少しずつ師走の雰囲気がしてきました。
しかし雰囲気だけはあるのですが、ここ数日の気温のほうはまったく冬っぽくなく、年中ミートテックを装着している身にとっては辛いです。
そんな温かい気温の中、今年最後になるみんともさんとのお泊まりオフ会に行くことができました!
クリスマスから年明けしばらくまでみんともさんは忙しくなることもあり、今回も2泊してもらえることに。
1週間前からみんともさんの画像や動画を見ながら発電すれども放電せずの恒例の儀式も執り行い、数日前から常時漏電状態、当日は大変な状態でした…この時期は上着で隠しやすいので助かります…。
そして待ち合わせ場所でみんともさんの姿を見た瞬間からもう、完全に別の生き物のように反応しまくりで…最初の頃からずっとこうで全然慣れませんね、この辺りがさすがキモオタだと思います…。
最初に向かったのは前回のオフ会で大混雑に巻き込まれて断念した、本来の目的であった場所へ。
廃線となった路線を観光鉄道としてトロッコ列車で走ろうというもの。
近くの著名な観光地と少し離れた場所ですし、森や山の中をのんびり行けると思ったのですが…
我々以外全員チャイニーズ…約束事のようにほぼサングラス。
こんな辺鄙な場所にまで…。
待合所に入った瞬間から「あ…しまった…」と…。
大声で喚き散らし、喫煙所でもないのにタバコを吸い、サービスで置いてあるポットのお茶を次々に自分達のペットボトルへ移し…。
それはまさに深夜の洗車場に集まるDQNそのもの。
偏見はよくないと思いますが、実際に目の当たりのするとですね…。
これまでにもあちこちで遭遇し、あまりにも不遜な態度も何度となく見ましたし…。
みんともさんとのオフ会で某有名温泉地に行かないのは「あそこはもはや日本じゃないですから…」という、みんともさんの経験談からなのです。
列車が走り出すとさらに大声になり、こちらの迷惑省みず自撮り棒片手に動き回る…。
僕達は隅のほうで小さくなってうんざりしていました…。
高い鉄橋の上で一時停止し、運転士さんがシャボン玉を飛ばすと彼らはさらに発狂。
写真を撮っていたらどけと言わんばかりに押しのけられました…。
本来ならば静かな雰囲気の中、トロッコの車輪の音を聞きながら周囲の山々の景色をのんびりと楽しめたはずなのですが、早く戻ってくれと思わずにはいられませんでした。
ちなみに、この後の便の乗客は日本の老夫婦の2人だけ…羨ましい…。
降車する時にみんともさんが「大変やったね、また違う時に来てね」と運転士さんから話しかけられていました。
その集団と一緒に移動したくなかったため逆のほうを見てみると、廃線時に使われていた車両が車庫に展示保存してありました。
鉄道趣味のある僕としては嬉しかったですし、みんともさんにとっても珍しいようでした。
TR-100形になるのでしょうか、初めて見る気がします。
展示用として装飾されている様子もなく、車内は廃線時の雰囲気が色濃く残っていました。
「この電車を使ってどこかに通ったりとか、移動手段として利用していた人達がいるんですよね…」と、みんともさんは在りし日のこの車両の姿に思いを馳せているようでした。
対面座席に座ってしばらく話していたのですが、こういう座席や内装は僕の世代にとっては馴染み深く、懐かしいものがあるのですが、僕がみんともさんくらいの年齢の頃、目の前にこんな女の子が座って僕と話してくれるなんて想像もしていませんでしたね…。
トロッコ列車の途中で通過した駅。
今はもう廃駅となっているのですが、車で行けそうだったので来てみました。
残念ながらホームの中に入ることはできなかったのですが、この駅のすぐ横にはさきほどの鉄橋がありました。
かつては東洋一の高さを誇っていたそうで、さすがに迫力がありました。
