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2014年07月27日 イイね!

第20話

「あっ、バカそんなに一気に踏んじゃ。だめーーっ、」
 ゼロワンが叫んだ、その瞬間、フロントタイヤがロックし大きな音を立てた。

「キャャーーーーッ、」
 ロックしたまま、時間が過ぎていく

「早くブレーキ話して、タイヤ削れちゃうよ」
 失敗してしまった。ブレーキから足を離せなかった。
ようやくタイヤのロックを解除してブレーキを踏み直し止った。
50mのパイロンははるかに通り過ぎていた。

「何やってんの、タイヤ無くなっちゃうでしょう。」
「ロックする寸前まで踏めばいいのよ」
 ゼロワンがもっとものことを言ってきた。
そうなのだが、出来なかった。

 最初に思っていた自信は2回目にして打ち砕かれていた。
プロの下にアドバイスをもらいに行った。

「いやー、盛大にロックさせたね。」
 それは言われなくてもわかっていた。

「唐突にブレーキ踏むとああなるね」
「フロントに加重が乗るまで待ってから思いっきり踏むとロックしにくいよ」
「ジュワ、ギュウゥゥゥって感じかな」
「これを0.1秒の間にやるようなイメージかな」
 プロから微妙なアドバイスをいただいた。
わかり易いような、できない様なアドバイスだったが
ブレーキの踏み方にもいろいろあるものかと思っていると

「さすがプロね、あんたの悪いところ一発で見抜いて」
「いいアドバイスするね」
 ゼロワンが関心した様につぶやいた。
クルマとしてはわかるのであろう

「そうーかー? じゅわ、ぎゅうぅぅてのが微妙だと思うのだが」
 僕は率直にゼロワンに言ってみた。

「アドバイス貰らったんだから信じてやってみたら」
「だめだったら、また考えればいいし」
 ゼロワンが怪しいと思っている僕に意見を述べた

「まあ、やってみようか」
 僕は次の番にプロのアドバイスを自分なりに試すことにした。

「はい、次の方スタートしてください」
 スタートの合図があったのでゼロワンを思いっきり加速させた。
 

 1,2,3速と軽やかに加速し
200mのパイロンで先ほどの「じゅわ、ぎゅうぅぅ」を行った。

 ゼロワンも僕のブレーキ操作に答えるかの様に
フロントサスを縮め加重をフロントに集めブレーキのストッピングパワーを
最大限にタイヤのグリップ力に変換していた。

「ぎゅぅぅぅぅ、きゅ」
 50mのパイロン近くで少しタイヤがロックしゼロワンは止まった。
今までにない減速のGを感じていた。

「すごいよかったよ。やればできるじゃん」
 ゼロワンが嬉しそうにそういってきた。

「今のよかったよね」
 僕もできた実感を得ていた。

「ぎゃーー、ぎゃー、ぎゃー」
 隣で盛大にスキール音を立てているクルマがあった。

つづく
Posted at 2014/07/27 07:45:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 妄想 | 日記
2014年07月23日 イイね!

第19話

「あんた何やってんの、もっとアクセル踏みなさいよ」
「次、2速にして」
 ゼロワンが叫んできた。

「あ、もう200m、ほらブレーキ踏んでー」
 3速に入る前に200mに到達してしまった。
ゼロワンがブレーキと叫んでいたのであわててブレーキを踏んだ
通常よりはいっぱい踏んでるつもりだった。

 しかし、50m先のパイロンを少し越えてとまった。

「あんた、ブレーキも踏めてないじゃない。」
「100kmも出てないのに止まれないなんてヘタレね」
 ゼロワンにだめだしされてしまった。
しかし、この距離とスピードが絶妙だった。
いつも通りだとクリアできなかったのだ。

 いつもは気持ちよく走れている気だったが、
もっと気持ちいことを見つけた気がした。

 それは、決してゼロワンに罵倒されることを好んでいるのではなく
運転の奥深さを少し知ったからである。

「プロ、今のはどうでしたか?」
 僕は先ほどのブレーキングの感想を聞きにプロの下へ行った。

「ゼロワンか、この前のキミだね」
「クルマの仕上がりはいいね」
 プロは僕のことを覚えていてくれた。

「運転はもっとメリハリを付けるといいよ」
「アクセルもブレーキも、もっと踏みましょう、ココは安全で広いから」
「次はタイヤがロックするまでブレーキを踏んでみて何か感じると思うから」
 プロは先ほどの走りをよく見ていた。
全力で加速していないことを外から見てわかっていたのだ。

