売のお弁当で。
いつでも食べられる崎陽軒は避け、珍しいもので 新潟 新発田の駅弁。

結構なお値段でしたが、開けてみるとなんだか拍子抜け・・・

と思ったら、卵焼きの下に豪華な具が隠れておりました。
アライさんの食レポ風に(^^;)。
城めぐり観光情報ゾーン も各ブース工夫が凝らされていて楽しい。
お城のジオラマを展示しているところもありました。
毛利元就の郡山城

東京の八王子城
山の方も総石垣になっているのが見た目新鮮でした。
情勢的にここまで造り込めたのかな~?

兵庫の尼崎城のブース
味のあるお城の絵の手拭いの復刻版だそうです。
午後は、厳選プログラム「近世山城の成立と展開」
登壇のお二方の掛け合いで、江戸時代の山城の在り方についての解説。
切り口が新鮮で興味深かったのはもちろん、堅苦しいやり取りではなく、あるあるネタやボケとツッコミのような会話もあり、最後まで楽しく聴講できました。
紹介したいことが盛りだくさんですが長くなるので割愛します(^^;)。
セミナーは小田原城の発掘調査報告。
件数600箇所。こんなに膨大に調査されていたのですね。
縄張りの変遷は3段階で、北条時代→初期の大久保時代→稲葉時代(現代)。2段目は初めて知りましたが、絵図を元に発掘するとしっかり年代ごとの遺構が出てくるそうです。
最後に、イベントステージでひこにゃん。

いつもながらの可愛さで思わず写真を撮りたくなります(^^)。
19時頃に会場を出ました。
みなとみらいや山下公園程度の距離なら、横浜駅まで歩くのが当たり前になってしまいました。

横浜美術館の前でイベントやっておりまして、なんとここにもひこにゃんが。
先ほど、次があるからとそそくさと退場したのは、これだったのですね。クリスマス仕様でツノにサンタ帽なのが芸が細かいですね~
Posted at 2019/12/22 14:06:57 | |
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