すっかり夏…です…。
ジリジリと照りつける日差し、うだるような熱気。
夏…ですね…。
この時期になるといつも書いていますが、夏という季節は僕のような超デブキモオタにとっては毎日が拷問です…。
なにも動いてないのにダラダラと噴出する汚汗…。
僕のような超デブの汗ですから、イケメンのそれのようなサラリとした美しいものではなく、なんだかドロドロと脂ぎっていそうな汚汁といった感じです…。
ただでさえうだるような暑さなのに、僕のような者が汚汗をダラダラと垂れ流している姿は気持ち悪いことこの上なく、周囲の方達の不快指数を不要に上げないように家に引き篭もっているべきなのですが…。
それでも外出する理由は、みんともさんとのドライブお泊まりオフ会のためです…!
色々とイベントが増えてくる夏休み期間になると、みんともさんはお仕事で飛び回って激務になって僕なんかの相手などしてられない状況になるので、なんとかその前に、と…。
今回も僕の趣味に付き合ってもらうつもりで計画をたてていたのですが、平成最後の夏は最悪の幕開けになり、今回のオフ会の目的地だった地域も少なからず被害を受けており…。
「いくら道路が復旧したとはいえ、被害に遭った地域に観光気分で行く気にはなれません。もう少し時間を空けてからお金を落としに行きましょう。」
というみんともさんと一緒にあらためて計画を立て直し、せっかく梅雨も明けたことだし夏っぽい場所に行ってみましょうということになりました。
そしていつものように、オフ会の1週間前から自己発電して放電寸前で止めて充電して…を繰り返し、過充電ぎみになるという儀式を執り行い、当日の早朝からみんともさんとの待ち合わせ場所に向かいました。
けっこう久しぶりだったこともあり、みんともさんの姿を見ただけで放電しそうになって漏電しまくる…ということもいつもどおりでした…。
途中の道の駅でみんともさんが買った植物。
このまま車内で育てるつもりなのだそうです。
外は暑いものの、珍しく晴れたこともあり、夏になって色濃くなった景色を堪能しつつ、今回の目的地である渓谷へ。
橋を渡って渓流沿いの遊歩道に入っていきました。
数十分で帰ってくるコースもあったのですが、「せっかくだから全部行きましょう!」というみんともさんの希望でフルコースを巡ることにしました。
渓流を横に見ながら遊歩道を歩いていくのですが、渓谷ということもありみんともさんは「涼しいですねぇ♪」と言っていましたが、僕はすでにシャツが変色するほど汚汗まみれでした…。
いくつか川のほうに下りていける場所もありました。
幻想的な感じさえする、CMなどで使われていそうなとてもきれいな場所がいくつもありました。
この日はひどい猛暑だったのですが、川の水はとても冷たくて気持ちよかったです。
何度となく手を水に触れていて、川遊びしたそうなみんともさん。
中にはかなり迫力のある滝もあったりして、間近で見れる場所でちょっと怖そうなみんともさん。
かなり開けた場所にくると、まるでそうするのが当然とばかりにサンダルを脱いで水遊びを始めるみんともさん。
ここにくるまでにも何度も水を触っていましたから、遊びたくて仕方なかったんでしょう、とても楽しそうにしてくれてよかったです。
青い空と濃い緑のコントラストがとてもきれいで、そんな景色の中で川辺でのんびりと遊ぶなんて、なんだかこの年齢になって初めて「夏休み」みたいな気分を感じました。
学生の頃はずっと虐めに遭っていたこともあり、僕にとって夏休みは1カ月も学校に行かなくてすむ救済期間みたいなものでしたからね…^^;
そのため夏休みの思い出は、家計の補助のためにやっていた朝夕の新聞配達がひどく暑かった、くらいしかありません…。
早朝でもすでに明るく、重い配達袋を持って汗ダクになって配り終えて、すっかり鳴き出した蝉の声を浴びながらラジオ体操に向かう子供達とすれ違いながら帰る。
そんなくだらない記憶もどういうわけか他の季節よりも色濃く脳裏に焼きついているから夏という季節は不思議です。
「ずっとこうしていられますねぇ♪」というみんともさんの言葉どおり、ずいぶん長い時間、川辺に座って景色を眺めながらのんびりとみんともさんと話していました。
僕にとっては貴重な「夏休みっぽい」思い出になり、多くの人が夏になると外に繰り出す理由もわかるような気がしました。
最後はこの橋を渡って駐車場に戻っていきました。
駐車場に戻った僕は汚汗で別の色になったTシャツを車内で着替え、汚汗を吸ってじっとりぎっとりとしたタオルを新しいものと取替えました…。
そんな僕を汚物扱いせず、いそいそと着替えやタオルを渡してくれたり、僕の汚汗を吸いまくって廃棄処理されてもいいほどのシャツやタオルを「ちょっと干してからなおしましょう」と、大切な愛車なのに車内に広げて乾かそうとしてくれるみんともさん…。
こんな年下の女の子にここまでさせて、本当に情けない豚野郎だと自分でも思います…。
ここの渓谷があまりに気持ちよかったことから、のんびりしすぎて宿のチェックイン時間が近くなったので、この後は宿に向かうことにしました。
宿に向かう途中で立ち寄った展望所。高台で開けた場所だったからか、とても風が強かったです。
雲が多かったですが、僕にしてはよく晴れていてとてもきれいな景色でした。
今回のお宿に到着。
グーグルマップにも道が記されてないほどの谷底にある温泉宿で、かなり迷いました…。
実はみんともさんのお気に入り宿だったりします。
離れのお部屋に専用の露天がついた「専用露天風呂付離れ」みたいなものは多いですが、ここはどちらかというと「宿泊部屋付露天風呂」といった感じなのです。
というのも、普段は立ち寄りの貸切風呂として使われていて、そこに宿泊用の部屋をつけましたよ、みたいな…。
なので、部屋に入るといきなり脱衣所です。
普通の温泉宿の部屋のつもりで入るとけっこうインパクトあります^^;
通常は横のドアに鍵がかけられていて、宿泊利用の場合、その鍵を渡してもらえる、と…。
そう書くとなんだか取ってつけたようなお部屋な感じがしますが…
かなり立派!すごい!
