春という雰囲気もすっかり通り過ぎ、すでに初夏。
真夏日のような気温の日もあり、超デブには厳しい季節になってきました…汗がもう…。
僕のような超デブはただでさえ汗がとまらないうえに、そんな自分の醜態で周囲の人が不快に感じているんじゃないだろうかという緊張が発汗を加速させ、まさに汗が滝のように流れてくるわけです。
そんな時期、ちょっと前のことになるのですが、僕にとっては給料日より待ち遠しい月例行事である、みんともさんとのドライブオフ会に行ってもらいました。
今回はお互いに今まで訪れたことのない土地に行ってみようということになりました。
みんともさんが仲良くしてくれるまで遠出といえば母を実家へ送るくらいでしたので、全国津々浦々行ったことない場所だらけなのですが。
いつものように早朝に自宅を出て、みんともさんとの待ち合わせ場所でみんともさんのCX-5に乗り換えて高速に乗り、ゆったりと走らせながら目的地へ。
ここで、いつもならみんともさんのCX-5に乗り換えると、僕に気遣って車内の音楽をアニソンにしてくれるのですが、最近は僕のお願いで普段みんともさんが聴いている音楽にしてもらっています。
というのも、以前宿泊した宿の休憩所にギターが置いてあり、みんともさんに拝み倒して2曲ほど弾いてもらったことがあるのですが、テレビや街角でよく見る人達みたいにコード?をジャカジャカ鳴らしながら歌うんじゃなくて、小さい手ながら右手も左手も細やかに動かしながら爪弾くように丁寧に弾きながら歌う姿を見て、音楽に関してはど素人の僕が見ても、この人は本当に上手い、ちょっと弾けるんじゃなくてちゃんとやってた人なんだということがわかって非常に感動したのです。
みんともさんがかなりの音楽好きで、それに纏わる話も聞いてはいたのですが、実際に目の当たりにして非常に衝撃を受けたのです。
この時ギターを弾きながら歌ってくれたのがビートルズの「BLACK BIRD」という曲と「MICHELLE」という曲で、家に帰ってすぐに、初めてアニメ・ゲーム関係以外のCDを購入しました。
ビートルズとなるとさすがに僕でも聴き覚えのある曲が多く、僕もアニメやゲーム以外の音楽を聴いてみようと思って、みんともさんに色々教えてもらおうとしているのです。
みんともさんも知識自慢をするわけでもなく、「これは○○という映画で流れてましたよ」「これはあのCMで使われてましたよ」みたいに、僕が耳にしたことがあるような、聴きやすいであろうものを教えてくれるのでとても助かります。
そんな中で、僕がルパン3世や名探偵コナン、COWBOY BE-BOPの主題歌みたいな曲がかっこいいですと言ってオススメしてもらって、とてもかっこいいと思ったのがこのグループです。
なんか恐そうな方達ですが、聴いててワクワクします。
この曲も某アニメの主題歌だったようですが、他の曲もかっこいいものが多かったです。
僕みたいな超キモオタがこんな音楽を聴くなと非難されそうですし、みんともさんとしても僕と一緒にドライブしてもらっている車内は「一緒にアニソンを楽しめる数少ない機会なんですけど…」と言われてしまいましたが、アニメやゲーム以外の曲を聴くようになったことも、みんともさんが仲良くしてくれるようになって大きく変わったことの1つです。
そんなことはどうでもいいのですが!
