2014年12月22日
インターネット情報ではアウトランダーPHEVに搭載のバッテリはLEV50(N?)という公称50Ahの容量のもののようです。もしそうならバッテリ容量は50Ah*300V=1.5Kwhとなり、カタログ値12Kwhはその約80%となります。リーフではバッテリ劣化防止のため80%充電を推奨しており、プリウスPHVでは容量の80%を満充電としています。
https://www.env.go.jp/air/car/comm_erv-dm/21-04/mat02.pdf
これらのことから、アウトランダーPHEVでは劣化防止のため80%容量を満充電としているものと考えていました。ところが電流・電圧表示のある急速充電器の表示から、ほぼ75%充電以上では電圧を328Vに保持しながら充電率の増加に伴い電流値が徐々に減少していくことが確認されました。この状態が満充電まで続くとすると満充電では328V/0Aとなるはずです。今日機会があって充電を続けましたが88%,328V,10Aのところでiミーブが来たので満充電まで確認することなく充電を終えました。328V/80cell=4.1V/cellはリチュウムイオン電池の満充電電圧であり、私の80%充電予想と異なることになります。ただ、4.1V/cellは充放電なしにしばらく放置しておいた電圧であり、328Vで充電しても充電後放置すれば80%容量に相当するまで電圧が低下するものとも考えられます。バッテリ容量(充電率)・型式に関し情報をお持ちの方はご教示ください。LEV50Nの容量低下率はLEV50の約半分であり、いずれであるかはおおいに興味のあるところです。
http://www.gs-yuasa.com/jp/technic/vol9/pdf/009_01_026.pdf
お客様相談室に問い合わせたのですがバッテリ容量・型式は開示できない、80%充電によって劣化防止の可能性があるかどうかについてははっきりとした返答はなく、バッテリ温度が大きく寿命に影響するとの回答でした。なお、iミーブのタイプXはLEV50Nを88セル搭載しており、330V*50Ah=16.5Kwhに対しカタログ値16Kwhとなっています。もしバッテリ容量いっぱいまで充電しているなら80%充電で止めることにより寿命が1.5倍まで延長できる可能性が出てきますが、満充電をバッテリ容量の80%としているなら、大きな寿命延長は期待でいないことになりますのでよろしくお願いいたします。
(その後容量計測により40Ahであることがわかりました。また4.1V/cellではそんなに劣化は進まないようで、普通充電ではセルバランスもとられるようなので満充電しています。一方急速充電では70%で充電電流が下がるので、必要のない場合はこれ以下で終わっています。また75%以上では4.1×80=328Vで充電しますが、バランスが取れていないと4.1V以上のセルもありうるのでこれ以上の急速充電は避けた方がいいように思います。
また、PHEVにはLEV50Nの技術を使って新たに開発した40Ahのバッテリを使っているそうです。同じ体積の場合、容量と出力は相反関係にあり、PHEVではLEV50Nより電極面積を増加させて出力を増加させたために容量が低下したとのことです。これまで重量の大きなPHEVのバッテリ容量がiミーブより小さいことからアクセルを踏むのを遠慮していましたが、その必要はなさそうです。)
Posted at 2014/12/22 22:49:49 | |
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