• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

こーとのブログ一覧

2006年07月04日 イイね!

クロカンについて(その6)~求められる性能~

クロカン四駆に求められる性能として、私が出した結論は非常にシンプルでした。


強靱な車体と足回り、
前後リジットアクスルで適度なストロークが有ること、
短めのホイールベースに地形と干渉しにくく見切りの良い車体形状、
低いギア比と粘るエンジン、
それと外形850㎜程度のタイヤが収まるタイヤハウス。

沢山有りますが、全部合わせてもとてもシンプルです。

そして、何よりこれらのバランスが上手く取れている事です。

この条件さえ満たせば、不整地走行を楽しむ事が出来ます。

最も大事な事は自分が楽しめるかどうかですからね。


先ずは、自分の選択した車の特性を知ることです。

自分が何を目指し、何を求めているのか明確にする事。


もしも、これらに改善を加えるとしても、どこかを突出させれば失うものも有りますから、バランス感覚はとても重要になってきます。

地形に干渉しにくい様に車高を上げれば重心が高くなって転倒の危険性が高くなります。

やたらと大きなタイヤを履くとストロークを確保するのに大変ですし、重心も上がります。そして、駆動系への負担も飛躍的に増大し、ギア比も高くなってしまいます。


自分を見失うと、訳の判らない改造を施してしまい、結果的に楽しくないなんて事にもなりかねません。


手練れの四駆乗りの愛車は、随所にその人間の考えが反映されていて、見た目にもバランスが取れていて感心させられる事が多かった様に記憶しています。

得てして、そのようなマシンはシンプルで独特の風格すら漂っていました。
実際に走っても見事な走りを披露していました。

完全にドライバーに馴染んでいるんですよね。

そして、何より本人が存分に楽しんでいる事が伝わりました。


私は・・・・改造を殆ど行いませんでした(笑)。

ヨンマルはタイヤとホイールだけ。

ハイラックスは購入時から前オーナーによってバランス良く改造されていて、自分では何も手を加えませんでした。


今では、最初にあげた条件を満たす車は殆ど存在していないというのが悲しい現実であり、私を含めて多くの人間がこの世界から去ってしまった事は嘆かわしいです。
Posted at 2006/07/04 12:59:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | クロカンについて | クルマ
2006年07月02日 イイね!

クロカンについて(その5)~ネットワーク四駆乗り~

私が不整地を走るようになり、そこそこ上達してきた頃に知ったのがパソコン通信の世界でした(古いって言わないで~)。


当時はインターネットの黎明期というか、パソコン通信が終焉の時を迎える頃だったと思います。



それまで、主な情報源は雑誌でしたが、雑誌というのはどうも自分の求めているモノとは違う、商売優先(?)で中身の程度が低い様に感じていました。

しかし、パソコン通信の場所で得られる諸先輩方のお話というのは地に足の付いた、実体験に基づく話ばかりで目からウロコがボロボロと落ちました。

私の正直な感想は

「これや!ワシが求めとったんはこぉゆぅ世界や!」
でした(笑)。


その後、暫くして、各自が自分のwebサイトを持つようになり、ネットワーク四駆乗り(←私が勝手に命名)というのが生まれたのでありました。
(私も稚拙ながらwebサイトを持っていました。)


そして、ここで知り合った人達と、一緒に走りに行く事が増えました。


そう、Webを通していますから、フィールドはまさに
全国
です!

#色んな所で、色んな人達と、色んなクルマを相手に腕比べをしましたね。楽しかったなぁ・・・(しんみり・・・)


ネットワーク四駆乗り達というのは、基本的に個人個人の寄せ集めです。
だから、何でも独りでこなせなくては一人前とは認めてくれません。

スタック(身動きが取れなくなる事)したとしても、自分の持っている道具を使って自力で脱出を試みます。
難所をアタックしている時でも、その走り方は当人に委ねられています。
周りの人間は大抵(ニヤニヤしながら生暖かく)見守ります。
余程の事が無い限り口を挟んだり手を出すような無粋な事はしません。
(野次を飛ばすことは有ります)

