横断歩道で歩行者がいても停止しない車が9割以上というニュースを見ました。
さすがに9割なんて盛りすぎなんじゃないだろうかと思いますが、つい先日のこと。
運転中に踏み切りを渡ろうとすると警笛が鳴り出したので停車していたところ、踏み切りを歩いていた腰の曲がったおばあさんが渡りきる前に遮断機が下りてきて、慌てたおばあさんが急いで歩こうとしたところ躓いて転倒しました。
それを見て「ブヒーッ?!」と、慌てて車を降りておばあさんのところに走って行って起こして遮断機の外まで運んだのですが…。
その一部始終を見ておきながら誰も助けにこないどころか、「はぁ?なにやってんのあのデブ…」「カッコつけてんじゃねぇよブタが…」みたいなクールな視線を浴び続けたことを考えると、僕の地域では9割というのも頷けるなと思いました。
なにも僕みたいな超デブキモオタが汗かいてブヒブヒ言いながら助けに行かなくても、近くで見ていたクールな人達がクールに助けに行ったほうがよっぽどクールでカコイイと思うのです…!
そんな超デブキモオタに優しくしてくれる唯一の女の子であるみんともさんとの久々のオフ会も直前で中止となり、それ以来悶々とした色々を電脳空間で放電させるという相変わらずな日々でしたが、先日ようやく長距離ドライブお泊りオフ会に行ってもらいました。
PSO2で一緒に遊んでもらったりしていたものの、実際に会えるのは約2カ月ぶりでしたので、待ち合わせ場所で待っていてくれるみんともさんの姿を見ただけでもう危なかったです^^;
そういうキモい心情はともかく、当日は朝から快晴でした。
9月に入って少しずつ下がっていっていた気温も、突如夏に逆戻りしたかのような真夏日。
目的地、及び目的は以前からみんともさんと話していた「被災地で無駄遣いをしまくる」というもの。
暑いけれどもこれはいいドライブ日和になりそうだと思っていましたが…
雲行きは少しずつ怪しくなっていき、最初の目的地に着いた頃にはすっかり空は鉛色。
今にも雨が降り出しそうでした。
遠くのほうは晴れているのですが…。
そういえば、みんともさんがみんカラをやっていた頃のブログタイトルはそんな感じでした。
この場所は小高い丘の上に奇妙な石が並ぶ場所。
何故この場所にだけこういう石が意味ありげに置かれているのかわかりませんが、古代文字が刻まれていたり、石にコンパスを近づけると針が真逆を向いたりと、恐らく遠い昔になにかの目的で使われていた場所なのでしょう。
受付の方もそのような説明をしてくださいましたし、こういうものはそう思っていたほうが面白いですと話すみんともさん。
そういう謎めいた場所ではありますが、それがなくても360°見渡せる素晴らしい景色の場所のはずです…晴れていれば。
本当はもう1箇所景色のいい展望所を訪れる予定だったのですが、ついに雨がパラついてきたため、途中の道の駅に立ち寄って先にお土産だなんだと無駄遣いをすることに。
僕と違って交友関係も広そうなみんともさんはお菓子から靴下までいろんなものを買い込んでいましたが、僕は母親と友人1人に買うくらいでしたので、それぞれ3つずつくらい買いました。
さらにみんともさんは珍しくソフトクリームも買っていました。
その後に向かったのがこの神社。
みんともさんがネットで見つけたらしく、是非行ってみたいですと希望していた神社です。
けして山の奥深く…という場所でもないんですが、鳥居をくぐった途端、ちょっと只事ではない雰囲気が漂っていました。
森の奥へ誘うように続く石段と立ち並ぶ石灯篭、恐ろしいほどの静寂感の中に、まさに「なにかいる(在る)んじゃないだろうか」という気配がすごかったです。
ひっそりとした拝殿。
日本の宗教である神道における神様は、けして人を救ったり、願いを叶えたりする都合のいいビジネス的存在ではなく、なにかしらすごい力を持っていそうな、怒らせたらなにするかわからない恐ろしい存在なのだということを再認識させられました。
今回は無駄遣いが目的でもありましたし、怒らせないようにちょっと高めにお賽銭を入れてご挨拶しておきました。
次に向かったのは、パワースポットとして大変有名な神社。
あまりそういった類の話は信じないのですが、ネットで「ここだけは別格」という記事をいくつも目にし、ついでだから行ってみましょうということになったのです。
さすがにさっきの神社の後だと普通の神社に感じてしまいます…祀ってある神様や一万五千年という歴史という時点で胡散臭さ爆発ですし、普通というよりなんかこう…^^;
しかし、ここはゼロ磁場であるらしく、多くの人が「なんかすごい」と思って来るだけでも、なにかしらの力があるのでしょう。
お賽銭を入れてご挨拶していると、宮司さんが出てきてお祓いをしていただけました。
そしてみんともさんは、先輩に出産間近な方がいるとのことで、その方のために安産のお守りを買ったのですが、その時に宮司さんが…「奥様にお子様がお出来になられたのですね」と…!
