晩秋。いい響きの言葉ですね。
そんな四季の移ろいによる感傷的な気分も今年はあまり浸れないような世情です。
そんな中、約2ヶ月ぶりにみんともさんとお泊まりオフ会に行くことができました。
前回の約4ヶ月会えなかった期間を思うと、2ヶ月とか約半分じゃないか。
そう自分に言い聞かせるも、僕としては毎日でも会いたいわけで…。
今回も予定が決まってからというもの、発電棒がいつでも準備はできてるぜ状態でした。
これまでみんともさんとのお泊まりオフ会では秋~冬は、みんともさんの希望で温泉にばかり行っていたので今年もそうなるのかなと楽しみにしていたのですが。
日々世間を賑わすGOTOキャンペーンの影響で、温泉地の宿はほぼ壊滅状態。
これまで行った宿、目星をつけていた宿、よさそうな宿、できれば避けたいなという宿まで予約でいっぱい。
辛うじて空いていたとしても、他のお客さんでいっぱいの状況で、もし隣の部屋が子供連れの家族客だったりDQNカップルだったりした場合、せっかく静かな温泉宿なのにギャーギャーうるさくなってしまう…。
それに加えて密です密ですの中、多くの客が集まる場所に行くのはさすがに怖い。
「今年は温泉宿はあきらめたほうがよさそうですね」
みんともさんは人前に出て注目される仕事をしてるせいか、休日の旅行となると人の少ない静かな場所を希望しているのです。
となると…しばらく一緒に行ってもらえないのかもしれない…などと不安になっていましたが「だからせめて人の少なそうなとこに行きましょう」と言ってくれて本当にほっとしたものでした。
温泉はあきらめるとして、じゃあよさそうな宿を選んでのんびり過ごしましょうということになり、いつものように1週間前からの儀式を執り行い、待ち合わせ場所のみんともさんが見えた途端に発電棒は自我を得たかのように制御不能になり…。
いつもこういうこと書いてますが、自己発電の時とは硬度が違いすぎて我ながら「こうまでなるのか…」と、自身の理性などがまったく作用しない状態で、別の生物として自我を持ったかのような感じになるのです。
女の子にはまったく縁がないクセに性欲だけは尋常じゃないというキモオタの特徴ではありますが、そんな超デブキモオタ中年に理想の女の子を与えたらどうなるかという分かりやすい症状だと思います…。
それはそれとして。
無事に待ち合わせ場所でみんともさんと合流し、みんともさんのCX-5に乗り換えて出発。
高速を降り、宿に行く前に向かったのが…
「こういうとこなら人も少ないでしょう」と。
いつも行っている方面ではないものの、やはりみんともさんは自然の景色を眺めるのが好きなようでした。
晴れていれば壮大な眺めだったと思いますが、それでも久々の大自然の景色に僕も心が洗われるようでした。いつもエロゲとエロマンガの毎日ですからね…。
遊歩道を歩きながらドラクエウォークに勤しむみんともさん。
石苔とすすきに覆われた台地の中を通る遊歩道を歩いていったのですが、けっこうきついかなと思いきやけっこう緩やかでのんびり歩くことができました。
肥満中年の僕は息切れしてましたが。
視界いっぱいに拡がる台地に、ところどころ大きな窪みがあるのが印象的でした。
しばらくのんびりと景色を眺めた後は地元のスーパーに立ち寄ったのですが…
何故スーパーに立ち寄ったかというと、この日の宿は素泊まり専門で食事がないからでした。
今回のメインであった宿。
100年以上経過した古民家を改築して建てられたそうなのです。
事前に外観は調べておいたものの、目の前にするととても立派で大きな家でした。
外観は古民家でも設備は新しく、中でも特に驚いたのがチェックイン。
玄関を入った土間が古民家カフェみたいな空間になっていて、そこに端末が置いてあり、その端末で証明写真を撮ったりチェックインの手続きをしたりと…。
コロナ禍での対応というわけではなく、もともとそういう方式みたいで、みんともさんもとても驚いていました。
将来的にこういう形式のものが増えてくるのかもしれません。
人件費的な面もあるのでしょうが、僕としてはこういう形式になってくれたほうがありがたいなぁ、と…。
