すっかり…蒸し暑く…もうすぐ8月ですもんね。
もうここ何年も日本は熱帯地方のような気候になったようで、梅雨などといった風情のあるものではなく断続的なゲリラ豪雨の時期といった感じになっている感じがします。
今年はその期間も長く、蝉が鳴き始めてようやく夏になったんだなと実感します。
超デブの僕としては早く過ぎ去ってくれないかなと思願うばかりです…。
毎年のことですが、僕のような汚物が迂闊に出歩いて周囲の方の不快指数を不必要に上げないように、自宅に篭ってエロゲざんまいで過ごすしかありません。
それは別に夏にかぎったことではなく、年がら年中そんな毎日ですが。
そんな超デブキモオタ中年の惨めな日々の中の唯一の希望、みんともさんとのお泊まりオフ会。
もうけっこう前のことになってしまうのですが、みんともさんは夏場は激務になって会えない期間が長くなるため、その前にどうしても会っておきたい、ということで一緒に行ってもらえました。
夏が近い時期でしたので、夏っぽい風景を見たいですねと話していて、真っ青な夏の海か青々とした夏の山のどちからということになり、当初は島に渡って海を眺めるつもりだったのですが、宿泊施設等の問題から山のほうに行くことになりました。
なったのですが、当日はやはり晴れることはなく、曇り…雨が降ってないだけマシですが…。
それでも僕の目的はとにかくみんともさんと会えること。
天候なんて関係ない…のですが、みんともさんみたいな女の子が自分の年齢の半分近くも年上の超デブキモオタ中年と一緒に旅行しなければならないのに、天気まで悪いと不愉快極まりないのではないかとオロオロしてしまうのですが、みんともさんはいつもどおり楽しそうにしてくれるので本当にもう…やはり惨めな豚男のためにエロゲから出てきてくれたとしか…。
それはともかく、最初に向かったのは以前訪れたことのある駅。
鉄道好きの間では有名な秘境駅なのですが、みんともさんは別に鉄道好きなわけでもなく、僕の趣味に付き合わせてしまっているわけで…。
それでも「いい雰囲気の駅でしたよねぇ♪」と楽しそうにしてくれたり、駅巡りの楽しみを見つけてくれたり、なんだかもう…。
小柄で童顔で幼い容姿に反して非常に母性の強い子なせいか、僕より半分近くも年下なのに、今やすっかりいろいろと問題を抱える困った男子小学生と、その子の要求を優しく受け入れてくれる年上のお姉さんという感じになってしまっています…。
正式なオタク用語で言うと「バブみ」って言うんでしょうか、まさにそんな感じです。
あまりにもそんな感じなので、気持ち悪くもまたそれに甘えまくってしまうわけですが…。情けないとは思いつつも…。
それはともかく、前に訪れた時にその駅までの道のりの景色がとてもきれいだったことを覚えていてくれて、あの辺りに行ってみませんかと言ってくれたのでした。
国道とは思えないほど山深く、きれいな川原がいくつも広がる川に沿った道の景色は色彩が強くなっていて、曇り空の下でもどこか夏を感じる美しい景色でした。
そんな道を横目に見ながら車を走らせ、駅に到着。
相変わらずとても静かで川の流れる音や鶏の声が聞こえ、駅とは思えない空気感でした。
こういった駅の魅力って、うまく説明できませんが「取り残された感」なのかなと思います。
駅巡りにつきあってくれるみんともさんが見つけた楽しみ、駅ノート。
駅ノートを切欠に知り合った方も増えたらしいです。
訪れる人はけっこう多く、前に来た時にみんともさんが書き残して以降も数多くのコメントやイラストがありました。
デジタルやデータで色々なことがすませられる時代、こういった手書きのメッセージはとても温かみがあって、短い文やちょっとしたイラストでもいろいろなものが伝わってきます。
いつものようにじっくりとコメントやイラストを読ませてもらっていましたが…どういうわけかホームに蝶が大量発生していて、じっとしてたら群がってきそうになるので早めに退散しました。
次の目的地に向かおうと車を走らせていたのですが、川沿いの景色がとてもきれいで、下りられるところを探して川原に下りてみました。
予定外の寄り道だったのですが、ここがあまりにも良い場所でみんともさんは大喜び。
空、山、鉄橋、沈下橋、おだやかな清流と、晴れていたら素晴らしいロケーションだったと思います。
ガマンできなかったようで、川に入って遊ぶみんともさん。
電車が鉄橋を通るたびに嬉しそうに手を振っていました。