奥様…!
奥様…!!
正直な話、これまでのみんともさんとのオフ会で、みんともさんのことを「妹さん」とか「ご友人の女性」と言われたり、極端な時には「娘さん」と言われたことはありました。
それでも残念なことに、いや、僕とみんともさんの年齢差や容姿レベルを考えれば当然なのですが、「彼女さん」みたいに恋人同士みたいに言われたことは1度もありませんでした…。僕としてはそうなりたいと思ってはいますが実際それは叶わぬことくらいわかってますが!
それが…
「奥様!!」
あまりの嬉しさと驚きで「え?え?え?え?」と挙動不審全開になる僕でしたが、「いえ、お世話になっている方がもうすぐなんですよ~♪」と、至って普通に返すみんともさん。
「私もそう見られるようになったかぁ」と、みんともさんは大して気にしてなかったようですが、僕はもう「こ、この子が僕のお嫁さんだったら…!!」と、妄想が暴走しそうでどうにかなりそうでというか、神社だというのに猛り狂ってまったく鎮静しない状態になりました^^;
境内の脇から通じる石段を降りて行った場所にあるもう1つの社。
ここがこの神社がパワースポットと呼ばれる由縁の1つのようで、小さな池ですが龍神様に纏わる伝説のある場所らしいです。
2つの竹筒から水が湧き出ているのですが、それぞれ味が違うのだとか。
途中でこの水を汲みに来た人達と何人もすれ違いましたし、きっとなにかしらの力を持つのでしょう。そう信じればそうなるものです。
それ用のペットボトルを持ってくるのを忘れたと言って、慌てて飲み干した紅茶のペットボトルに水を汲むみんともさんw
ところで、この場所。
さきほどの神社の境内からかなりの距離を下りてきたのです。
その途中には上の写真のようにすごい存在感を放つ木々がたくさんあるのですが…
下りてきたということは帰りは上る必要があるわけで…
僕のような超デブが上りきった時にどういう状態になるかというのはお察しですよね^^;
ブヒーッ!ブヒーッ!と、今にも死に絶えそうな僕は息を吹き返すために境内の端にあった椅子に座って、この時にみんともさんがいろんな話をしてくれて、いつものことですが、本当に感受性の強い、色々なことを見て、色々なことを考える子だなと…。
それはそうとして、この日は猛暑日。
最初に向かった丘でも、たくさんの石段のあった神社でも、水を汲んで上ってきたこの神社でも、そこそこの距離でけっこうな勾配の坂や階段を上ったわけです。
となると、超デブの僕は汗ダクどころかもう…汗というより脂肪の汚い脂分が溶け出したかのようにドロドロで…。自分でもわかるくらい、いつも以上に悲惨でした…。
それでもみんともさんはイヤな顔もせず、大変でしたね~♪と、汗を拭いてくれたり、冷たいお茶を飲ませてくれたり…その母性の強さと慈愛の深さに甘えてばかりです…。
宿のチェックイン時間が近くなってきたので、宿へ向かいながら展望の良さそうな場所を周ってみたのですが、天候は悪いままでした…。
この日の宿。雄大な山々が見渡せる場所にありました。
実はこの宿の周辺近くもかなりの被害があった地域で、宿から見える山々にも数々の傷痕が…。
時期的にまだ緑に包まれているはずですが、引っかいたように山肌が露出している場所がたくさんあり、それらは崩壊・崩落した痕だということは、とても恐ろしく感じました。
チェックイン時にも宿のご主人からあの日の様子を伺ったのですが、聞いてるだけでゾッとするものでした。
そんな出来事があったとは思えないほどのどかな雰囲気の宿で、敷地内には小さな川が造られてあり、とてものんびりとした空気でした。
離れの部屋が3部屋だけの小さな宿。
きれいなお部屋で、温泉ではありませんがそれぞれ半露天の広いお風呂もついてましたし、眺めもよかったですし、かなり質の良い宿だったと思います。
しかもそんなに高額でもありませんし、なにしろ復興割引のクーポンでかなりお安く泊まれました。
そして夕食。
農家の方が自分の畑や田んぼで取れた食材を料理して出していたお店がついでに宿も始めました、みたいな感じでしたので、温泉宿で出るような創作料理ではなく、田舎料理。
特に変わった工夫をすることなく、素材をシンプルに調理したものばかりでしたが、しかしこれがまた非常においしかったです!