だいたいの宿ではチェックインの時、直接言われたりはしませんが「どういう関係なの…?」みたいな空気を感じることが多いので…。
僕みたいな超デブの見るからにザ・キモオタといった風貌の中年男と、その半分くらい歳下の可愛らしい女の子の組み合わせですから仕方ないことですし、僕が宿側の立場でもそうなってしまうと思います。
それはいいんですが、みんともさんがそういう視線を受けるのが心苦しく…。
みんともさんは「まあ、そう思われますよねぇ♪」と、面白そうにしてくれるので助かってはいるのですが。
部屋の中は存在感のある立派な梁と共に、土間の上り口から続く和室と洋室がありました。
古すぎる感じも新しすぎる感じもせず、とても調和がとれていて落ち着ける部屋でしたし、wi-fiはもちろんスマホの充電器やケーブルが常備されていたり、欲しいところにコンセントがある等、設備的なものもとても充実していました。
不満点を強いてあげるならば、立地でしょうか。
いい感じの縁側や庭があったので、そこに座ってお茶でも飲みながらのんびりしたかったのですが、交通量の多い道路に面していたり、集落の方々の往来も多かったりして、そこだけは残念でした。
で、立派なキッチンがあったのですが…。
これまでにも素泊まりの宿には何度か宿泊していて、スーパーで惣菜を買ってきたり、調理できる場合はみんともさんがなにか作ってくれました。
僕はみんともさんに性的なことだけじゃなく、いろんな「初めて」を経験させてもらっています。
そもそも女の子と3分以上まともに話したことさえ初めてでしたからね…。
その中に「初めて女の子に手料理を作ってもらった」というのもあるのですが、いわゆるバーベキューや焼肉的なものばかりだったため、みんともさん曰く「切って焼くだけを料理とは言いません」らしいのです。
なので今回、切って焼くだけじゃないものを作ってくださいとお願いしていたのです。
いつも僕の長年の妄想や歪んだ願望をなんでも受け入れてくれるみんともさんもこれには困ったようで、結局「当日に食べたいものを言ってください」ということになったのです。
そして当日、僕がお願いしたのは「オムライス」…。
中年男性が希望するものではないのでしょうが、そこは僕です。超がつくほどのキモオタです。
やはりメイドカフェ的なものしか思い浮かばないのです。
するとみんともさんは「ふむぅ」と考えこんで、「それだけじゃ足りないでしょうからビーフシチューでも作りましょうか。オムライスにかけてもおいしいですし。」
び、びぃふしちゅぅ…!可愛い女の子が作ってくれるビーフシチューとオムライス…な、なんて甘美な…!まるでエロゲのシーンじゃないか…!
僕は思わず「そ、それで!それでお願いします!」と即答してしまいました。
オムライスにケチャップでなにか書いてもらおうという企みもビーフシチューには勝てませんでした。
「でも、それなりの量を作らないといけませんけど、食べきれますか?」
任せてください!大丈夫です!なんのためにこんな体をしてると思ってるんですか!
みんともさん、ミッションスタート!
僕は嬉しさのあまり、ずっとキッチンでみんともさんの料理する姿を眺めていました。
僕は料理もさっぱりダメで、我が家は基本的に惣菜かうどん、ラーメンとかばかりなのですが、それでも慣れた人の動作ってわかりますよね。
動きに迷いがないというか。みんともさんがギターを弾いてくれた時も構えただけで「あ、かなり上手な人だ」ってわかりましたし。
僕は前回のブログの記事のようにみんともさんが料理する姿を撮ってばかりいました。
いよいよ出来上がり、リビングで食べてもよかったのですが、土間の雰囲気がよかったのでそちらで食べることに。
「こういうのは男の人の仕事じゃないですから座っててください」と、準備も片付けも僕に手伝わせようとしないみんともさん。
「私は考え方が古いんです」と自分でも言ってますが、深い慈愛と強い母性に加えて献身的だからなんだろうなと思うことが多々あります。ご奉仕好きなのは知ってますが…。
そういうことも含め、絶対いいお嫁さんになるだろうなぁと思いますし…
お嫁さんになってくれないかなぁ…。
そして、40年以上生きてきて、初めての、女の子の手料理!