調子に乗ってさらにその先の廃駅に行ってみることにしたのですが、詳しい場所がわからない…。
小さな集落を抜けたその先にある、車で来ちゃいけないような道を進んで、たぶんこの辺じゃないかなという場所の近くに車を停めて徒歩で探しに行きました。
車を停めた場所から少し先の道を下ったところに線路と駅舎を発見。
廃駅といっても地元の小さなお祭りなどで使われることがあるようで、朽ち果てた様子はありませんでした。
駅舎も線路もホームもちゃんとあるのですが、ここに入ってくる電車や利用する人はもうない。
文明の形跡がしっかり残ってるのに利用されている気配がないというのは、なにか独特の美しさがありますね…というのはみんともさんの言葉。
確かに秘境駅と呼ばれる駅とはまた違った独特の雰囲気がありました。
この駅は深い山奥にあるわけでもないのですが周囲に民家はなく、それでもこの場所に駅が作られたということは利用する人達がいたということ。
現在は大きな道路も出来ているようですが、廃線になる前にこの駅を利用していた人達にとって、もう電車が来ないというのは寂しいものでしょう。
駅舎の中を見ていると、みんともさんが「あ!」と発見した駅ノート。
読んでみるとけっこう書き込みがあり、つい最近の書き込みもありました。
「やっと来れた」「どうしても来たかった」という書き込みも多く、みんともさんは「これからも訪れる人がいる駅なんですね!」と、嬉しそうでした。
そしてこの日の宿。
以前も利用させてもらったことがあり、特に山深い場所にあるわけでもないのですが、本当に静かな場所でみんともさんが非常に気に入った宿なのです。
各部屋の外観や中庭の雰囲気から、どこか古い西欧の田舎の景色にも見えます。海外なんて行ったことありませんが。
外観は西欧風でも部屋の中は畳だったり。
「この小ぢんまりとした感じがいいんです」というみんともさん。
確かになんとなく小屋っぽいですし、セレブでスウィーツでラグジュアリーなホテルよりも温泉宿を好むみんともさんらしいと思います。
夕食の時間まで山間の澄んだ空気の中で散歩ついでにドラクエウォーク。
みんともさんがやってるということで僕も遊んでいるのですが、日頃出歩くことのない僕はみんともさんとかなり差がついてます…。
この宿を選んだ目的の1つがこの夕食。
ラーメンやうどんなどの軽い外食さえ控えるほど貧乏人の僕にとってはなにを食べてもおいしいのですが、それでもここの食事は量は少ないですが別格だと思います。
特に珍しかったり凝った料理があるわけでもなく、野菜などもただの温野菜なのですが、ドレッシングをつけるのさえ躊躇するほどおいしいのです。
そしてとにかくメインのお肉。これが本当にもうおいしくて…。
僕には縁がありませんが、一流店のステーキなどは顎が落ちそうなのでしょうね。
そんな僕を見て「おいしいですか?おいしいですか?」「じゃあ半分あげます♪」と嬉しそうなみんともさん。
思い出すだけで涎が出ます。本当においしかった。
そしてこの宿のもう1つの目的がオーナーさんとの会話。
ただでさえ知らない人から話しかけられやすいみんともさんですが、オーナーさんとは趣味が合うようで、前に来た時も趣味の話で盛り上がっていました。
オーナーさんも覚えていてくれたようで、またしても会話に花が咲いていました。
まあ…僕はその様子を気持ちの悪い薄ら笑いを浮かべて見ているだけですが…。
部屋に戻って、みんともさんお気に入りのボードゲームで遊びました。
僕が勝ったら3分間おしゃぶりしてもらう、僕が負けたら3分間おしゃぶりさせてあげるというルールでした…。
異様なほど静かな山中の小屋でボードゲームというのはなかなか雰囲気があって盛り上がりました。
深夜過ぎに外に出てみると静寂に包まれる中、隣の森で獣が動き回る音だけが聞こえました。
