先々週3,500回転から4,000回転あたりでクラッチの滑りが発覚した我がBUELL。
鬱な気持ちを取り払うべく、クラッチ交換の為に色々調べていたが、自力でやるなら案外安く済むかもしれない事が判った。(暫く更新が無かったのはコレを検索しまくっていたからである・・笑)
必要なのはクラッチ板一式とガスケット、クラッチスプリングコンプレッサー程度で20k円くらいやろか。
細く長く付き合う為にもなんでも自力でやりたいのである。
VPクラッチという謎の機械が存在しているのだが、きっとダイヤフラムスプリングの代わりについているだけやろう。うん、そうに違いない。
それならば、きっと自力で出来る筈だ。
しかし、調べれば調べるほど、
僅か26,000km程度で駄目になるようなヤワなクラッチでは無い
らしい事が判った。
って事で一番怪しいのはクラッチの調整である。
プライマリーオイルを交換した際に
自分で調整しなおしたんやけど、やたらとクラッチミートポイントが遠くて
ディーラーにも相談に行ったアレである。
少し握るだけで半クラッチになるねんから、どうにも気持ち悪かったんである。
で、こないだの日曜日ある事実に気付いた。
家の近くまで帰って来た際は必ずエンジンを停止させて惰性で進むんやけど、エンジン停止時にギアがニュートラル以外に入っているとクラッチを切っていてもエンジンとリアタイヤが繋がっているのである。
試しに1速に入れてクラッチを握って動かしてみても車体はびくともしない。
半クラッチなんてレベルやなくて
完全に繋がっている
のである。
「そんなアホな話あるかい」
と思いながら、そのままの状態でエンジンを始動してみると
クラッチは完全に切れている
ではないか。
すると何かね?
キミはエンジンがかかっている時とかかっていない時でクラッチの断絶具合は
全く別物やっちゅうんかね?
いったい全体どういう構造っちゅうか理屈でそういう事になるんかサッパリ理解出来へんねんけど、事実は事実。
そない成ってるねんから仕方ありまへん。
この日は時間切れっちゅうか寒かったんでそのまま倉庫にバイクを仕舞ったんやけど、どうやら全体像が見えてきた。
そう、初めてクラッチの調整を行った時はそんな事とはつゆ知らず、エンジンを始動せずにギアを入れて車体を前後に動かしながら調整をしていたので滅茶苦茶になっていたんである。
何度も調整しなおしてギリギリの所で妥協していた訳だ。
そんなこんなで本日再調整を行ってみた。
先ずは調整前の状態。
フックの位置が真中まで来てしまっている。これではクラッチレバーを握っても握りしろの半分程度しか使えない事になる。
拡大図。
開口の真中である。
奥に見える金色の筒はVPクラッチのウェイトローラー(?)である。
これが調整後の状態。
フックが随分後ろ側に来たのが判る。
(え?判り難い?すんません。同じアングルで撮れば良かった・・・)
とりあえずこの状態で試走してみた。
クラッチのミートポイントは僅かに手前に移動したようだが相変わらず遠めである。
暫くチンタラ走って暖気が終了してから全開走行!
停止状態からクラッチミート、スロットルを捻ると爆音を奏でながらロケットの様に加速する。
問題の3,500回転に差し掛かる!
すると、
スッっとフロントが持ち上がるでは無いか!
でもってあっという間にレブリミットまで吹け上がる。
何度試しても同じ。
クラッチは全く滑らないどころか、今までに無い加速で走る様になった。
一旦ピットイン(苦笑)してケーブルの遊び調整をして再度試走。
うひゃひゃひゃひゃ、気持ちエエ~のぉ!
(↑何が目的だったのか忘れてる)
~まとめ~
クラッチの滑りが発覚するまではスーパークワイエットバッフルの御蔭で出力が随分と絞られていて、誤ったクラッチ調整でも滑りは発生しなかったけれども、バッフルの折損で一気に出力が開放されてクラッチを滑らせたというのが真相ではなかろうか。
クラッチの滑りが発覚した際に、知人に冗談で
「バッフルが吹っ飛んで出力開放→クラッチ滑り発生」
なんて言って笑ってましたが、どうやら冗談では無かったようです(笑)
いや、一番の原因はクラッチが完全に繋がるか繋がらないかの状態に調整してしまっていた事に他ならないんであるが・・・・汗
今回はVPクラッチの「回せば回すほど圧着力が増加してくれる」構造に助けて貰ったんかもしれへんけど、VPクラッチってイマイチ理解でけへんねんな。
隙間から覗いて見てもサッパリ・・・・
追伸:プラマリーカバー(ダービーカバー)の裏側に付着していたギアオイル(ALISYN75W90)は綺麗な色です↓
前回のALISYN注入時はドス黒いヘドロでしたから掃除は済んだ模様です(笑)