しかも自分より半分近くも年下の可愛い女の子の!
耐えていればこういうエロゲみたいなこともあるんですね…。
感激で半泣きでした。
思えば、女の子と2人で食事するというのもみんともさんが初めてでした…。
そもそも食事の時に女の子がいる機会なんてありませんでしたからね。
味のほうはおいしいとかそういうレベルじゃなく「明日の朝の分も残しておいてくださいね!」という勢いで食べつくしそうになるほどでした…。
食べ終わるとすっかり夜で、いつの間にか朝方になり、周囲は霧に包まれていました。
少し寝ておきましょうと2時間ほど眠ってバタバタと宿を後にしました。
宿に着く前の買い物から夜まで。
僕がどういう状態だったか、まさに前回のブログの記事のとおりです…。
そして翌日、まず訪れたのはダム。
特にダム好きというわけではないのですが、目的地までの途中にあったので寄ってみることにしました。
遠くで目にすることはあっても、こうして施設そのものに来るのは初めてでしたが、やはり迫力がありました。
通路の右と左の光景が違いすぎますし、いったいどうやって造ったんだろう、人間の知恵ってすごいですね。
そんなダムの通路の上でもドラクエウォークに興じるみんともさん。
ダムの周囲の山はまだ色づきが残っていて、色褪せた彩が暮れ行く秋を感じさせてくれました。
と思えば、通路の脇にはまだ真っ赤なものが残っていたり。
ダムの上から「下に行けそうですね」と話していた場所に来てみました。
すぐに行けるだろうと思っていたらけっこう迷いました…。
これだけ近くで見るとさすがに怖ささえありました。
「なんか基地みたいですね、ロボットとか発進しそうな…」
みんともさんの世代でもそう思うんですね。
次に向かったのがこの日の目的地の1つ。
みんともさんが以前からずっと行きたかった場所なのだそうです。
なんでも、みんともさんが大好きなバンドがこの場所でライブを行ったのだとか。
そのバンドは民族音楽的な志向を持ったバンドのようで、いわゆるホールやライブハウスみたいな場所ではなく、本来芸能が行われていたであろう、こういった場所でライブを行っていたバンドらしいです。
みんともさんはそのバンドが大好きなのだそうですが、全盛期の頃はまだみんともさんは生まれておらず、みんともさんがこのバンドを知った頃には活動停止していたらしく、ならばそのバンドがライブをやった場所を見てみたい、と思っていたそうなのです。
みんともさんはスマホでこのバンドの曲を流しながら、しばらく感慨深げに眺めていました。
自宅に帰って調べてみたところ、ぽんぽこの主題歌を歌っていたのがこのバンドだったみたいですね。
あらためて聴くととてもいい歌で、年齢のせいなのか聴いていて涙が出ました。
この場所は楽桟敷と呼ばれる、すり鉢状の地形を利用してつくられた天然の劇場らしく、踊り場となる一番下の場所が谷底だったらしいです。
1500年代にはすでに造成が始まっていたらしく、歴史のある場所のようで、現在はここで奉納神楽が舞われるのだとか。
この楽桟敷は神社の境内にあって、色褪せた紅葉と古い社殿との景観は趣き深いものがあり、僕みたいな2次元美少女のエロばかり追い求めてきた人間でさえ感傷的な気持ちになりました。
食べて飲んで、歌って踊って。
今は巨大な産業となってしまった「芸能」というものを考えさせられる場所で、音楽に精通するみんともさんが「音楽は血でやるもので、各地域の原始的な文化」と言うのもわかる気がしました。
僕がみんともさんくらいの歳の頃はゲームやアニメの美少女のエロいことばかり考えていたのに…いや、それは今でもあまり変わりませんが…。