 それにしてもタイヤをロックしたら
どっかにとんで行っちゃうのではないだろうかと不安になった。
そう考えているうちに2回目がやってきた。

「あんた、メリハリ付けて運転しなさい」
「あたしのスペックは見た目以上なんだから安心して」
 ゼロワンが根拠のないことを言い出した。
もちろん僕を安心させようとの気遣いからの言動だと思った。

「では、次の方スタートお願いします。」
 今度はアクセルを思いっきり踏んで加速した。
1速からクラッチ踏んで2速にシフトアップ、
クラッチ繋いでアクセルを踏み込む

 なんだかとても気持ちよく加速していく。
2速から3速これも気持ちいい

 200mまでに何とか100km/hまで加速した。

「ちゃんと加速すれば出るじゃない」
「私も気持ちよかったし」
 ゼロワンが先ほどの操作を気持ちいいと感じていた。

 今までシフト操作がぎこちなかったのはちゃんと加速してなかったこともあるし、
シフト操作の時間とエンジンの回転数の落ち方が絶妙にリンクしていたのだ。

 次はブレーキだ。
こちらも思いっきり踏んでみた。

つづく

Posted at 2014/07/23 17:41:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 妄想 | 日記
2014年07月23日 イイね!

第18話

「皆さん、おはようございます。私が講師を務めます。」
「よろしくお願いします」
 先日会った、プロドライバーの方が挨拶をしていた。
レーシングスーツにレーシングシューズを履き
手にはヘルメットとグローブを持っていた。

「今日はドライビングスキルの向上を目的に安全に」
「この広場を使って講習を行います」
「安全に走行していただくため、いくつかの守っていただきたい事項があります」
 プロは今回の講習会を安全に進めるための注意点を説明していた。

「今日のカリキュラムは、3パターンあります。」
「一つ目は、ブレーキングです。」
「ブレーキングはクルマを運転する上で最も大事なスキルとも言えるでしょう」
「いかにクルマを早くスムーズに止めるかは、いろんな場合に必要になります」

「二つ目は、旋回しながらのブレーキングです」
「これは一つ目のブレーキングと違い、ハンドル操作との連携が必要になります」
「この連携に依っては自身のクルマの動きが変わることを」
「体感していただければよいでしょう」

「三つ目は、コースを使った減速・旋回・加速をスムーズに行います」
「車速の低い状態から徐々に慣れスピードが上がるにつれて」
「操作が難しくなることを体感していただきます」
「コース練習では私が皆さんのクルマに乗りお手本を見せますので」
「操作の仕方やクルマの動きを間近で見ていただきます」

「また、練習中は外から皆さんのクルマの動きをチェックしていますので」
「感想アドバイスをいたします」
「こちらを通る際は声を掛けてください」
「それでは、ブレーキングからはじめたいと思います」

「今3列に並んでいただいてるので、その列ごとに分かれて」
「スタート地点に移動願います」
「スタートの合図はスタッフから行いますのでお守りください」

「ブレーキングの手順ですが、スタート地点から200m先のパイロンまで」
「フル加速していただきます。」
「今日は高性能な車種が多いので100km/hまで加速してください」
「その後、50m先のパイロンまでにブレーキを踏んで停止してください」

「ABSのついている車種はABSの効く状態を体感してください」
「ABSの解除できる方は自分の感覚との違いが体感できます」
「ABSのない方はなるべくロックさせないギリギリの」
「絶妙なブレーキングをお願いします」

「ではブレーキングの練習を始めましょう」
 プロの方の講習会の説明が終わった。
みんな真剣に聞いていた。
僕もなんだかためになる講習会になることを予感していた。

 今まで、思いっきりアクセル踏んだりブレーキ踏んだりをしていなかったので
今日は思いっきり自由にゼロワンを走らせられる期待と
思い通りに操作できる自信に満ち溢れていた。

 ブレーキングの練習が始まった。
周りでは、軽やかな加速音とブレーキの音が響いていた
「キ、キィー」
 ブレーキを盛大にロックしているクルマも何台かあった。

「では。次の方、スタートお願いします」
 僕の番がやってきた。
僕はギアを1速に入れ、クラッチを繋ぎ、アクセルを踏んで加速した。
ちょっと大きめの排気音とともにゼロワンが加速し始めた。

つづく

Posted at 2014/07/23 16:26:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 妄想 | 日記
2014年07月14日 イイね!