僕がなにより驚いたのがこのお肉!
恥ずかしながら、こんなに大きくて厚い肉を食べたのは生まれて2回目です^^;
以前食べた時は、貧しい母子家庭の少し悲しい思い出でもありますので、こういった肉はなかなか切れず、口に入れてもグニグニとするばかりで噛みづらいものだと思っていたのですが、非常に柔らかくてとてもおいしかったです。
あまりのおいしさにそんな幼少の頃の記憶が思い出され、母にも元気なうちに食べさせてあげたいなと少々辛気臭い気持ちになりました^^;
本当においしくてもったいなくてなかなか食べきれずにいたらちょっと焼きすぎてしまいましたw
ところで、この食事をしている間、雨はどんどん激しくなり、ついには雷雨になりました。
山間部で空に近いというせいもあるのか、落雷の音が尋常じゃないほど大きくて驚きました。
みんともさんは雷が苦手なようで、ピカッと光るたびに体をビクッとさせて「きますよ、きますよ」と不安そうで、ドーンと音が鳴ると「わわわ!」と体を小さくしていました。
そんなふうに、外は一晩中激しい雨と落雷の音がしていましたが、僕としてはそのほうが色々気にしなくていいから助かるというかなんというか…はい…
落雷は途中からなくなったようでしたが、雨は明け方になっても降り続けていました。
夜が明けてきて、雨模様の遠くの山を見ながら朝風呂に浸かり、朝食をいただいてチェックアウト。
雨足こそ弱まりましたが、まともに降っていて止む気配はまったくなく…。
前に写真を撮った場所や湖に行ってみたりしましたが、どこに向かおうと雨でしたので、仕方なく雨宿り的に途中の道の駅に立ち寄って、どうしましょうかと話していた時。
みんともさんが地図を見ながら「しょうがな~い~雨の日はしょうがない~♪」と鼻歌ぎみに歌った歌がとても気になって、なんの歌ですかと教えてもらったのがこの歌でした。
なんか…僕のような陰惨な人間にぴったりのような曲です…^^;
車の中で YouTube で聴かせてもらったのですが、とても心に染み入る歌でした。
その後、みんともさんが鼻歌ぎみに口にした歌が切欠で、ずいぶん長い間、車から降りることもせず、音楽のことを色々教えてくれたり話してくれました。
それでも雨はまったく止む様子がなかったので、僕としては非常に残念でしたがこの日はそのまま帰ることになりました。
この日程の間、猛暑日の後の雨だったせいか、空気はとても蒸していました。
僕はみんともさんが曇り空を「今にも泣き出しそうな雲」と言って表現したのをとても気に入っているのですが、この日、みんともさんが「すごく蒸しますね、雲が空に蓋してるからですね!」と言ったのが、新たに気に入ったみんともさん語録になりましたw
今度はいつ一緒に行ってもらえるかわかりません。
正直、様々な事情やタイミングの悪さがあったとはいえ、このまま会えなくなるのかもな…とも思いました。
しかし、その覚悟はいつも持っていますので、その日までは…いや、そんな日は来てほしくないですが^^;
相変わらず情けなく、長いだけの記事になってしまいました。
もし全部読ませてしまった方がいらっしゃいましたら、お時間を割かせてしまって申し訳ありませんでした。