11月も半ばになり、秋も深まって…るように思えますが、気温の高い日はすぐに汚汗が垂れ落ちてます。
でもここ数年よりは秋っぽい感じがしています。
そんな秋の始まりの頃。
ようやく…ようやく、みんともさんとのお泊まりオフ会に行くことができました…!
苦節4ヶ月。まるで4年に感じました。どれほど会いたかったか…。
もう少し早く会えていたはずが、家庭の事情でなかなか会えず…。
それにも関わらず僕の唯一の友人で恋敵でもあるN君はみんともさんと会えているのに…。
毎夏のことですが、悶々とした辛い時期でした…。
しかし!やっと…やっと…!
どれほど待ち望んだことか。
しかも「この前ご一緒できませんでしたから」と、3泊してもらえるという…!
もう、もう、そりゃーもう!
一日千秋の思いで待ち続けました。
恒例の儀式、日に3度は行っている自己発電も、1週間前からみんともさんの画像や動画で発電し、放電寸前で中断という作業を繰り返し執り行い。
最後の3日くらいはもはやそのことしか考えられなくなっているような状態。
そして迎えた当日。天候は晴れ。
待ち合わせ場所へ向かう車内の僕は久々に会えるみんともさんのことを考えて心も一部も大緊張。
そして待ち合わせ場所で待っていてくれたみんともさんの姿を見て「本当にいた…!」と涙がこみあげてきました。
そんな僕の心とは真逆に、意思を持ったように反応しまくる一部。
頻繁に会えないからなのか、オフ会の待ち合わせのたびに、いまだに「ほ、本当にいた…!」「本当にこの子が一緒に…?!」なんですよね。
「お久しぶりですね~」と優しく微笑んでくれるみんともさんに対して、やはり緊張は解けず「ア゙、ドウモ、ソノ、ドュフフwww」みたいに挙動不審になる僕。
もはや別の生物のようになった一部のように超積極的ならば緊張していても勢いでごまかせるのかもしれませんが…。
しかし目的地へ向かう車内ではいつものように、デブで根暗な思春期の小学生男子に向かって優しく話しかける優しいお姉さんのように接してくれるみんともさん。
そのおかげで心の緊張は少しずつほぐれていくのですが、本当に母性が強いというかバブみがすごすぎるんですよね…。
これまでみんともさんのあの強い母性と深い慈愛の性格をどう表現すればいいのかわかりませんでしたが、「バブみ」まさにこれです。
陽の当たる場所で派手に咲く花よりも、日陰の雑草に微笑んでくれるようなあの人間性。
これ以上最適な表現が見つかりません。
そんな気持ち悪い感情はともかく…。
以前はみんともさんとのお泊まりオフ会となるといろんな場所を観光して周っていましたが、超・お気に入りの宿を見つけてからは、あちこち時間を気にしながら走り回るよりもお気に入りの宿でのんびりと過ごすことが多くなりました。
一刻も早く、そして少しでも長くみんともさんと2人っきりになりたい僕としてはそのほうが嬉しいのですが…。
なので今回も初日はお気に入りの宿の1つに泊まる予定だったのですが…珍しく予約で埋まっているという…。
非常に残念でしたが、仕方ないので以前からちょっと気になっていた宿に宿泊することにしていました。
休日ということもあり、食材を買いに立ち寄った場所の近くで野外ライブが行われていました。
音楽好きのみんともさんはとても楽しそうでしたが、僕は音楽はアニソン(しかもキャラソン)ばかり聴いているので…
そんな僕でも青空の下に響く音は心地いいものだなと感じました。
この日の宿へ到着。
古民家を改築して宿泊施設にしたものらしいです。
昔の趣きが存分に残っていました。
それにしても広い!部屋もたくさんありました。
