コロナ騒動がこんなに長引くとは想像していませんでした。
世情は民主主義やらどこ吹く風のようになり、なんだかそれがスケープゴートになって本質的なものが見失われているようにも見えますが、低学歴低収入の社会の底辺層に蠢く虫のような僕が考え及ぶはずもなく。
そういう小難しい話はさておき、ちょっと前のことになりますが、みんともさんと一緒にお泊まりオフ会に行くことができました。
当初は天気予報が曇りや雨だったため一緒に駅巡りをしてもらうつもりでしたが、日程が近づくと天気予報が一変。
どうやら晴れそうですねということになり、目的地や宿を変更したのでした。
そしていつものように…1週間前からみんともさんの写真や動画を見ながら、発電すれども放電せずの儀式を執り行い、漏電状態で当日を迎えました。
もうですね、いつもこんなこと書いてますが、数日前から僕の発電棒は異常な状況で、みんともさんとの待ち合わせ場所に向かっている時などはこのまま放電するんじゃないかという状態ですし、待ち合わせ場所でみんともさんの姿を見るともう、別の生き物のようにみんともさんを求めまくるのです…。
我ながら気持ち悪いと思いますが、超デブの中年キモオタらしいとも思います。
そしてみんともさんのCX-5に乗り換え、最初に向かったのは…
とても立派な石橋。
現役の水路橋なのだそうで、みんともさんが1度見てみたかったということでやって来ました。
休日になると橋の途中から盛大に放水される行事もあるようですが、この日は平日ということもあり、橋の上の通路も封鎖されていました。残念。
みんともさんは興味津々といった様子で、橋が造られた経緯や歴史に見入っていました。
橋そのものもすごいけど、何故この場所に、どういった理由で、どうやって造られたのか。
表面的なものより、本質的なものに価値を求めるみんともさんの希望により、次はこの橋へ続く水路の基へ行くことになりました。
そしてやってきたのがこの施設。
水道局とかが機械的に管理しているわけではなく、自然の力をそのまま利用しているようです。
最初はこの設備であんな大きな橋へ供給できるのだろうかと思いましたが、円の中から大量の水がどんどん溢れ出てくる様は静かながら迫力もあり、自然の力の怖ささえ感じました。
この設備の横に大きな川が流れていて、その川から先ほどの設備に水を引いているようでした。
そして各地域に均等に水が行き渡るように仕切り石で工夫をしている、と。
しかし本当によく考えられています。
やはり頭のいい人というのは時代を問わず存在するのですね。
水道なんてなかった時代に水というものがどれほど重要なものだったか、ということがよくわかります。
用水路を通って先ほどの橋や地域に流れていくのですね。
みんともさんは用水路というものに強く惹かれるものがあるようで、ずっと見ていられるし、とても落ち着きます、と言っていました。
以前もわざわざ用水路を見に行ったりしてましたもんね。
この後は予定していた宿へ向かったのですが…。
ここがもう、非常に強烈で…。
「ちょっと無理ですねぇ…」ということになり、翌日の予約もその場でキャンセルし、急遽お気に入りの宿へ連絡して翌日の宿泊をお願いしました。
中にはそんな残念な施設もあるんでしょうが、ここはちょっとひどすぎました…。
そして翌朝まで起きていたこともあり「こんなとこ早く出ましょう」ということで、翌日は早朝にチェックアウト。
この日も快晴だったこともあり、気を取り直してドライブすることになりました。
僕たちのお泊まりオフ会にしては珍しく、雲1つない快晴。
ただでさえ素晴らしい景色だらけの中を爽快にドライブすることができました。
時々立ち寄る広場。
広々とした草原の穏やかさと背景となる荒々しい火山の対比が美しいです。
初夏のような陽射しで、山の緑の色も匂いも濃いものでした。
先ほどの場所からほぼ反対にある峠。
ここからの眺めは圧巻です。
こんな荒々しい場所でも歴史は深いようで、みんともさんは最近この辺りの歴史を調べることが多いそうです。
ちょっと離れて隣りの連山へ。
一直線に走る道路が気持ちいい場所でした。
本来は飛行実験などに使用される場所のようで、こんな場所で大空を飛べたらどんな気持ちでしょうね。
飛行機が飛び交う時代になっても空への憧れは変わらないんですね、と言うみんともさん。
この先、果たしてヒトが意のままに空を飛べる時代がくるのでしょうか。
そしてこの地域を襲った大きな震災がわかる場所へ。
非常に多くの方々が訪れていました。
崩壊した大きな橋と新しく作られた大きな橋。
崩壊した橋の一部はそのまま残されています。
あんな大きなものを一瞬で破壊する自然の驚異。
こんな場所にあんな大きなものを作る人類の英知。
どちらも恐ろしいです。
そして急遽予約した宿へ。
これで山の周囲を1周りしてきたことになります。
相変わらず素敵な対応と素晴らしい展望。
怖いくらい静かな中で景色を眺めながら、この地域の名物でもある御弁当屋さんのお弁当を食べました。
朝からなにも食べてなかったので、景色の良さも加味されて非常においしかったです。
素晴らしいとこだらけのこの宿ですが、お風呂に入りながら景色が眺められるのもいいのです。
下手な温泉よりよっぽど満足できますね!と、みんともさんも絶賛。
そして夕陽を見ながらテラスでバーベキュー。
この宿に宿泊した時は残念ながらいつも雲が多くてよく見えなかったのですが、この日は山に沈むきれいな夕陽がしっかり見えました。
僕みたいに40年近く女の子とまともに話したことさえなかった中年の超デブキモオタが、真面目そうな可愛い女の子がちょっとえっちな格好をしてくれて、こうして2人きりで夕焼けを見ながらバーベキューしてるなんて…。
これはどうにも現実感がなく、やはりエロゲの中に迷い込んでるんだろうなと、あらためて、つくづく、しみじみと感じました。
夕食の後は部屋でボードゲーム。
恐ろしいほど静かなので、コン、コンとボードに駒を置く音が妙に落ち着くのでした。
さすがに明け方前には眠ってしまいましたが、翌朝。
「戻らないといけないんですねぇ…」と、朝の陽光に映る森林を見ながら黄昏るみんともさん。
こういう、日常とは完全に切り離された場所は現実逃避には持ってこいですが、徐々に現実に戻っていくのが辛いんですよね。
そういう意味では観光地とかのほうが気持ちの切り替えがやりやすいのかもしれません。
そのためか、帰路の車内での会話はどこか日常的なものが多いような気がします。
そして解散場所でみんともさんにお礼を言い…次に会えるのはいつでしょうねと…。
予想どおり、帰宅して数日で緊急事態が云々の騒ぎになり、またしても不穏な雰囲気に。
「別に関係ないし。自分がよければよくない?」という、休日の道の駅やSAを無駄に占拠したり集団になって息巻いたりするようなことを良しとしない子なので、またしばらく会えないんだろうなと思います…。
でも、「早くどこか行けるようになればいいですね」という言葉を支えに、また不要不急の外出を控える日々を過ごしていきたいと思います。
いや、休日でも基本的に部屋に篭もってエロゲやエロアニメざんまいな僕にとっては普段どおりではあるのですが。