とにかく、最初に向かったのは素晴らしい眺めがあるという神社へ。
平日でしたし、非常に曲がりくねった道をかなり上っていく難しい道でしたし、わざわざ来る人も少ないだろうと思っていたのですが、かなりの賑わいで驚きました。
古い歴史を持つ神社のようでしたが、社殿はけっこう新しかったです。
ひとまず先にご挨拶をしてから展望所へ向かいました。
境内の脇にある遊歩道を進んで行ったところにある展望所。
僕の写真の腕では伝わらないですが、非常に、まさに「美しい」景色でした。
もっと雲が少なくてスカッとした青空だったらもっと素晴らしい景色だと思います。
正直なところ、そこまで期待していなかったのですが、「来てよかった~♪」とみんともさんもとても喜んでくれました。
この展望所のすぐ後ろには小さな社があり、そこは恋愛成就というか、そういったものに大変ご利益のある方が祀られていて、僕としてはみんともさんと一緒に参拝するという下心満載の企みがありましたが、その社殿までの道の両脇にたくさんのツツジが植えられており、猛烈な数の蜂が飛び交っていましたので残念ですがあきらめました…。
駐車場へ戻ろうとしていたら別の展望所がありましたのでそこからパノラマで撮ってみました。
視界の気持ち良さではさきほどの展望所のほうがよかったですが、展望の良さではこちらがよかったです。
しかしどういうわけかこちらでは非常に多くの方が座ってお弁当を食べており、なんだか居心地が悪かったです^^;
次に向かったのが半島の岬周辺一帯が公園みたいになっている場所。
ここもまたけっこうな人手で賑わっていて、みなさんそれぞれ思い思いの春の陽気を楽しまれていました。
岬というともっとゴツゴツしたイメージがあったのですが、ここは平たくて、もっとスカッと晴れた青空だったらさぞ気持ちのいい場所でしょうね。
この岬にやってきた目的は、この灯台のようなとこから見る水平線…ではなく。
灯台のような建物を下ると、海中水族館のようになっているのです。
水族館のようにきれいな水槽ではなく、ダイバーさん達が潜っているような澄んだ海でもない、普通の海の中。
しかしそれだけに妙な恐さというか現実感があり、魚も思いのほかたくさん泳いでいましたので、ぐるぐる周りながらしばらく見入っていました。
みんともさんは「フグがいますよフグ!」「あれ膨らんでますよ!」「こっち見ながら泳いでますよ!」と、何故かフグに異常に反応していましたw
リアルな海中を見学したあとは、この日の宿へ向かおうとしましたが…
途中にあった城址へ立ち寄ってみました。
ここはチェックしていませんでしたし、ちょっとだけの寄り道のつもりだったのですが、入ってみると「おおーっ?!」と2人で声をあげてしまうほど立派な城址でした。
それもそのはず、なんでも当時としては大阪城に次ぐ規模の大きさのお城だったとかで、周辺に陣取っていたという武将の名前もどれもこれも知っているというか、戦国無双とかのゲームで良く見る名前の武将だらけ。
加えて、現在放送されている大河ドラマの主要武将がほとんどこの周辺に集結していたということもあり、たくさんの観光客の方が訪れていました。
主役の武将のお父さんやお兄さんの陣地跡も特定されているようでしたが、肝心の主役の武将の陣地はまだ確定されてないようです。
もちろん天守などの建造物は残っていないのですが、石垣の立派さや多さからも、かなりの規模のお城があったことが伝わってきました。
自分の体よりはるかに大きい石を見つけて嬉しそうに近づいたものの、石垣の間から出てきたトカゲに驚くみんともさんw
天守へ続く道。
今回の大河ドラマで出てくる名だたる武将達がこの道を通っていたのかと思うと、なんだか感慨深いような、恐れ多いものがありました。
ようやく天守閣跡へ。
天守台の中心には東郷閣下が記した大きな石碑がありました。
広大な敷地でしたし、当時の雰囲気を偲ばせる場所も多く、急ぎ足で見て回ったつもりが、かなりの時間を費やしていました。
かつての壮大な歴史の痕跡を見学した後は、この日の宿へ向かったのですが…。
宿の近くにはお城があったり、この辺りは観光地ということもあり、周辺にはオサレなホテルも多かったのですが、みんともさんが「ここがいいです!」と選んだのは…
旅館というか、ほぼ民宿といってもいい、昭和の雰囲気がリアルに漂う宿。