キッチンは新しい設備が整っていました。
囲炉裏にもなるテーブルがあったりする中、カウンターに真っ赤なチェア…。
先ほどのリビングのソファもですが、色んな趣味が混じっているようです。
中庭にあたる場所には広いデッキがあり、奥には雨でも利用きる小屋もありました。
それもまた手作り感があって良い雰囲気。
2人で利用するにはあまりにもったいない…。
浴槽は小さかったですが洗い場が広いお風呂。
これには僕も大喜び。
建物の脇には東屋があったり。
しかしこの宿でもっともみんともさんのテンションが上がったのは…
ガレージ脇に置いてあったおもちゃの楽団。
「おー♪」「へー♪」と、とても楽しそうで、夜もわざわざ見に行ってました。
暗くなるとライトの効果でジャズっぽくなりますね。
みんともさんは「枯葉」という曲が好きなのだそうで、その曲を流してました。
宿の前は時々人や車が通ったりするものの、田園風景が広がるとてものんびりしとした雰囲気。
特になにをするでもなく、コーヒーを飲みながらこうしてボーッとしていました。
みんともさんは瓶に入れられた苔が気になった様子。
そんなふうにボサーッとしていたらオーナーさんがやってきました。
これがまた強烈な人で…一目で「只者じゃない」というオーラがありました。
そもそも、予約した時から「いないと思うから勝手に入ってて!」でしたし。
「明日は何時までいるの?」
「あ、10時チェックアウトですよね…」
「いいの?もうちょっといてもいいけど」
「あ、じゃあ11時くらいで…」
「よかった、早いと眠くて大変なんだよね、わっはっはっは!朝はコーヒー買ってから来るからゆっくりしてて!」
「帰っちゃいましたね…お代とか宿帳とかいいんでしょうか…?」と、みんともさんも呆然。
でもなにかすごい人間的オーラがある方で圧倒されました。
翌日もそれに圧倒されるわけですが。
そうこうしている内に夕食。
翌日からのこともあるため、この日は簡単に近くのスーパーで買ってきたローストビーフと、みんともさんが作ってくれた「ベーコンだらけのカルボナーラ」
とはいっても、高齢の母との生活ではこういうものを食す機会はないので、僕にとっては大変な御馳走です。
なにより、みんともさんが作ってくれて、みんともさんと2人っきりでの食事なのですから!
そして食事の後は、それはもう、それはもう…!
明け方近くにようやく寝ました…。
翌朝、チェックアウト時間遅くしてもらってよかったですねとか話しながら準備していると、オーナーさんがコーヒーを持ってやってきました。
部屋の点検や清算をするわけでもなく、デッキのテーブルに座って「まーちょっとゆっくりしてよ」と。
こういう方相手にみんともさんの「誰からでもすぐに話しかけられる」「初めて会った人にすごく気に入られる」というスキルが発動しないわけがありません。
そこからもう、話が盛り上がる盛り上がる。
もちろん僕は横で薄ら笑いを浮かべてるだけですが。
しかし話を聞いてると、やはり只者ではなく、豪快な人生を歩んでこられた方でした。
愚直なほど真っすぐ生きるというのは難しいと思いますが、こういう方にとっては普通のことなんでしょうね。
結局2時間以上ずっと話し込んでいて、途中でオーナーさんの奥さんから何度も電話がありましたが、最終的に「いかん、怒りだした!昼飯までには帰ってこいって言われててね!」ということだったのですが…
「じゃあ帰るね!ゆっくりしていって!じゃ!」
ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!お金!お金!
