以前から弱々しかったバイクのバッテリー。
いつ交換されたんか判らへんし、ウチに来る前は少なくとも一年間放置されとって完全放電されとったんやから正直言って「終わっとる」といべきやろう。
それでも冬が来る前は問題無くクランキングできとった訳なんやけどもや、ここ最近は充電器で充電してもクルマのバッテリーからジャンプさせへんかったらクランキングでけへんかった。
余談やけど、20W50のエンジンオイルの場合、気温が0度付近になると動粘度(cst:センチ ストークス)が一気に高くなる。
Alisynのスペック表を見ると210°F(華氏:ファーレンハイト度)=98.9℃、100°F=37.8℃、0°F=-17.8℃、-40°F=-40.0℃の動粘度の記載が有るけど摂氏0℃の記載は無い。
前にいっぺん、表計算ソフトでグラフ作ってみたんやけど、強烈な二次曲線を描くもんやから、凡その判断もつかへんかった。
しやけど、下手すると摂氏0℃付近やと一個下の粘度である15W40の二倍位の動粘度になってるかもしれへん。
10W30なんかに比べたら比較するのもアホらしい位固いんちゃうやろか。
(エエ加減この○○W××なんちゅう表示辞めたらエエのに。適当すぎて話しにならへん)
ま、そんなこんなで20W50を使ってる我がBUELLにとって、真冬のクランキングは大仕事なんである。
(ついでに弱々しいバッテリーでクランキングすると、所謂ケッチン状態になってスターターにも良く無いらしい。)
ほんでや、
こないだの記事でも書いたように、こういう場合はバッテリーを新調するんがセオリーや。
しやけど純正バッテリーはアホらしい値段やから激安バッテリーを買おうかと色々調べとった訳や。
yellとかオリエンタルとかスーパーナットなんかが候補に上がるんやけど、どうも当たり外れが激しいらしい。
安物買いの銭失いになるくらいやったら少しは安心な国産バッテリーにするべきか悩みどころや。
しかも、こないだハリアーのバッテリーに強烈に付着しとった緑青を見て、このバッテリーも何時突然死するかわからへん状態っちゅう事で色々考えとったら中々購入に踏み切れん(←煮え切らなん奴っちゃで、ホンマ)。
少なくとも、今搭載してる高級(?)なバッテリーが復活出来たら問題は先送り出来るんやけど、バッテリー復活機もエエ値段しよるから新規購入はアホらしい(根本的解決にはならんし)。
ん?
待てよ、既に似たようなもん持っとるがな~
そう、ついこないだまでハリアーに付けとったフィルコスのEDLC、
「疾るんです」っちゅう奴。
バッテリーのデサルフェーション能力については、それほどアナウンスされてへんけど、やや古いバッテリーが復活したっちゅう話も無きにしも非ず。
試すだけやったら銭かからへんのやからやってみた。

(小物入れを拡張してるんで、車載工具との共存も可能!)
取り付け初日は、やっぱし自力でのクランキングは不可能で、MRWからジャンプさせて始動した。
ちなみに一度エンジン始動してオイルが温もったら、その後は問題無くクランキングできる。
その日は、そのまま30分程走り回って倉庫にしまった。
3日後に再度バイクを引きずり出して試してみた。
バッテリーの充電は行っていないんで、
「どうせアカンやろう」とMRWの前に停めてブースターケーブルまで用意してしまうのは悲しい性や・・・・
恐る恐るセルスターターを回す。
ギュル・・・
一瞬苦しそうに止まりかけて、「アカンか?」と思った次の瞬間!
ギュルギュルギュルギュル~!
と、痛快な程に回るやんけ~
ギュルギュル、ガロガロォ~ン!!!
す、すげぇ!!!
そないに期待してへんかっただけに驚きの結果や。
ほんでもってそれから更に3日経った今日もチャレンジ!!
ギュル・・・・・
アカン、まわらへん。
再度メインキーを捻ってチャレンジすると
ギュルュギュルギュルグガロ~ンと、エンジン始動出来た。
これは、なんか嬉しいぞぉ~
どちらもやや気温が高かったとはいえ、EDLC装着前は失敗すると極端に電圧が落ちて盗難防止装置が誤作動しとったんやけど、そういう気配は無かった。
これで冷え込んだ日でも始動できたらホンマに凄いでぇ。
ってか、もうちょっと距離を走ってEDLCに仕事してもらわなアカンねやろけど。
いや、しやけど驚いたで。