ところで、ここに来る途中の鉄橋近くに1人の男性がカメラを持って立っていたのですが、あきらかに僕と同種の人間だとわかる容姿でしたのでいわゆる「撮り鉄」の方で、鉄橋を通る電車を撮っていたのでしょう。
その男性が僕達が川原で遊んでいるところを遠くから見ていたのは気づいていたのですが、いつの間にか川原にやってきていて、僕の後ろからみんともさんを撮影しているようでした。
僕が振り返ると「別に鉄橋を撮ってるだけだし」といった感じで、レンズはあきらかにみんともさんを向いてるのに知らん顔をするのですが、前を向くと何度もシャッター音が聞こえてきて…。
みんともさんもちょっとかがんだだけでお尻が丸見えになる格好ですし、今までもあきらかに僕と同じキモオタとわかる男性には好きに撮らせてくれていたので、言ってくれれば一緒に撮影できたのですが…。
思いがけずなんともゆるやかな空気の場所でしたので、沈下橋の端に座り、辺りの景色や鮎釣りをしている人を眺めながら鉄橋を通る電車に手を振ったりして、かなり長い時間をここで過ごしていました。
特になにをしていたというわけでもなく、ただただそんなふうに景色を眺めていただけ。
「贅沢はお金じゃなくて時間を無駄に使うことだと思います」というみんともさんの言葉どおり、なんとも贅沢で充実したのんびりとした無駄な時間でした。
そんなふうに予定外の場所で長い時間を過ごしていたため、この後はこの日の宿へ直行。
僕としてはもう、一刻も早く宿に入りたいわけで…ええ…1週間前から発電すれども放電せずの儀式もいつもどおり執り行っていましたし…。
そしていつもの温泉宿。
夏場に温泉はいかがなものでしょうと話していましたが、味気ないホテルに宿泊するよりは…ということでここにしました。
なんといっても山奥の離れの部屋ですし、僕にとってはそのほうがいろいろと好都合ですので…はい…。
みんともさん、すごく声が大きいんですよね、エロゲみたいにいろんな言葉を言ってくれますし、途中からは泣きじゃくるし、叫び声のような…そうさせてしまっているのは僕なのですが…。
山奥なだけあって生命の息吹がすさまじく、たくさんの虫達の姿が見えましたが、部屋の中に出ることはありませんでしたし、お風呂は半露天みたいな感じでしたのでさほど気にならず、むしろ夏の山の雰囲気を感じることができました。
時期的にも夕焼けの時はきっときれいでしょうねと話していたのですが、気づけばすっかり暗くなっていて時計も21:00過ぎでした…。
そのままいつものように一睡もせずに翌朝を迎え、以前この辺りに来た時に訪れてみたものの、その時は休館日だった鉄道記念館に行ってみました。
中はこの辺りを走っていたという路線の記念館でした。
さほど多くのものが展示されていたわけではないのですが、今では道路が整備され、建物も立ち並び、ここに来るのもさほど大変なわけではないですが、当時の写真を見ると鉄道が重要な交通手段であったことが伝わってきました。
時間を遡ることができるならば、当時の様子を見てみたいものです。
みんともさんは手描きで書かれた時刻表や路線図を見て、当時の人のデザインセンスに驚いていました。
最後は前に来た時も訪れた滝へ。
「冬の滝は厳しさを感じるけど夏の滝は恵みを感じます」というみんともさん。
ああ、確かに!
夏になると滝の近くで川遊びをする人達が増えますが、きっとはるか大昔からそういう遊びをやっていたのでしょうね。
そして滝を見た後は解散場所へと帰ることになったのですが…。
みんともさんは夏場はかなり忙しくなることからしばらく会えないことがわかっていましたから、寂しさもいつも以上でした。
去年などは耐え切れず、遠くから見るだけでいいからと、みんともさんに内緒でみんともさんの仕事場までみんともさんの姿を見に行ったのですが、お仕事が終わってファンの人達と楽しそうに話しているみんともさんの姿を見たらどうしようもなく嫉妬してしまって、帰宅してからみんともさんの画像や動画で何度も何度も連続して自己発電してしまいした…。
…我ながら本当にキモいです…。
とにかく、超デブキモオタ中年醜男の僕にとって夏は地獄の季節ですし、みんともさんに出会って以来、夏が嫌いな理由も1つ増えました。
そんな夏が早く過ぎ去ってくれることを日々願いつつ、またエロゲとエロ同人な日々でやり過ごして、また一緒に行ってもらえることを待ちたいと思います。