
昨日、群馬 館林市の館林美術館で始まった宇野亞喜良の展覧会に行ってきました。
去年の東京での会期中に日曜美術館(TV番組)で知ったのですが、巡回展を待っていたのです。
画家ではなく商業作家さん。本の表紙やポスターなどのデザインワークがメインですが、舞台美術や立体造形なども。膨大で多彩な展示作品に圧倒されました。
天気が悪い予報でしたので箱物狙いだったのですが、大ハズレで早朝から見事な快晴でした。
これなら本命の山城巡りができたなぁ~と悔しい思いも(^^;)。
渋滞を避けるため暗いうちに出発し、下道でのんびりと。
そのまま行くと開館前に着いてしまうのは分かっていたので、目的地の近くのお城に寄り道するプランです。
が、目論見以上に混雑知らずでウルトラスムーズに進んでしまい、このままだと早く着きすぎてしまうので、通り道にある埼玉 行田市の「忍城」へ寄り道しました。
7:30頃。こんな早い時間でも駐車場が開いていました。

訪ねたのは16年ぶりです。当時は天守にしか目が行きませんでしたが、お城らしい雰囲気がうまく再現されていて見直しました。

土塁の上に土塀が巡らされています。
江戸時代以降でも関東の城は「土の城」がメインなのですよね。

立派な模擬天守(御三階櫓)。
櫓は実在しましたが別の場所に建っていたそうです。

いい雰囲気。

城内から。

「行田花手水week」というイベント期間中で、至る所に丁寧に飾り付けがされていました。
地域愛が感じられ、こういうの大好きなのです。

一通り周って次の目的地へ。
それほど広くないので寄り道には丁度良かったです。
ここ以外にも関連する遺構はあるのでまた訪ねたくなりました。街中散策も面白そうです。
群馬 館林市に入り、寄り道を予定していた「多々良沼」に到着。
広い駐車場にて。

この沼の舌状の地形にあったのが「鶉(うずら)古城」です。
沼側は天然の水堀なので地上側のみ防御を固めればよく、その土塁と空堀が残っています。

城内は公園化されていますが、土塁周辺は比較的そのまま残されているようです。
内部に標柱と説明板もあります。

水路のように加工されていますが、堀跡らしいとのこと。

お城の北端に浮島があり、土橋で渡れます。

沼には野鳥がたくさん。

浮島の弁財天。

浮島から鶉古城を望む。

本当に気持ちの良い快晴で、空の青と沼の青が最高でした。
この後、この日の目的地へ向かいました。
館林美術館に、9:50頃に到着。
多々良沼から3km程度で、歩いても行けるところにあります。
展示作品は撮影OKでした。気になったのをいくつか。
若いときから第一線で活躍されていたそうです。
館林といえばカルピス。その広告を手掛けられていました。

広告やポスターとその原画が並べて展示されており、原画が切り貼りで料理される過程が分かるのが面白かったです。
イラストは個性的なのですが、基本的な画力の高さも凄いのです。

1960年代の作品なのですが、今でも通ずるセンスの良さ。
この画面構成は永野護の設定集(Tales of Jokerとか)の表紙を思い出しましたよ。

無愛想というか感情を殺したような表情がトレードマークですね。

写実的で一般向け(?)な作品も。

本の表紙の原画。
内容と関連しているかはわからないのですが、シンプルでも物語性を感じさせられて魅かれるのですよね。

子供向け絵本の原画。
一転して別人のような、影絵の藤城清治を思わせるメルヘンな画風に。

これも異なる画風で、珍しく普通っぽいです。
展示作品数がとにかく多くて、十分堪能できました。
人も少なくて落ち着いて鑑賞できたのも良かったです。
東京だと混雑するでしょうから(偏見です(^^;))、巡回展まで待っていたのです。
堪能した後は別館へ。
この美術館はフランスのフランソワポンポン推しで、その関連展示がされています。

ここは美術館の建物自体が美しいですね。
11:30。早いですが目的を済ませたので道路が混まないうちに帰路に着きました。
館林ICから東北道~首都高~東名高速で一気に。
蓮田SAのフードコートで昼食をとりましたが、これの野菜が甘くて美味しく感じられたのが印象的でした。
自分の経路は渋滞も無く(首都高は経路外で事故渋滞していましたが)、帰路もウルトラスムーズでした。
買い物して15:00前には帰宅でき、空いた時間で所用もすませることができました。
この日は、ストレスの無いドライブができましたし、時間に余裕を持てたのが良かったのかも。
振り返れば全てが上手くいった一日でした。