呼び止めたみんともさんに「あ、そうだったね」と宿泊費を受け取ってくれたのですが…
「これ持っていってよ!」と、車のトランクからキャベツだの大根だのを次々に渡してくれて…
「じゃあまた来てね!ごゆっくり!」と去っていきました。
「えっと…チェックアウトした…ということでいいんですよね…?」
「たぶん…」
商売として考えてないのでしょう、本当に人間力溢れる豪快な方でした。
本当はこの日は周辺を少し観光するつもりだったのですが、観光よりも面白い触れあいに時間を費やしたのですぐにこの日の宿へ向かいました。
この日の運転はずっとみんともさんでした。
途中の市場で食材を買い込み到着したのは、もうすっかり定宿にさせてもらっている、みんともさん超お気に入りの宿。
半年ぶりくらいであまり変わってないのに妙に懐かしく感じました。
「やっぱりここですよねぇ…」と、故郷に帰ってきたようなみんともさん。
でも、それもあながち遠からず、なのかもしれません。
というのも、実は僕達が利用させてもらっていた期間、この宿は休業中だったらしいのです。
みんともさんが予約の電話をした時にそう告げられたそうなのですが「もしかしてみんともさん??」と、覚えててくれたようで。
みんともさんなら使っていいよ、誰もいないから掃除出来てないかもだけど、好きに使って。
お金は置いといてくれればいいし、なんなら留守番代でもいいし。
炭とか必要なものはどこにあるかわかるよね??
という感じだったらしいのです…。
もはや親戚の家のような…。
本当にこの地域の方々の懐の深さとか人の温もりは、こちらまで浄化されそうな感じなのです。
そして部屋に荷物を運んでいたら、みんともさんが宿の周りの草原の草が刈り取られていることに気づき「い、行ってみましょう!」と、足早に向かいました。
すごい!きれいに刈り取られてる!
「この空間を独占できるんですよね…!」興奮気味のみんともさん。
確かにこれはものすごく贅沢なことかもしれません…!
はしゃいで歩き回るみんともさんに釣られて、僕も年甲斐もなく子供のように駆け回りたい衝動に駆られました。
こんな風景の中いいると、日頃鬱屈としている僕の心さえも晴れ晴れとします。
のんびりと草原で遊んだ後は食事の準備にとりかかります。
久々の作業でしたがうまい具合に火がついた…んじゃないかなと思います。
バーベキュー用のコンロやグリルは屋外ですし簡単ですが、囲炉裏は難しいです。
みんともさんの調理姿も久々。
手際よく切り分けていってくれます。
ここでいただいた大根が登場。
「せっかくですし色々使ってみましょう!」ということになり、この日は焼肉の薬味として大根おろしをこしらえました。
そしてみんともさん指揮の元、囲炉裏を使って焼肉です。
毎回毎回、パック売りの肉がこんなにおいしいなんて本当に素晴らしいです。
このステーキなんて2つで1300円くらいなのに、すごく柔らかくておいしいのです。
ここでちょっと驚きが。
焼肉の時ってなんだかんだやっぱりタレとか塩が王道だと思うのです。
さきほど作った大根おろしで食べるのは「そういうのもいいよね」くらいで、それがメインにはなりにくいのではないかと。
でも…大根おろしを焼肉で巻いて食べるのが1番おいしかったのです…。
やはりこれは…年齢のせいなのでしょうか…。
そんな僕を優しく見守るように見ながら「おいしいですか?これもどうぞ!」と、いい肉を僕に譲ってくれるみんともさん。
年齢も半分近く歳下、小柄なうえにロリロリした童顔、それなのにこの強い母性と深い慈愛。
上でも書きましたが、本当に「バブみ」がすごすぎるんですよね…。
なんでも言うこときいてくれるので、どんどん甘えたくなりますし、実際こんな気持ち悪い中年の超デブキモオタがキモさ全開で甘えまくっても「も~、どうしたんですかぁ?」と、嬉しそうに優しく頭を撫でてくれますし…。
みんともさんとのお泊まりオフ会の時に、その期間中「ご主人様とメイド」「血の繋がらない兄妹」みたいな設定をお願いすることが多いのですが、「暗くて太って虐められて不登校になってる小学生男子が、近所に住んでいる憧れの優しいお姉さんに旅行に連れてきてもらった」みたいな設定をお願いした時が1番自然な感じになるんですよね…。
とにかくもう、あのバブみは異常だと思います…。
焼肉で満腹になった後はみんともさん持参のスイッチで桃鉄。
もう完全に優しいお姉さんに遊んでもらってる引き篭もりの肥満児という状態です…。
そしてそれはもう、それはもう、で明け方近くにようやく就寝。
翌日は途中にあった秋桜畑を見に行きましょうかと話していたのですが、せっかく目の前にこれだけの場所があるんですから、ここでゆっくりしたいですねということになり…
持ってきた甲斐がありました…!
