2009年02月10日
日曜日、一週間ぶりにバイクのエンジンを始動したが、何の問題も無くクランキング出来た。
外気温10℃で、セルの回り方に辛そうな気配は無かった。
ところで、気温によるエンジンオイルの粘度変化を調べてみた。
一般的にエンジンオイルは○○W-××と表記される。
この後半の××のところは高温時(約100℃)での動粘度(単位cst:センチストークス)を指しており、要するにエンジンが温もってる時のネバネバ度を表してるんやけども、低温側の○○のところはある温度での動粘度を表してるんやなくて、エンジンを始動出来る最下限の低温粘度μ(cP:センチポアズ)っちゅうのんを表してるらしい。
なんともヤヤコシイ話で0W-20の20と20W-50の20は
全然違う内容を示している
から紛らわしいというか判り難いんである。
(当ブログでは面倒臭いんで後半の-××のハイフンを省略してるけど、本来省略したらアカンのやと思う)
寒冷地に御住まいの方や、ウインタースポーツなんかで極寒の地へ行く場合には重要になってくるであろう低温側の指標も、あくまで電池が健全でスターターを回せる事が大前提と成りまんな。
ほんでもって、飛び込み式のセルフスターターで電池が弱くてセルが回り難い車輌の持ち主としては、氷点下ン十度での限界数値なんざ関係無くて(そもそも乗りたくない)、この時季にクランキング出来るかどうかっちゅう事が重要なんである・・・・汗
以前に「こんなヤヤコシイ表記は辞めたらエエのに」って書いたんはこういう事で、低温側は0℃の動粘度か何かを表記するとか、ラベルに気温変化と粘度変化のグラフを付けるとかして、使用下限温度は別に記載した方が判り易いと思うねんけど、誰もそんな事求めてへんのかな?
前置きが長くなってしもた。
ALISYNに限らず、大抵のオイルの諸元表には100°F(約40℃)と210°F(約100℃)の動粘度(cst)が記載されているけれども、この時季の外気温(大阪)である0℃~10℃の動粘度については記載が無い事が殆どである。
(見たこと無いです)
で、まぁ世の中には便利な事に上記二種類の気温と動粘度を入力すると、任意の温度での動粘度を算出してくれるサイトなんぞもいくつか有ったりしてこちょこちょ入力して遊んでみた。
実際にはベースオイルの素性やら含まれている添加剤パッケージやらでも変わるやろし粘度指数(ViscosityIndex)によっても差が出てくる?やろから正確な数値とは言い難く、計算プログラムによって随分差が出てしまったりする。
特に低温になればなるほど、0°F(-17.8℃)や-40°F(-40℃)のカタログ数値と大きく違っていたり、粘度の逆転が起こったりで、具体的な数値を記載するのは憚られるっちゅうのが正直なところ。
ただし、この季節での気温変化における割合としては概ね揃ってるように思うので、おおまかな概念としては使えるかな(自信無し)。
で、結果は0W20だろうが20W50だろうが、この粘度変化の割合としては似たようなもので、乱暴に書くと、
気温10℃に比べて気温5℃の場合は動粘度は1.5倍の数値になり、気温10℃に比べて気温0℃の場合は2倍の動粘度になるようだ。
つまり、どの粘度のオイルでも少し温い日で外気温が10℃の場合に比べて冷え込んで0℃の日にエンジン始動させる場合はスターターは2倍位シンドイっちゅう事になります。
動粘度の差がそのままクランキング時の負荷になるんかどうかわかりまへんけれども・・・・
ついでに20W50と15W40の差ってのはそないに無くて概ね15%程度の差になるみたいや。
机上計算では気温0℃の10W30と気温5℃の20W50で同じ位の動粘度やし、気温0℃の0W20と気温20℃の20W50が同じ位の動粘度っちゅう事になってたりする。
以上の事から、始動性に不安の有る車輌をお持ちの方で、
冷え込んだ日にエンジン始動を試みる際は
「気合入れてかからんかい!」
っちゅう事です。
気合入れてもかからんもんはかからんのやけど・・・・
ところで、どっかのサイトで見かけたんやけど、(当該車輌のような)飛び込み式のセルスターターを使ってる古めかしいエンジンは、弱ったバッテリで始動を試みると所謂ケッチンを喰らった状態になってギアを破損する可能性が高くなるそうで、心当たりの有る方はお気をつけ下さいまし。
今回の記事(に限らず)はあくまでも机上計算の結果なんで、実際と違うとか間違ってる事なんかもあるかもしれへんです。
何等かのトラブルが生じたり、恥ずかしい思いをしても、当方は一切責任を負えませんので悪しからず~
Posted at 2009/02/10 12:40:18 | |
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