しかも大型テレビで NETFLIX や HULU など複数のネットテレビを観ることができました。
ということは、wifiも快適な速度で繋がります。
小上がり和室みたいになった場所には人をダメにしそうな座椅子があり、立派な双眼鏡まで準備してあり、山の景色を眺めることができました。
中でもみんともさんを特に喜ばせたのが、このマッサージチェア。
この部屋は別室の小部屋になっていて、テレビまで設置してあり、マッサージされながらテレビ観賞という至福の時間を過ごせるようになっていました。
本来は立ち寄り専用の貸切風呂として使われているだけあり、洗い場も広く、お風呂も檜造りでゆったりと入れる広さ。
しかも寝湯ができるようになっていて、これがあると本当に極楽気分なんですよね。
源泉かけ流しというだけじゃなく、注湯もケチケチせずに贅沢に注がれていて、とても贅沢な気分になれました。
これだけの設備ですから、やれ大型テレビで映画鑑賞だ、やれマッサージを受けながらテレビ観賞だとやりそうなのですが…
テレビもつけず、ぼんやりとここに座ってヒグラシの声を聞きながら薄暗くなっていく景色を眺めていました。
ヒグラシの鳴き声って、知ってはいますが、あんなにたくさんの鳴き声が聞こえるのって町中じゃないんですよね。
それが暮れていく空と共に周囲の山々に響き渡ってなんとも物悲しく聞こえ、「日暮し」なんてうまく名付けたものだなと強く感じました。
そして、これだけ設備の整った立派なお部屋なのですから、夕食もそれはそれは…
途中のスーパーで買ってきたお惣菜でした。
純粋な温泉宿じゃないから食事の設定がないんですよね。
受付も「はいどーぞー」と、鍵を渡されるだけですし、食事は持ち込んでいいから自分達の好きにしろーというスタンスですし。
みんともさんは、そのほったらかされ具合がいい!ということで大変気に入っているようなのです。
お部屋もきれいですし、お風呂も堪能できますし、なにより食事がつかないというのは安上がり…!
僕としてもみんともさんと2人でスーパーで買い物なんて、色々想像してしまって嬉しくてたまりませんしね。
そして深夜になり、遠くの空が明るくなって来た頃に朝風呂に入ってようやく眠りにつきました。
チェックアウト時間も遅く、お昼までいていいので、みんともさんとのオフ会にしてはけっこう眠れました。
いつもほとんど寝ないか、寝ても長くて2時間くらいですからね^^;
そして翌日もとても晴れていましたので、遠回りしてドライブしながら帰ることにしました。
この時期のこの地域はどこに行っても本当に美しい景色が広がってとても素晴らしいです。
どこに行ってなにをするでもなく、この景色の中で車を走らせているだけで…というよりも、この時期のこの地域においてはドライブこそが最高の楽しみ方だと思います。本当に飽きません。
しかしいつまでもいるわけにもいかず、高速に乗り、みんともさんとお別れする解散場所では相変わらずみっともなく半泣きになりながらみんともさんを見送り、帰り道はまたしばらく会えないのかと溜息ばかりでした^^;
毎年のことですが、みんともさんはイベントが多くなる夏休みになると非常に激務になり、長期出張のような状態が続いて、またしばらく会えなくなってしまうので…。
なんかもう、年齢差だけじゃなく、男女まで逆転してしまっているような感じですね^^;
それはともかく。
僕にとっては、この年齢になって人生で初めての「夏休み」っぽい経験になったような気がします。
色彩の強い、強烈な色を放つ自然の景色、焦げ付くような陽射し。
今まではそれがとても厄介なものに感じ、どうしてみんな夏になると行動的になるんだろうと思っていましたが、そんな普通の感覚も少しわかった気がします。
みんともさんには普通の人達が当たり前に経験する様々な初めてのことを与えてもらっていますが、今回もまた貴重な体験になりました。
今回のお泊まりオフ会で見た景色は、僕のあらたな、そして良い思い出としての夏の記憶として、色濃く脳裏に焼きついたと思います。
そう、夏が…来たんですね…。
なんて気取って終わろうとしてますが、現在の僕は「今度はみんともさんと海に行ってもらいたいけどさすがにそれは無理だからせめてこういう…」という、相変わらずな状況です^^;