
先週の3連休の初日11/22に伊那市の高遠城周辺のお城を訪ねました。
予報では連休中晴れマークが並び、土曜日に朝から晩まで完璧な快晴、という年に数回あるか無いかの素晴らしい一日でした。
しかし、好事魔多しでいきなり負傷してしまい、大事には至りませんでしたが連休の予定が狂いました・・・。
渋滞を避けるため4時頃に出発。中央道、R20、R152で高遠の方へ。
日の出の後の6:40頃。山がちなエリアは朝は雲がかかることが多いですが、見事な快晴。

R152の杖突峠で休憩。7:30頃。
山で囲まれた街並みや雲海を見下ろせる絶景ポイントですが、
店内以外からは良く見えません(^^;)。

峠を超えた後のR152は車が極端に少なくなり、気持ちよく走れました~。
最初の目的地は「野口城」。
高遠でR361に入り、8時頃に駐車場所に決めていた野口公民館に到着しました。
奥に見える禿山がお城です。

600m程歩いて野口八幡神社へ。
先人のWeb記事ではここの脇に路駐、という情報もありましたが、車通りは少ないものの長時間停めるのは憚られる感じでした。

そして、いきなりここでアクシデント。
落ち葉に埋もれた水溜の薄い鉄板のフタを踏み抜いて転倒。左手首を軽く捻挫してしまいました。
地面だと思っていたところにそれが無かった・・・。雪山で雪庇を踏み抜いた事故ってよく聞きますが、こんな感じなのですかね。
このときは痛みはほとんど無かったので予定を続行しました。
野口城の特徴は、4、5年前に木々が伐採され城域全体が剥き出しになっていること。山城では希少ですのでいつか訪ねてみたかったのですよね。
これなら熊に遭遇する確率は低いでしょう。

最初の高台の7郭から。
自然の回復力は凄いもので下草が結構凄い。
右が5郭、中央が4郭、奥の小山が1郭。白いのは説明板です。

5郭からの眺め。山脈で囲まれた長野らしい風景。

再現イラスト。

1郭の説明板。

1郭からの眺め。ここも遮るものが無いので展望は最高です。

手前から堀切を挟んで4郭。
右の山が5郭。
さらに奥に7郭。

6郭。
左に平場がちらっと見えていますが、専用の駐車場なのです。
しかし、そこに至る道の情報が全く無く、ダーティらしい話もあり怖くて使いませんでした。
次は少し南東に移動して「蟻塚城」。
10:20頃に専用の駐車スペースに到着しました。

新旧の標柱が林立しているのは、お城あるあるだったりします。

郭内の神社。ここも草木が少なめで遺構が見やすいです。

最奥の主郭。かなり広大。
土塁で囲まれており、奥に結構高いのが残っています。

その土塁から。ここも眺めが最高でした。
ここの裏山が「守屋山城」。
土塁の裏側に登城口があります。

要所に案内標識やピンクリボンの目印が付けられています。

山肌は下草が無く綺麗なのですが、登山道は不明瞭で無いに等しいです。
このようなメリハリの無い低山が結構危ないのです。登りはよいのですが、下山時に起点への正しい方向を見失うリスクがあると思います。
私は要所で時々振り返って下山時のビジュアルを目に入れておいています。これだけでもだいぶ違います。

主郭に到着。ここは説明板は一切ありません。

マニアには評価の高いお城で、堀切のオンパレードなのです。
これは4連堀切。だいぶ埋もれていますがしっかりわかります。

振り仰ぐと綺麗に紅葉した林。
秋のお城巡りはこれも楽しみの一つです。
下山して車に戻ったのは12:30頃。
蟻塚城に東屋もあったし昼食を持参してくればよかったと後悔。
食事処で時間を使うのがもったいないので、R152沿いにあったスーパーでおにぎりなどを仕入れました。

R152とR361の交差点のある方へ戻ります。本当に良いお天気。
右に高遠城があり、左が高遠城下町の観光スポット。
交差点のすぐそばの高台にある蓮華寺に駐車。
石垣のような立派な壁。
お寺の裏山が「的場城」なのです。

