ニュース等によるとこの冬は超暖冬だそうで、なるほど確かに「寒いなあ」と感じる日がほとんどなかったように思います。
年が明けてからはとにかく雨ばかりでしたし、南極では20℃を記録したそうで、僕のような超デブになると日中は汗ばんだりしていました。
そんな気候の変化も部屋に引き篭もってエロゲばっかりやってる中年キモオタにはあまり関係ないのですが…。
そういう澱んだ日々に明るい陽射しを与えてくれるようなみんともさんとも今年になって会えておらず…前回のオフ会からするともう2カ月近く会えていませんでした…。
その間、悶々と苦悩しつつも昂ってしまう出来事があったりもしましたが、もう辛抱たまらん!という状態に陥りそうになった頃、ようやく一緒にお泊まりオフ会に行ってもらうことができました!
しかも、僕の悶々を知ってか知らずか、今回も2泊してもらえることに…!
時期的にも次は温泉宿に行きましょうという話はしていたのですが、さてどこに行きましょうかと連絡をしていたのですが、みんともさんが「今年はあまり温泉を堪能したような気がしないんですよね」と言っていたのです。
恐らくそれは気温があまり下がらず、湯舟に浸かった時の感動が薄かったせいじゃないかということになり、さらに例のウィルス騒動であちこちウロウロすることが憚られる状況でもありましたので、ならば今回のオフ会はちょうど気温が下がりそうな予報でもありましたし、宿に篭って温泉ざんまいにしましょうということになりました。
ずっと部屋でみんともさんと2人でいられるなんて僕としては願ったり叶ったり…いつもの「発電すれども放電せず」の儀式もきっちり執り行い、万全の状態…というかいつものように待ち合わせ場所にいるみんともさんの姿を見ただけで常時漏電の状態で目的地に向かいました。
まっすぐ宿に向かうつもりでしたが、チェックインまで時間があったので途中にあった展望台に寄ってみました。
景色を見ながら「晴れてたらきれいなんでしょうねぇ」みたいな話をしていると…どこから現れたのか、なれなれしくみんともさんに声をかけて体を触るという、まさにケダモノのようなオスが…。
いや、こんなふうに僕とのオフ会の途中でみんともさんがウェーイな輩やザ・DQNみたいな輩に声をかけられることはこれまでにも何度かありました。
なんせ一緒にいる男が僕みたいな「いかにも」な男ですから、ひどい時には僕の目の前で「俺達と一緒のほうがいいっしょ?」なんてこともありました。
でも、みんともさんはいつも「ありがとうございまーす♪」とか「すいませーん♪」みたいな感じであしらってくれたのですが、この時の輩にはみんともさんもメロメロになってしまって…。
「あんたどっから来たのー?」
「首輪しとるねー、ここの子なんー?」
すっかり夢中のみんともさん…僕も男ですから、いざとなったら体を張ってみんともさんを守ろうという気概だけはありますが、さすがに相手が悪すぎて引き下がるしかありませんでした…。
どうやらこの施設で飼われている猫のようで、この後にも黒猫が2匹現れて3匹に囲まれていました。
多くの観光客が立ち寄るせいか、とにかく人懐っこいようで、ずっとみんともさんの後をついてきてたんですが、それを見た施設の人が「あら?!へぇー!」と驚いていて、普段は人に寄っていくことなんてないそうなのです。
そんな猫達を「行くよ、あんた達!」と引き連れて行くみんともさんは、まさにニャンコ隊長のようでした。
施設の中に大きなブランコがあり、こういうのがあると「おー♪」と吸い寄せられていくみんともさん。
がんばって漕いでいましたが、さすがに大きくは揺れないようでした。
試しに僕も乗ってみたのですが、さすが100kg近い体重の僕、支柱がグラグラ揺れて「わわわわわ!」と、みんともさんを慌てさせてしまいました。
その後、途中のスーパーで食事を買い込み、いつも利用させてもらっている宿に到着。
みんともさんともよく話すのですが、温泉を中心に考慮すると、ここ以上に条件の良い宿がないんですよね。
素泊まりの宿なので食事は途中で買いこんでくるのですが、節分の時期だったこともあり、みんともさんが食料と共にこんなものを買ってきていました。
「豆まきしましょう!」と、お面を被り「鬼は外ー!」「福は内ー!」と、豆を投げるみんともさん。
ああ…こんな子がいつも家にいてくれたら楽しいだろうな…。
豆を回収した後は年の数だけ食べましょうという流れになるわけですが、みんともさんの約2倍の豆の数を見ると、あらためて色々と思い知らされ、申し訳ない気持ちが沸々とこみ上げたり…。
豆を買ってきていたということは当然恵方巻きも買ってきていて…。
となると、超デブキモオタ中年醜男の僕はいろんな食べ方をお願いして写真に撮ってしまうわけで…。
目的のお風呂。
この日は期待してたほどの冷え込みにはならなかったのですが、それでもいつも以上に浸かりまくりました。
そしてやはりどうしても朝方まで起きてしまっているわけですが、なにしろ今回の目的は宿に篭ること。
この宿はチェックアウトがお昼過ぎなのでギリギリまで滞在させてもらいました。
そうすると次の宿のチェックイン時間まで2時間足らず。まさに宿をはしごしましょうという計画だったのです。
というわけで次の宿に向かうのですが、途中で立ち寄った場所。
この辺りも昔は鉄道が走っていたようで、その路線が今は遊歩道として整備されており、この橋梁はその途中にあるもの。上を歩けるようになっていました。
周辺には大きな道路が走り、かつてこの一帯を鉄道が走っていたとは信じられない雰囲気ですが、当時の方達にとっては非常に重要な交通手段だったと思います。
さらに途中のちょっとした…渓谷というには小規模ではありましたが、整備された遊歩道がありましたので寄ってみました。
川あり滝あり大岩ありで渓谷美を抽出したような、小一時間程度の散策にはちょうどいい場所でした。
吊り橋の上からみんともさんが興味深そうに眺めていた流れ。
繰り抜いたように丸く削られているのが不思議だったようです。
小規模とはいえ、かなり深く削られた渓谷はけっこう迫力がありました。
遊歩道の先にあったのがこの大銀杏。
この辺りではけっこう有名なようで、この木いっぱいに色づいた葉がついた姿はさぞ壮大だと思います。
みんともさんはその樹の巨大さと、その周囲に融合しようとするかのように伸びる小さな木々が印象的だったようで、人間って小さいですねとしみじみ呟いていました。
そしてこの日の宿。
渓流沿いにある宿で、お部屋も川沿いの部屋を予約していました。
母屋から川のほうに下っていった場所にある離れのお部屋。
これぞ温泉宿といった和風のお部屋でしたが、部屋に入ってすぐに発したみんともさんの言葉が「炬燵がない…」
みんともさんは炬燵でゴロゴロすることを楽しみにしていたようでした。
確かに最近のお宅ではホットカーペットやエアコンでしょうからね。
部屋のすぐ横を川が流れ、窓の下は川といった眺めは旅情気分を盛り上げてくれます。
小さな小川じゃなくてけっこう流れの速い川なので眺めていてあきませんし、なにより小川のせせらぎ…ではなく、ザーっと勢いのある川の音なので、どれだけ大きな声を出そうとかき消されてしまう環境はとてもありがたいのです…。
そしてこの宿を選んだ理由がこの部屋付の半露天風呂。
僕のような超デブが入っても余裕の広さの岩風呂で、なんといってもすぐ横を川が流れ、それを見ながら温泉に浸かるというのは格別のものがありました。
これを独占できて、好きな時に好きなだけ入っていられるというのはなんとも嬉しいことです。
この日の宿も素泊まりのつもりだったのですが、僅かな金額追加で食事付になる特別プランがあったのでそれを予約していました。
小額の追加だから御膳やちょっと立派な定食くらいでしょうねと話していたのですが、非常にたくさんの料理が出てきて、なんと超デブの僕がいながら食べきれずに残すという事態に。
みんともさんも「無理です、もー苦しいです」と、食べすぎたようで…
部屋に戻ってしばらく行進してましたw
そうこうしている内にすっかり夜も更けて、山間部は期待どおりにかなり冷え込んでくれました。
今回の最大の目的は温泉に浸かりまくること。
やはり寒ければ寒いほど温かい温泉のありがたみが増すというもの。
僕のような超デブでも外に出れば瞬時に鳥肌がたつ寒さでの温泉は体の芯まで温まり、まさに極楽気分でした。
そして風呂の外をザーザーと流れる川も、暗闇に目が慣れてくるとぼんやりと白く浮かび上がり、少し不気味な感じさえしました。
みんともさんの言う「昔の人が川をあの世とこの世との境目と考えたこともわからなくないですね」ということがよくわかりました。
真夜中に暗い山中で川を眺めるなんてことはありませんし、風呂に浸かっているという現実が安心感をもたらしてくれるようで、ああだこうだ言いつつ、生きてる以上は現世に固執してるんだなと実感した時間でもありました。
そしてまた夜が明けるまで寝ることができず、朝方の白んだ景色を湯舟の中で眺めていました。
少し眠って、朝食。
宿の朝食ってなんであんなにおいしいんでしょうね。
朝食が終わるとあとはチェックアウトになるわけですが…宿を出るとあとは帰るだけなので、またこれでしばらくみんともさんに会えなくなるのかと思うとなかなか…。
寝不足なこともあって帰りは余裕をもって超安全運転で車を走らせるわけですが、やはりみんともさんは途中で眠ってしまい、僕も時々眠気が襲ってくるのですが、横を見るとみんともさんの寝顔と露わなふともも…これで眠気は吹き飛びます。
前にも書いたかもしれませんが、みんともさんは目も口も静かに閉じて体も動かさず、まさに死んだように眠るので時々心配になります。
そして解散場所ではいつものように何度もお礼を言いつつ寂しさを隠しきれない僕に「また行きましょうね♪」と言ってくれて、見えなくなるまで見送ってくれました。
僕の帰路はいつも汚らしく涙を流して泣きながら帰っているのですが、今回は温泉に浸かりすぎたせいか急激に疲労感が出てしまい、途中のPAで仮眠して帰りました。
というわけで…。
どうにか冷え込んでくれたおかげで「極寒の中で温泉に浸かりたい」というみんともさんの目的は達成できたのでよかったです。
僕としても宿をはしごしたような状況だったことで、みんともさんと2人っきりの時間が多かったので嬉しかったのですが…そのぶん寂しさも増しますね。
なので、できればあまり期間が開かないうちに、またどこかに一緒にお泊まりオフ会に行ってもらえたらと思います。