若いわりに、オサレでスウィートでセレブで女子力満載なものよりも、情緒や風情や趣きというものを好む女の子だということは知っていましたが、以前もたいそう古い宿に泊まった時にとても喜んでいましたし、みんともさんの世代にとってはこういう宿のほうが新鮮なのかもしれません。
宿の受付の様子。
入ってみると映画のポスターがたくさん飾られていて驚きました。
宿の人に理由を聞いてみると「家族に好きな者がいますので…」と、なにやら深く聞かれたくない雰囲気でしたのでそれ以上聞けませんでした。
客室は2階にありましたが、客室というよりどう見ても普通の部屋に入ってみると、期待どおりの普通の部屋w
壊れたテレビが特に隠そうともせず何台か置かれていたり、浴室はもちろん、冷蔵庫もなく、必要な時は下に置いてある共用のものを勝手に使ってくれ、と。
若い女の子が一緒に旅行に行ってくれるというのに、こんな宿だったら不機嫌になってしまうと思うのですが、「昭和ですよねぇ♪」と嬉しそうなみんともさん。
いちいち用事を作っては1階と2階をパタパタと行き来してましたw
しかし部屋からの眺めは素晴らしく、大きな川を見渡せる部屋でした。
これがオサレなホテルなら、まさにリバーサイドホテルなのでしょうけど、いかんせんこういう宿ですので、川沿い民宿。
とはいえ、やはり部屋の窓から大きな川の流れを眺めているのは日常感が薄れてとても落ち着くもので、しばらく川を見ながらゆっくりしていたら、なにやら僕達の様子を覗いているような視線が…
仲のよさそうなネコがこちらを見ていましたw
大のネコ好きのみんともさんは「ここまで来たら今晩の刺身を分けてあげよう!」みたいに一生懸命話しかけていましたw
そう、みんともさんは夕食で刺身が出るのがわかっていたのです。
そして夕食。
案内された部屋がこれまた普通の部屋で、食卓も普通の机にビニールクロスと、まさに「人ん家」でしたw
しかしそれでも「親戚の家みたいですねぇ♪」と嬉しそうなみんともさん。
みんともさんがここに泊まりたいと希望した理由の半分はこのどっさりと盛られた刺身盛りと煮魚だったらしく、ご満悦な様子でしたw
写真に写っている手はテンションの上がった、海の幸が大好きなみんともさんですw
刺身はともかく、こんな御頭煮とか若い女の子は気味悪がるんじゃ…ワイルドな牙もあるし…と思いましたが、おいしいおいしいとぱくぱく食べていましたw
しかし実際本当においしかったです。僕は煮魚はあまり好きではないのですが、これはおいしかったですね!
このように、部屋も食事も今時の若い女の子が喜ぶような宿とは思えなかったのですが、みんともさんはとにかく面白いようで嬉しそうでした。
もしかすると、オサレでスウィートでセレブで女子力満載なとこだと僕があまりにも場違いで緊張しまくるから、みんともさんが気を遣ってくれてるのかもしれません…
部屋に戻るとすっかり暗くなっていて、窓から見える川に夜景がゆらゆらと映りこんでとてもきれいでした。
そしてお風呂なのですが、一応家族風呂という名目でしたが、実にこの宿らしい、「人ん家の風呂」でしたw
ただ、この宿の名物なのか、非常に多くのシャンプーが所狭しと並べられていて、みんともさんはそれも面白かったようでした。
そして夜半過ぎからパラパラと降り出した雨は明け方には本降りになり、宿を出る頃には豪雨になっていました。
本当は上の写真にあったお城や、その周辺をウロウロと見て回ろうと予定していたのですが、あまりの雨量におとなしく帰ろうということになりました。
僕としては少しでも長くみんともさんと一緒の時間を過ごしていたかったのですが、とにかく凄まじい豪雨で途中の有料道路ではところどころ川のようになっていて、制限速度以下で走行していたところ、その豪雨の中、車高の低い車が追い越し車線をすごいスピードで追い抜いていったかと思ったら、ほんの数メートル先で水没みたいになって止まってしまってびっくりしました。
僕達の前を走行していた軽自動車でさえ抜け出せていたのに自業自得だと思いますが、さすがにちょっと心配でしたが止まるわけにもいかず、同時にCX-5の逞しさも実感しました。
そういう状況でしたので雨足が弱まってきたといってもかなりの強雨で、まったく止む様子もなかったので結局そのまま帰ることになりました。
僕としては名残惜しさでいっぱいでしたが、オフ会と称してみんともさんみたいな若くてかわいい女の子が僕のようなチビデブキモイの中年醜男と一緒に旅行に行ってくれるのですから贅沢すぎですね…。
そんな、初夏のオフ会ドライブ旅行でした。