GoogleMapにも載っている「絵島の墓」の奥に、獣除けの柵のゲートがあります。

柵の内側の水路沿いに東進すると山に入る橋がありますが、なんと入山禁止の看板が・・・。

ここもマニアには評価の高いお城で楽しみにしていたので残念でした。

柵から麓を。景色は素晴らしい。
お次は少し南下して「山田城」。13:30頃。
登山口には車では行けず駐車スペースも無く、下調べしていた麓の公園に駐車。
GoogleMapの航空写真では広場に車は無かったのですが、現地では車が多数居ましたので安心して停められました。

登山口へ。

振り返って。いい景色。

ここも獣除けの柵で囲われています。
ゲートは電気柵タイプで、左側の黒い取手のフックを外して入ります。

主郭にて。土塁と小さな社。
まだ14時台なのになんとなく黄昏た雰囲気が。

2郭から主郭を望む方を。
ここも堀切と多数の明瞭な曲輪が残っており良いお城でした。

15:20頃に車に戻りました。
今は日没が早く、もう山登りは危ないので、ここからは平城へ。
「一夜の城」
県道209沿いの宮花八幡神社の駐車スペースに。

鳥居の先の細い道からお城へ行けます。
土塁で囲まれた方形の郭が残っています。
影になっているところ、奥に一段高いところが土塁です。

土塁が切れているところが入口。

基部に石垣もありますね。
右の白いのはお城名と概要説明があった標柱だったようですが、
日焼けによる経年劣化で文字が消えてしまっていました。
中は畑で私有地でしたので入るのは遠慮しました。
15:55に「春日古城」。
ここは市街地の公園になっています。
日没までにはまだ時間がありますが山の影になってしまっています。
奥が土塁の遺構です。
これで予定は全て終了。的場城は残念でしたが、充実したお城巡りになりました。
16:15頃に日帰り温泉「さくらの湯」へ。

こじんまりした施設でしたが、中は綺麗。混雑もしておらずゆったりできました。
高遠は高遠城が桜の名所でその時期は凄い人出だと思われますが、城下町は人も車もまばらで静かでしたね。
驚いたのはお湯が「ぬるぬる」だったこと。アルカリ泉というもので、久々に特徴のある温泉に入りました。ここは穴場かも。

食事もここで済ませて17:30頃に帰路に着きました。
中央道はお約束の小仏トンネルを起点とした長い渋滞の電光掲示がありましたが、通過時は解消しており復路もノーストレスでした。

21:30頃には帰宅しました。
捻挫した左手首は、当初は違和感だけで痛みは無かったのですが、徐々に、手首を動かしたり力を入れると痛みが走るようになり、上腕も少し腫れてきてしまいました。
そういう状態なのでシフト操作に少し影響が。一速に押し込むときだけ手首に力が入るので辛かったです。
就寝時も結構痛みがあってあまり寝られませんでした。
ということで、翌日も計画していたドライブは止め、安静にしていました。
連休三日目になると痛みはだいぶ治まりましたが、大事をとって車は出さず電車で「大田区郷土博物館」へ。
高橋松亭・川瀬巴水の企画展です。
corvette82さんのブログ記事で知り(ありがとうございました)、いつか行こうと思っていたのですが、結局最終日になってしまいました。
都営浅草線の西馬込駅からが最短距離で、9時半頃に。

ここは不定期に川瀬巴水展をやってくれて過去にも何回か来館しています。企画が上手いのですよね。
今回もテーマが明確でキャプションも面白く、新鮮に感じられて楽しめました。これが無料とは素晴らしい、といつも思います。
帰路は散歩がてら別ルートで。池上駅の方へ向かいました。
本門寺公園は紅葉がちらほらと。

池上本門寺へ。
ここの五重塔を全身収める構図が難しいのですよね。

何回か訪ねていますが紅葉の時期は初めて。

ここに加藤清正の名前が出てくるのが驚きですよね。
大名普請で江戸城だけでなく街造りにも関わっていたのですかね。
池上駅に到着。正午には帰宅しました。