自分ひとりではどうしようも無くなって、お願いをした時だけ手伝ってくれます。

ある、有名な四駆乗りはこれを”個人商店”と名付けていました。
言いえて妙だと思います。


クロカンという遊びにおいて、ネットワークと言うのはお互いのコミュニケーションをとる上でとても有効な手段でした。


これを駆使する事によって、随分遊びの輪が広がりましたし、多くのことを学ぶ事が出来ました。
そして、何より多くの仲間と知り合うことができました。


今では、クロカン四駆と言える新車が途絶えて久しく、古い車も乗ることが許されず、私のように降りてしまった人間も多いです。

今でも続けられている方々のエネルギーには感服いたします。


もしも、これからクロカンを始めようという奇特な方がいらっしゃるなら、是非ともこの個人商店的な四駆乗りという手法をオススメ致します。


#みんカラにもチラホラ昔の仲間のお名前が~(笑)。今の自分が恥ずかしいです。
Posted at 2006/07/03 00:08:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | クロカンについて | クルマ
2006年06月27日 イイね!

クロカンについて(その4)~地に足がつく~

クルマを乗りこなす楽しさ、喜びを知り、自分が何処に立っていて、何を求めているのか。

これを意識しだすと、不思議な事に”地に足のついた”考え方に落ち着きました。


もう、何が何でも闇雲に改造したいとは思わなくなっています。
改善したい点というのが無い訳では有りませんでしたが、完全に理論と経験に裏打ちされた最小限度の事でした。
特にヨンマルに関しては最後まで限界が何処にあるのか掴めませんでしたから、殆ど何も改造しませんでした。(腰痛対策でリアサスを少し弄っただけ。)

当時、雑誌等で良く見かけたデモカーなんてのは見た目重視の改悪車が多く、実際走ってもだらしないモノが多かった様に記憶しています。
要するに改造してる人が判って無いのですから、バランスの崩れた見た目だけのマシンになってるんですね。
我々とは勝負にも成りません。
(本物の好き者が作るマシンは別です。)


逆に、理論と経験に裏打ちされたマシンは地味ですが随所にその人なりの工夫が施され、独自のノウハウで仕上げられていて、そのドライバーによって高次元の走りを生み出します。
見た目もシンプルで無駄が有りませんし、バランスが取れています。
歴戦のツワモノと言う風格すら漂っています。
(得てして、こういう場合ドライバーも肩の力が抜けていて自然体な方が多かったです。)


もしも、クロカンを始めた頃、私が小金持ちだったなら、雑誌に載っている様な改造をしまくって、何を目指してるのか判らないバランスの崩れた化け物みたいなヨンマルにしていたでしょう。
走らせても思った程走らず、怖いばかりで楽しくなく、最後に残るのは
虚しさだけ
という状態になっていたに違い有りません。
Posted at 2006/06/28 00:17:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | クロカンについて | クルマ
2006年06月27日 イイね!

クロカンについて(その3)~楽しさの性能~

前回ヨンマルという車は(正式にはトヨタランドクルーザーBJ-41V)懐の深いくるまだと説明しました。

初心者には、オフロード走行のイロハを教えながら、ドライバーの腕が上達すれば、それに応えられる高い性能を持ち合わせているのですから素性の良い車だと評するに足りるでしょう。

しかし、この車のカタログスペックを見ると、突出したものは何も有りません。

でも、カタログには表れない楽しさという性能には秀でています。

今の車には失われてしまったモノがそこには有りました。


重ステですから凄まじいキックバックが有ります。
迂闊にステアリングホイールの内側に指を入れていようモノなら骨折します。(マジ)

板バネの堅い足はギシギシとキシミながらドライバーに確実に情報を伝達します。


やかましいエンジンはタコメーターなんぞ無くてもどんな状態で回転しているのかを伝えます。


とても表情豊かなんですよね。
インフォメーションが豊富とでも言いましょうか。

それを受けて、操るドライバーは車を理解し、こちらの御願いを聞いて貰いながら走る訳ですから人間で言う会話のキャッチボールが成立しているのです。


今の車はとても従順です。
ドライバーの我が儘を黙って聞き入れて無難に仕事をこなします。
けれど、あまり多くの情報を伝えてはくれません。
どうしても意思伝達は一方通行に成らざるを得ません。

どんなに高性能な車でもドライバーの技術が劣っていては、出せる限界も知れていますし、きっと操っている本人も怖いばかりでしょう。
だいいち、本当にそれで楽しいのでしょうか?