天気もよく、座ってのんびりと景色を眺めたり、走り回ってみたり、散歩してみたり…
なだらかな丘になっていますので、高い場所から見下ろすと心が晴れ晴れするようです。
本当に贅沢ですよねと話していました。
遊びまわった後は昼食。
昨日の大根を使ってみんともさんが作ってくれたのは大根の煮物とお味噌汁。
前日に「お米の砥ぎ汁は明日使いますから捨てちゃダメですよ」と言われていたのはこのためだったようです。
ああ…本当に今すぐにでもお嫁さんになってほしい…。
女の子が作ってくれるお味噌汁に特別なものを感じて興奮しました…。
昼食の後は部屋の写真を撮ったり…
(画像の時間帯は諸事情により夜ですが…)
みんともさんのCX-5と記念写真を撮ったり…
デッキで本を読んでいました。
目の前は自然の風景が広がって、誰もいない、来ない、人の気配がまったくしない、人工の音が聞こえない。
本当に素晴らしい環境だと思います。
落ち着いて読書するにはもってこいの環境。
しかしみんともさんが読んでいたのはこの哲学書。
最近興味が出てきたそうです…僕もプロレスは大好きですので喜ばしいです。
しかし「かっこいい」の定義というか考え方がみんともさんらしいというか。
体を張ってケガだらけになっても「それでもやる」
容姿や裕福さじゃなく、人格や行動を「かっこいい」と感じるような子ですから。
そしてこれは初日の宿でみんともさんがオーナーさんからもらっていた苔。
苔なんて珍しいものじゃないだろうに…と思っていたんですが、こうして見るとかわいいです。
後日みんともさんから送っていただいた画像。
こういうのを苔テラリウムというらしいですね、知りませんでした。
さすが良いセンスですね…僕には到底思いつきません…。
そしてこの日もみんともさん指揮の元で焼肉!
このハンバーグがまた絶品でして…1個100円くらいなのに…。
もちろん僕が貧困家庭で育った生粋の貧乏舌ということもあるのでしょうが、めちゃくちゃおいしかったです。
そして昨日に引き続き、大根おろしで肉を…
一時的な気のせいかと思いましたが、やはりこれが1番おいしかったです…。
夕食の後はまたゲームを…とはならず、なんせずっと会えませんでしたし、翌月は僕の入院も控えていたので、このオフ会が終わるとまたしばらく会えないのです。
それはもう、ありったけ、存分に、でした…。
そして翌日…。
実は今回のオフ会はある1つの大きな意義がありました。
別になんてことない普通のことなのですが、僕にとっては、とてつもなく大きく、それまでの人生をひっくり返してくれたことでした。
かなり寂しくはありましたが、それでみんともさんと会えなくなるわけじゃありません。
しかしどうしても「これで最後なんですね」という言葉が出て、これまでの色んな思い出と、あらためて、みんともさんとの出会いがどれだけ奇跡的だったかと感じました。
本当にエロゲそのものですしね…自分でもいまだにエロゲの世界に迷い込んでいるんじゃないかと思えるくらいですから。
僕もありったけの感謝を込めて「ありがとうございました!」と、長い時間深々と頭を下げていました。
そのこともあって、今回のオフ会の解散時はいつもとは違った切なさや寂しさが大きかったです。
これでみんともさんとの関係も終わってしまうのではないかという不安も。
「それはありません。また一緒に行ってくださいね!」というみんともさんの言葉を信じるしかありませんが…。
とにかく次のお泊まりオフ会を待つしかありません。
今年の秋の夕暮れはとても寂しく感じました。