ヤフオクで落札した部品を組み合わせてバーナーのディレイラーモドキを組み付けました。
バーナーなんてチャリに乗っている方でもマイナーパーツ過ぎて知らないかも。
コレです。
ようはリヤのプーリーを大径化(11枚→15枚)して
・プーリーの低回転化 = 回転ロス削減
・チェーンの曲がりを小さくする = 屈曲ロス(変形ロス)の削減
をするということらしいです。
詳しくは以下・・・・・
サイスポからの引用
「チェーンに張力のかかるテンションプーリーを大型化することで、チェーン回転時の摩擦抵抗の減少、ひいてはエネルギー消費量の減少を可能にしている。」
ココで見過ごせないのが
「測定による実験結果では、
5.85W相当の低減につながっているという。」
ケイデンスいくつの時の話やねん・・・と突っ込みたくなりますが
約6Wと言ったら、箱根のヒルクライムで考えると体重約3キロ分に相当する削減になります・・・・本当ならこんなオイシイ話はありません。
コンタドール、ヴィノクロフ、アンディ・シュレク、カンチェッラーラ、アームストロング…、ビッグネームがツールで使っているというので、プラシボー効果を狙ったパーツでは無いようです。
ところがです・・・・
;バーナー リアディレイラー
■シマノ・デュラエース7900用:59,850円(税込)
■シマノ・デュラエース7970Di2用:109,200円(税込)
■スラム・レッド用:67,200円(税込)
■カンパニョーロ・スーパーレコード用:77,700円(税込)
↑ すごい価格です・・・・高くてとても手が出ません。
そこでコンセプトだけパクル事にします。
用意した部品・・・全てヤフオク 全部で一万円ぐらい。
12枚は比較の為、載せてます。
ポイントは
・RD-7700 GS(ロングゲージ) 77デュラのトリプル用です。
こいつは元々13枚プーリーなのでゲージが大きくプーリーの大径化に向いています。
ええ、まさかと思いましたが、結論から言うと何も改造しなくてもボルトオンで KCNC 15t が入りました。
この組み合わせならチェーンをかけても機構に無理がありません。
他のディレイラーを改造しているサイトをいくつか見かけたんですが、皆さんプーリーゲージを新造するか、溶接して大型化して対応してるみたいなんですよ。
丸印の所がポイントで、ゲージの爪の中にチェーンが通るようになってます。
ゲージを大型化しないでカットして外径のみ合わせると、チェーンがたわんだ時に抑えるものが無いためにチェーンが外れてしまい、最悪ディレイラーを破損する事になるようです。

実車への組み付け中・・・アウター、ローの最もチェーンが張った状態でコマ数を確認。
プーリーを大径化しましたが、チェーンのコマ数は旧来と同じで大丈夫でした。
チェーンの張りすぎに見えます、自分はリヤのローがヒルクライム用にMTB用の30枚を一枚入れているんでシマノサポート外の使い方・・・上記の様になりますが一応使えます。
ゲージの爪とチェーンの隙間も問題なさそう。
組み付け完了です。
結論
・手で逆回転させた時は確かに軽く感じる・・・ただし6Wの削減幅は感じない。
・変速性能は落ちる・・・シマノ純正以外のイレギュラーなギヤセットだと変速しない時がある。
・重量 20gほどUP
・調整幅は狭くなる・・・頻繁にワイヤーの張りはチェックする必要があるかも
・音が出そう・・・今はワイヤーも新品で調整仕立てだから良いけど、少しずれると音が出そう。
雨が降っていて試走できませんが、ローラー台上では回転は軽くなったと感じます。
ケイデンスを高くして、TTの様にロングなギヤを高出力で回している時には効果がありそうです。
逆に、ヒルクライムの用に大径スプロケに引っ掛けてケイデンスが低い時には効果は低くなるでしょうね。
変速性能の低下が納得できる範囲だったのでしばらくこの仕様で使ってみます。
まっ、ある程度変速精度の部分でネガティブなのがあるからメーカーはやらないんでしょうな~。
上手くいったのも9速でスプロケピッチが広いせいかも知れない。
この先電動化して変速精度を機械任せにできれば、一気に大径プーリーは普及するかもね。
追伸;
なおこの企画は9速コンポで行ってますので、参考にして下さい。
78系の10速シフター+77ディレイラーで10速化している人を知っています。
10速に応用できるネタだと思いますが、次のフレーム納車になった時に再度ASSYしてみます。
後日談:
通勤2日目です、100km程度走行しました。
最初は変速が渋かったですが、初期のチェーンの伸びが出てからはヒルクライム、定常走行双方とも全く問題なく使えています。