己を理解し、車を理解して、上達しながらお互いの限界にチャレンジする事の楽しさ。
結果なんて後から着いてきます。
その過程が楽しいので有り、重要でも有るのです(たとえ結果が出なくても)

そう思うように成りました。
Posted at 2006/06/27 12:59:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | クロカンについて | クルマ
2006年06月22日 イイね!

クロカンについて(その2)

クロカンについて(その2)バリバリの改造車に憧れながら、ドノーマルでクロカンを続けていました。

BJ41Vというのは見た目からして走破性が高そうに見えますが、さにあらず。

ド下手な私が操ってもろくに言うことを聞いてくれません。
すぐに身動きがとれなくなってだらしないったらありゃしない。

そこで思うのがやはり

サスペンションの交換や差動制限装置(デフロックやLSD等)の装着、耕耘機に付いているようないかついタイヤの装着等、

モノに頼ろうとするあさましい考え!


でも先立つものは無し(苦笑)

仲間と走りに行ってもいつもお荷物扱いでした(笑)。


ところが、そのうち色々と気付く事が出てきました。

起伏の激しいモーグル地形等を走るとき、確かにサスペンションストロークが長いと楽に進めますが、短足鈍重なヨンマルでも、走行ラインを選ぶとなんとかクリア出来る事に気付きました。


とても大雑把な世界だと思っていたオフローディングも実は物凄く繊細なライン取りが要求される知的な世界だったのです。


すると今まで走れなかった所をどんどんクリアできるように成りました。

それと同時に車の特性というものも体で覚えはじめ、この車は何が得意で何が不得手なのか。
自分はそれを踏まえてどう操るのか。

体で覚えて頭で考えて結果を出す。

その積み重ねを続ける事で、この車は飛躍的に走るように成りました。

そして不思議な人馬一体感を得るとき、初めてその本領を発揮するという事を知りました。
(でも油断してると、何でもないところでスタックします。)

最終的にはバリバリクロカンチューンの前後デフロックしたナナマルがやっとの事で通過できる困難な地形すらも、ノーマルのヨンマルで立ち向かい克服できるようにまでなってしまいました。


だらしないと思っていたヨンマルでしたが、実は物凄く懐の深い車だったんですね。

改造なんてしなくても、立派な性能を持っていたわけです。

要するに私が下手だっただけとも言えますが。


そして、車を乗りこなしてお互いの性能を限界まで引き出す事の楽しさを学びました。

改造なんてしなくても、お金をかけなくても最高に楽しめる方法は有る!

と知りました。
Posted at 2006/06/22 12:58:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | クロカンについて | クルマ

プロフィール

「ヨシムラ チタンサイクロン http://cvw.jp/b/208567/44937680/
何シテル?   03/16 22:44
元、クロカン野郎。今、普通の人。 元、淡水のルアーマン。今、釣れりゃ何でもOKの五目釣師! ”けったいな機械達”へようこそ! 更新頻度は極めて低い...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

HIGH SIDE 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2008/03/09 01:03:43
 
ASTRO PRODUCTS 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2008/03/09 01:01:23
 
BAR SCHILKE 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2008/02/07 23:28:36
 

愛車一覧

スズキ その他 GSX1400 (スズキ その他)
乗ってみると良いバイクだった
日産 ジューク 日産 ジューク
劣悪な後席居住性 悲惨な積載性 非力なエンジン それに加えた低品質 まあ。なんだ。 ...
トヨタ ランドクルーザー トヨタ ランドクルーザー
初めて運転した20年前から5年前まで所有(?) 人情味溢れる車でした。 今でも欲しい ...
トヨタ ハイラックススポーツピックアップ トヨタ ハイラックススポーツピックアップ
お洒落な2シータースポーツピックアップ(本当か!?)。 デフロックにウインチ搭載。 戦闘 ...

過去のブログ

2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation