3月に入って春めいた雰囲気を感じるようになりました。
生来の日陰者である僕は、こういった陽気な雰囲気になってくると、自分がそこにいてはいけない気持ちになってしまいます。
やっぱり冬がいいですね…。
しかし今年は冬の季節も今年の冬は気温の高い日が多く、もはや秋どころか冬までなくなってしまいそうな感じでした。
そんな、もはや暑いとさえ感じた2月、念願のみんともさんとのお泊まりオフ会に行くことができました。
今回は3泊もしてもらえるということで、僕の心も発電棒もそれはもう、それはもう…!
なんせ3泊です。
1週間前からみんともさんの画像や動画で自己発電しては放電寸前で停止するという恒例の儀式も入念に、それはもう入念に執り行ったため、残り3日くらいはちょっとおかしかったです。
1日3回の放電が日課になっていますので、体調というか非常に寝つきが悪くなってくるんですよね。
それでも、これを耐えしのげばみんともさんに存分に…という邪な気持ちだけで乗り越えました。
この忍耐力を真っ当な方向に用いることができていたら今の僕みたいな醜悪な人間にはなっていなかったでしょうに。
そして当日。降り続く2月の雨。
それなのに、暖かいというより暑いくらいの日で、2月だというのに車内ではエアコンをつけていたくらいでした。
しかしまったく問題ありません。
目的は観光でもドライブでもなく、宿でみんともさんと2人っきりで過ごす時間ですから。
というわけでいつも利用させてもらっている宿です。
高原の非常に奥まったところにぽつんと1棟だけ建っている建物を貸切。
加えてしっかりと降り続く雨。
つまり、どれだけ大きな声をあげようと何をしようと誰にもわからない。
そんな性的な理由もありますが、この宿を選ぶ理由はやっぱり自分達だけになれるからだと思います。
周囲からは完全に隔離されている環境ですし、チェックインすると宿を出るまで完全に誰とも会わず、人の気配もなく、自然の音以外聞こえない。
お互いの存在だけしか感じない、そんな環境が気に入っているからだと思います。
そして今回のお願い設定は、ここのとこずっとそうですが…
「虐められて引き篭もりの超肥満児の小学生が憧れている、近所に住むかわいくて優しいお姉さんが旅行に連れてきてくれた」です…。
実年齢は僕のほうが半分近く上ですが、みんともさんの生来の母性の強さと慈愛の深さもあってか、この設定が1番しっくりきて、みんともさんもすごく自然なんですよね。
いわゆるキモオタ的表現だとまさに「バブみがすごい」という感じです。
管理人さんにご挨拶して宿に入ると、他のどんなことよりも真っ先に僕の忍耐が爆発してしまって止まらない状態になってしまい、夜遅くになってようやく少し鎮まってくれるので、そこから色々と準備になります。
夕食は僕の希望ですき焼きにしてもらいました。
「男の人を台所に立たせるなんて女の恥です」と、ゲームでもして待っててくださいと相変わらず一切手伝わせてくれないみんともさん。
でもすぐ近くにこんな格好したかわいい女の子がいるわけですから、おとなしく待つことなんてできないわけで…です。
その後も一切手伝わせてくれず、僕が準備したのはガスコンロだけで夕食開始。
この近辺は農業や畜産が盛んなこともあって、とても上質な食材があり得ない価格で売られてますので、ま~おいしいのです。
市街地のスーパーだったら倍近くするんじゃないでしょうか。
こうして食事をする時でも周囲の環境もあって「世界に2人しかいない」みたいな雰囲気なんですよね。
そしてやっぱり食事の片付けも手伝わせてもらえないのでした。
そして夜も深まり、降り続いていた雨は豪雨のようになりました。
こうなるともう、世界は完全に2人だけといった雰囲気に拍車がかかります。
それはもう…それはもう…この豪雨のように…!
しかし…みんともさんは生粋のM娘さんなのですが…
激あまSもすごかったです…。
そんな豪雨と豪雨のようなアレもあり、激しい雨音は深い眠りに落としてくれて、翌日はお昼近くに起床。
雨足は弱まっていたものの、まだまだザーザー降りでした。
お昼はみんともさんが予告していた「栄養たっぷり『ほぼ』手作りピザ」を作ってくれました。
みんともさんが持参したオートミールで生地を作って…
トッピングのベーコンを切って焼いて…
ピザソースを塗ってツナやコーン、チーズと一緒に乗せて…
焼き上がったものに切り目を入れて…
出来上がり!
もちろん僕は一切手伝わせてもらえませんでした。
上でも書きましたが、みんともさんが料理や台所作業を手伝わせてくれないのは「男の人を台所に立たせるのは女の恥」というみんともさんの信念もあるのでしょうが、なによりも料理が好きなのでしょうね。
このピザ作りだけでなく、料理をしている時のみんともさんはとても楽しそうなのです。
雨の風景を見ながらいただきました。
これがおいしくないはずもなく、みんともさんが半分わけてくれましたが、もう3~4枚くらい平気で食べれそうでした。
ピザというとジャンキーなイメージがありますが、こんなにおいしくてオートミールで栄養抜群。
ああ…毎日でも…作ってほしい…。
その後の夕食は2日ともすき焼きで、食後はゲームで遊んでもらえました。
人生初マ○カーです。
初めて遊びましたが、とても面白かったです。
まさに子供から大人まで楽しめるような。
しかし、みんともさんにはまったく勝てませんでした…。
こちらは協力してレストランの厨房で作業するゲーム。
見た目はかわいらしくてコミカルなのですが、きっちり作戦を練って挑まないと難しいゲームで、これもまたかなり面白かったです。
そしていつも遊んでもらっているボーリング。
これだけはみんともさんと互角に遊べるんですよね。
実際のボーリングは数回しかやったことないですが…。
そもそも僕はSWITCHとか任天堂のゲームで遊ぶことがなかったんですよね。
任天堂のゲーム機ってこういうふうに基本的に友達とかで集まってワイワイ遊ぶゲームが多いじゃないですか。
友人と呼べる存在が1人しかいない僕にとっては縁のないもので、SWITCHもいつもみんともさんが持ってきてくれるのです。
そして前夜が前夜だっただけに、明け方までずっと…というほどでもなく、それでもかなり遅い時間までたっぷり、ねっとり…でした。
3日目、どんよりとした天候。
部屋の片付け、キッチンの排水溝まできっちりと清掃したみんともさん。
「ずっといたいですねぇ…」と、名残惜しそう。
ここで3連泊でもよかったのですが、もう1泊は別の宿にしていたのです。
もう毎回のことですが、管理人さんにすっかり気に入られているみんともさんはチェックアウトの時に1時間近く談笑してます。
お土産も色々持たせてくれて、今回は手作りのジャムをもらっていました。
この日の天気予報は雨で降水確率は80%でしたので、宿を出る時に今にも雨が降り出しそうな空を見て心配していると管理人さんが「大丈夫、今日は降らないよ」と仰いました。
山の天候なのにあまりにも当然のように仰いましたので、なんだか本当に降らないような気になりこの日の宿へ出発。
今にも雨が降りそうな感じだったのに降らない。
さすが山に住んでいる人ですねと驚いていました。
そして車を走らせながら僕もみんともさんも今回のオフ会でずっと気になっていたことがありました。
ところどころ花を咲かせている木がけっこう目に付いたのです。
「梅か桃でしょうか」
「でもあの枝ぶりは桜のような気がします」
そんな会話を挟みながら走らせていると…
そんな、まだ2月の中旬なのに!