第17話

ゼロワンの元へ戻ると、ゼロワンが知らない娘と喋っていた。

「その娘、誰?」
 ゼロワンに聞くと

「苺ちゃん、わたしと同じ年なの」
 ゼロワンがそう答えた。
苺ちゃん?同い年?見るからにゼロワンより年上のお姉さんに見えるのだが
 背は僕と同じくらいで細身、足は長く、短パンにタンクトップ、
スニーカーを履いていてショートカットがよく似合う元気系美人さんだった。
 目を見張るのが胸元、タンクトップからはみ出んばかりのバスト。
Eはありそうなボリュームで、ゼロワンと見比べていると

「何処見てるの、エッチなんだから」
 ゼロワンが自分の無い胸に手をやって俯きながら怒っていた。

「シルビアS15の苺です。よろしくです。」
 苺が元気よく挨拶してきた。

「おう、よろしく」
 僕は短く返事を返した。

「苺さん、このサーキットには良く来るの?」
 苺に訪ねてみた。

「ハイ、このサーキットには10回位です。」
「他にも筑波や富士、日光、福島にも行きます。」
 苺は指折りサーキットの名前を挙げてきた。
相当、走りこんでいる様子だった。

「私、カッコいいでしょ。」
「マスターがいろいろ手を掛けてくれるんですよ」
 苺が手を広げてくるっと廻りながら得意げに自慢してきた。

 確かにエアロパーツは統一されてて見た目カッコいいし、
フェンダーもノーマルより張り出しワイド化している。
 何よりフェンダーとタイヤの隙間がほとんどない
指1本入らないくらいにあわせてあった。
 マフラーは言うまでもなく、社外品だし、エンジンもいじってありそうだった。
こんなクルマを作って乗れるのだから運転もうまいのだろうと思った。

「でも、最近マスターが私の話を聞いてくれないんですよ」
「以前はそうでもなかったのですが改造が進むたびにです。」
 苺が遠い目をしてそう話してきた。
僕は少し違和感を覚えた。

「そうなの?、あたしの言うことなら何でも効いてくれるよ」
 ゼロワンが空かさずそう答えていた。

「何でもじゃない。話は聞いてるの間違いだ。」
 ゼロワンが変な間違いをしたので僕は訂正しておいた。

「てへぇ。」
 ゼロワンが舌を出してかわいくポーズを決めていた。
僕は苦笑いしながら、そんなゼロワンを愛しく見ていた。

「はーい、みなさん、ブリーフィングを始めますので集まってください」
 講習会の運営から説明が始まる指示があったので受付の場所へ移動した。

つづく
Posted at 2014/07/14 23:30:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 妄想 | 日記
2014年07月13日 イイね!

お散歩行ってきました

昨日、言っていた美ヶ原にお散歩行ってきました。

途中まで

だって、雨降ってくるんだもん

朝から怪しそうだなと思っていたのですが、
行けるとこまで行こうと思って出発しましたが
途中で雨が激しくなり、
フロントガラスの内側まで濡れて前見えないし
顔に直接雨が当たって痛いし

ゼロワンで雨の中を運転するのはちょっと危険な気がしました。

でも、収穫もありました。

タイヤやブレーキは急激に変化せず、予想の範囲内で操作が可能でした。
視界の問題を除けば雨でも普通に運転できる足回りでした。

とってもいい足回りに仕上がっていることを再認識しました。

今のクルマ屋さんに頼んでよかったと思います。
Posted at 2014/07/13 22:58:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記帳 | 日記

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「久しぶりの更新」
何シテル?   04/15 09:26
新しい夢について妄想中! (小さいものからチョット大きいものまで) 思いついた夢は一つずつ実現中! ゼロワンを所有(12/5済)  ゼロワンでサ...

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