恐らく鹿か猪なんでしょうが、かなり恐かったです…。
そしてさすがにこの季節だと日の出が遅いこともあり、まだ夜だと思っていたら時計は朝方。
周囲がほんのり明るくなった頃に少しだけ眠りました。
翌日。
天気がよかったこともあり、前回の反省を踏まえてこの日の予定は「なにもなし」
この日の宿に向かって雄大な景色を眺めながらのんびりドライブと寄り道。
なにしろこの辺りはどこも景色がいいですから車を走らせているだけで楽しいですし、地図を見ながら「次どこに行きましょうか」とか「さっきのとこ寄ってみません?」のように、時間に追われることなく気ままに動けるのも気持ちに余裕ができていいですね。
CX-5で来るにはかなり困難な、とある山頂に来てみました。
ここからは周囲を(ほぼ)360°見渡すことができるのです。
この地域を代表する2つの山が同じくらいの距離で見え、その間に広大な森林が平坦に拡がっているのが見渡せます。
こういうのってかなり独特だと思うんですけど、どうなんでしょうね。
今回はあの2つの山の周囲をウロウロしていたことになります。
冬だというのに温かい日だったおかげで、雄大な景色を長い時間眺めていることができました。
大きな目印と視界を遮るものがないおかげで、地図と照らし合わせながら見るのがとても面白かったです。
ちょうどいい時間になったのでこの後はこの日の宿へ。
もはや年に数回訪れている温泉宿。
「迷ったらここですよね」と、みんともさんも非常にお気に入り。
グーグルマップにも載ってない道を進んだ先にありますが、もう道に迷うことなく行けます。
本来は立ち寄り湯の施設として使用されていることもあって、部屋に入ってすぐに脱衣所というのは宿泊のつもりで来るとなかなかのインパクトです。
お部屋のほうは相変わらずきれいで快適。
大型テレビにネットテレビにwifiにマッサージチェア用の小部屋、電子レンジも冷蔵庫もあって、宿泊費もそんなに高くないのです。
最近ある方のブログでガンダムネタを多く見かけていましたので、連邦の女性兵士の試作軍服をですね…。
そしてなにより部屋のお風呂!いつでも好きなだけ入り放題!
完全かけ流しではありませんが、ボタン1つでものすごい量のお湯が出ます。
体を伸ばしてもゆっくり浸かれますし、寝湯もできますし、やっぱりここの宿は素泊まり専門とはいえ様々な好条件が揃ってます。
なにより全部離れですからね…僕にとってはこれが重要なので…はい…。
そしてまた眠らずに朝を迎えてしまったのですが、外を見てみると深い霧に包まれていました。
この後、天気予報どおり雨が振り出してきたので、宿のチェックアウト時間がお昼までということもあって、さすがに少し眠ってから帰りました。
帰りは雨と霧の中での走行でしたのでけっこう時間がかかり、解散場所でもある最初の待ち合わせ場所に着いたのは夜になってしまいました。
これから年明け過ぎまでみんともさんはイベント続きで激務の日々になり、またしばらく会うことができず、今回は2泊してもらえたこともあり、別れ際の寂しさはそうとうなもので…。
今回に限ったことではないですが、もう何度となくこのまま連れ帰りたいと…さすがにできませんが。
「また来年もご一緒しましょうね♪」と言ってくれたみんともさんの言葉を胸に、半泣きになりながら帰路に就きました。
というわけで、今年もみんともさんとのお泊まりオフ会に何度か出かけることができました。
僕にとってなにより大切なことですし、いまだこのエロゲの世界に迷い込むことができています。
できれば来年もまた何回も…叶うことならずっと…しかしそれはみんともさんにとっては良いことではないだろうし…だからといって…という、毎年末の恒例の葛藤を繰り返すわけですが。
それでもやっぱり来年もみんともさんと会える機会が1回でも多くあればと願います。