確かに今回のオフ会の間はとても暑くて車内はエアコンをつけたほどでした。
桜の品種には詳しくありませんが、この時期にこんな景色が見れるなんて思ってもいませんでした。
間違いなく桜です…。
この場所には偶然立ち寄ったのですが、思いがけない風景を見ることができました。
思いがけない桜の景色に僕もみんともさんも大喜びでした。
すごいですね、もう春なんですねと話しながら車を走らせていたら…
まったく見えない…。
山の中に入るとすごい霧が。
この時の運転はみんともさんで、もちろんフォグライトを点灯させて速度を大幅に落としていたのですが、けっこう無点灯の対抗車が多い。
そういう車はいきなり霧の中から出てくるので驚くのですが、中でも1番驚いたのが、この状況でライトを点けてないだけでなく、真っ黒なサングラスをかけたまま走行していた若い女性。
すごい、こんな状況でまで自分を飾ることを優先するのか…いろんなSNSがあんな状態になるわけだと妙に納得させられました。
それに比べてみんともさんは本当に真面目で良い子だなと実感して嬉しくなりました。
ホラーゲームのような霧の深さ。
「あそこ…絶対なにかいますよね…」
みんともさんが見つめるのは霧の中に見え隠れする不気味な建物。
ゲームだと得体の知れないなにかが出てくるに違いありません。
ここは以前訪れたことがあるのですが、あの建物はこれに違いありません。
天気がよければこんなにも素晴らしい景色なのです。
そして最終日の宿。
この宿もほぼ毎回利用させてもらっています。
自然豊かなのんびりした環境、1棟貸切、かけ流しの温泉が溢れる内湯と立派な温泉。置いてあるのはなんでも自由に使っていい、チェックアウトもお昼。
これだけ揃って破格のお値段(相場の半分以下)ですから利用しないわけはありません。
前日までの宿で3連泊せずわざわざこの宿に移動してきたのはこういった理由…ではなく、管理人さんにお会いしておきたかったからという理由が大きいです。
前々から書いていますが「誰からでもすぐに気に入られる」「地域住民の方にまるで小さい頃から知ってる子のような感じで話しかけられる」というスキルを持っているみんともさんは前日までの宿の管理人さんからもこの宿の管理人さんからも「もう娘みたいなものでしょ?」と言われるまで気に入られているのです。
目当ての1つの露天風呂。
2月中旬の山中でしたし、きっと極寒だろうからさぞ温泉が気持ちいいでしょうねと期待していたのですが、この日も非常に暑い日でした。
夕食は途中のお店で買ってきたステーキを焼いてくれました。
そして毎回管理人さんが作ってくれる大量のお赤飯…と、いただいた椎茸。
いつもお赤飯ができたら管理人さんが持ってきてくださるのですが、今回みんともさんが取りに行ってなかなか帰ってきませんでした。
どうしたのかなと心配していると、満面の笑みで持って帰ってきたみんともさん。
「すごい大きな釜でした!ちゃんと薪で炊くんですよ!」と、もち米が小豆がと興奮気味で、どうやら一緒に作ってきたようでした。
本当に気に入ってもらえてるんですよね、ああこれお客さんだと思われてないなという色んな話もしてますし…。
食後は再びゲームで遊んでもらいました。
やはりどうしても勝てなかったのでレース中にちょっと卑怯な手段を用い、やっと1勝できました。
その後はもう…またしばらく会えなくなるのですから、思いの丈を存分に…。
あれだけ蓄積してきた充電も初日の夜にはすでに完全放電状態でしたが、だからといって鎮まるわけではありませんので…。
翌朝、遅めに起床し、きちんと清掃を終えてチェックアウト。
帰り際にはやはりみんともさんは管理人さんと話し込んで遅くなってしまいましたが、夕方前には解散場所へ。
またしばらく会えないのかと、いつもこの時は寂しくてたまらなくなってしまうのですが、そんな僕にみんともさんが「また連れて行ってくださいね!」と言ってくれることで少しだけ寂しい気持ちが紛れるのですが…。
今回は落胆する僕に「もしかしたらいつも会えるようになるかもしれないですから…」と言ってくれたのです。
あの願いが、あの妄想が、現実になるかもしれない。
さすがにそんなことまではできないよねと笑っていた、あんなエロゲみたいな設定が、現実になるかもしれない。
しかし考えてみると、妄想を拗らせた中年キモオタが己に都合よく思い描いたエロゲから出てきたような女の子が、僕達のような惨めな中年キモオタ2人とこんな関係になってること自体がエロゲそのものですし、そんなベストエンドもあり得るのかもしれません。
あの時思い切ってCX-5を購入してなかったら…みんカラに登録してなかったら…あの時信号が1つでも違っていたら…。
あらためて、40年以上の悲惨な人生はみんともさんに出会うための蓄積だったのかもしれません。
10代の、自身の命を絶とうとしていた頃の僕に会いに行きたいです。
みんともさんのいろんな写真を見せて「これから何十年も同じように辛いことだらけだけど、それでもずっと耐えていれば、この女の子が救い出してくれる、お前がず~っと妄想していることをなんでもさせてくれる。だから耐えるんだ!」と。
そんなことを考えながら帰路に着いた、真冬だというのに非常に暑かった日のお泊まりオフ会でした。