最後に訪れたのがこの駅。
僕はキモオタらしく鉄道趣味があり「ひっそりとした駅でちょっとエッチな恰好をした女の子の写真を撮ってみたい」という長年の願望があり、その願望も叶えてくれたみんともさん。
今では僕の鉄道趣味の一環である駅巡りに付き合ってくれるだけじゃなく、自分の楽しみを見つけてくれていますが、その切欠となったのがこの駅なのでした。
いい雰囲気の駅舎とみんともさんを撮ろうと思ったのですが、「あんた前に来た時と違う子じゃの!」と、みんともさんの意識は猫に取られました。
ホームで写真を撮らせてもらっているとタイミングよく気車がきました。
キハ40。この雰囲気によく合うこと。
車体の写真を撮っていて、ふと横を見ると、楽しそうに乗客に手を振っているみんともさん。
「観光列車じゃないからダメですよ!」と制止しようと思ったら、乗客のおじさんが笑顔で手を振り返していました。
それに気をよくして大袈裟にお見送りするみんともさんでした。
僕の楽しみは駅舎やホーム(でみんともさんの写真を撮らせてもらうこと)、みんともさんの楽しみがこの駅ノート。
今では駅巡りに付き合ってもらうたびに駅ノートを探すみんともさんが、その存在を知ったのがこの駅だったのです。
全国のひっそりとした駅を訪れ、その駅のイラストをノートに残していく。
そういう趣味の方が意外に多く「なんて素敵な趣味なんだろう」と、みんともさんが驚いたのです。
それに加えて、駅に関する思い出を綴っている方も多く「その人の思い出に触れさせてもらってる感じがします」と、今では僕の趣味に付き合ってもらってるというより、お互いに目的があるという感じになってくれています。
その…ただでさえ僕みたいな超デブのキモオタ中年と一緒に旅行してくれているのに、鉄道や駅などという、若い女の子が喜びそうな要素のない場所まで付き合わされて心苦しく思っていたのですが、どんなことでもなにかしら楽しいことを見つけるみんともさんの感性には驚くだけじゃなく、救われています…。
この駅には常に猫が住み着いているようで、今回はみんともさんが言うように前に来た時とは違う猫がまるで「俺ん家だ」とばかりに居座っていました。
人相…というか猫相は凶悪でしたが、すぐにゴロリと腹を見せる猫で、みんともさんは「ほ~れほ~れ」と、お腹をわしゃわしゃしていました。
なんか最近、犬とか猫に話しかける時って「どうちたんでちゅかあ?」みたいな話し方になる人が多いようですが、みんともさんは「あんたどこの子じゃあ?」「要領のええ奴じゃのう」「寒うなってきたのう、ん~?」みたいに、何故か方言口調になります。
この猫も猫で、みんともさんがお腹をわしゃわしゃしてる時も「ほれ、もっと触れ」みたいなふてぶてしい態度でした。
そんな感じで最後にこの猫に挨拶をして駅を離れ、解散場所へ向かいました。
解散場所でいつものように何度もお礼を言い、寂しさがこみあげてきましたが「今年中にもう1回どこか行けたらいいですね!」と言ってくれましたので、その言葉が現実になることを支えにして帰路に着きました。
しかし、見送ってくれるみんともさんの姿がバックミラーから見えなくなった途端に泣きそう…というか半泣きになりました。
そんな状態でも「今年中にまた会えたらなぁ…」と考えると、瞬時に発電棒の準備が整ってしまうのですが…。
やはり寒い時期のみんともさんとの逢瀬は気持ち的にも体的にも格別なものがあります。
なんとか今年中にもう1回…そう願いつつ、みんともさんの画像と動画で自己発電の日々を過ごしたいと思います。