
去年の夏、友人とクラウンで那須へ行った時ですが、
那須PSガレージを通過した先には何があるのかなーと思って
しばらく走っていたら、
トリックアートの館みたいのがあって
それを通過して更にしばらく走っていたら、
昭和レトロ館なる看板を発見。
その日はちょうどおじさんが門を閉めている所で、
見ることが出来なかったので、
また那須に来る事があったら来てみようと
思っていたのでした。
看板も本当に近くまで行かないと出てないし
結構外れた所にあるので、
最初から知っていないと、
まず辿り着かないスポットであります。
今日は途中で雪に打たれつつも
スバル360で突撃ドライブに来ました。
那須に到着した頃には晴れていました。
駐車場には
30セドリックが屋外展示。

走行距離43000kmの個体で雨ざらしにしておくには
少しもったいないです。
エンジンもかかるので、
車検も取れるコンディションであるとの事です。
入口には逆輸入したミゼットがそのままの状態で展示されています。

昭和レトロ館の雰囲気に合うかは別として
逆輸入してそのままの状態なのは珍しいですね。
車内を覗いたら、ちゃんとダイハツ製でした。
三角窓は鉄板で埋められています。
これを起こすのには相当な費用がかかりそうです。
あと職権打刻があるかどうかも謎です。
入口には

サイドカー付きの実用車。
サイドカーは後に製作したものだそうで、
柿の木か何かを運ぶ為だったとか。
さて、
中へ入ると
券売機が置いてあるので
そこでチケットを買う仕組み。
入場料は1000円と結構お高め。。
ところが・・・
券売機は付いているのだが
館内の明かりが付いていない・・・
右往左往していると、
電気が付き館長のおじさんが登場。
お客が来ないと思って、消灯していたみたいです(笑)
そんなこんなで館内へ
撮影はOKだから撮っていってねー
との事なので、いろいろ撮ってきました☆
中へ入ると

銭湯が再現されていました。
ふむふむ
カレンダー

よく見ると、戦前・・・
ちなみに本物だそうです。
セメント会社のカレンダーで、日付欄の形がセメント袋になっているのが
芸が細かいでしょ?との事。
たしかに。
よくこんな昔のカレンダーが残っていたものです。
お次は、

たばこ屋さん
商品は・・・

うお!!すげえ
かなりマニアなものが陳列されています。
これまでに見てきた昭和レトロを謳っている施設は
大概は外見だけはそれらしく造ってはあるが
中身は空っぽ
という所が大半で、いつもガッカリしていたのですが、
実はこの博物館、
ちょっと怪しい外見とは裏腹に
細部に置いてある小物まで物凄い徹底したこだわりぶりなのです。
この後も細かさとこだわりに度肝を抜かれてゆく事になります。
煙草屋のカウンターから裏を覗くと

今にもおばちゃんが出てきそうな感じの店裏スペースまで再現されています。
芸が細かい!!
暖簾の感じもそれっぽい(^-^)
隣には床屋
路地スペース
民家に入ってみる事に

お勝手スペース
いざ、茶の間へ

カッカッカッカッ・・・
茶の間のゼンマい時計が稼働している~~

お邪魔しましたー。
民家を出て歩を進めると
街へ出ます
ふらっと、パチ屋へ入ってみる
へぇ~それっぽい雰囲気だなぁと思っていると
館長登場。
これ、動くから遊んでごらん

え、コレ動くのー??
と思っていると
館長が横でパチンパチン打ち始めたので
とりあえず見様見真似で
しばし2人でパチンコを楽しむ。
(笑)
ちゃんと玉が装填されているんですよ。
パチ屋を出たら
電器屋さんのショーウインドを見に。

す・・・すごい。

映画ポスターコーナーです。
お次はレコードコーナー

館長自慢のコレクションが展示してあります。
普通はここまで。
ですね
ただし、この博物館は一味違うんです。
このジュークボックス

整備済で、稼働するんですよ。
結構知っている曲が入っていたので
とりあえず、選曲ボタンを押す。
ちゃんと鳴った!!
スゴい!!!!!!!!!!

この操作パネルの雰囲気。
ドライブインに置いてあるうどん自販機に通じる雰囲気があります。
この絵柄を見て。
首都高速と東京タワーだからね。
言われてみと、
確かに!!
まさに、高度経済成長期の日本最盛期からそのまま抜け出してきたような
代物。
中の機構を見せて頂きました。

家庭用のオーディオCDチェンジャーと同じような機構になっているんですね。
これでも十分感動しているのに
次は真空管の音を聴かせてあげるよ~
との事で暖まるまで待ってねーとの事。
その間に人力車について色々熱く語って頂きました。

明治初期、大正、明治中期
の人力車。
これは現存している事が奇跡的な超希少なものなんだそうです。
一番古い明治初期のものの覆いを降ろして頂きました。

白い覆いに赤い内装。
どことなく、フォーマルな感じがするゾ・・・
何故か某王冠セダンが頭をよぎる。

これは現行モデルの中でも特に高い物だそうです。(館長曰くベンツ/セルシオクラス)
右奥に見えるものは
背面に鳳凰の絵柄があしらってあるから見てごらん
との事。
黒塗り、金の鳳凰、ふんだんに使われているメッキパーツ、フカフカのイス。
これは伝統工芸品みたいなものだからね~
完全に某鳳凰セダンが頭をよぎる。
こればっかりはガチで
完全にショーファードリブンの乗り物ですね。(笑)
車だったら自分で運転出来るけど、こればっかりは無理。
そうこうしているうちに真空管が暖まってきたから
レコードかけるよー。
ナショナル製家具調オーディオ
サラリーマンの給料が1万円の時代に30万円した代物だそうです。
まぁ、そこまで音はよくないんだろうぐらいに思っていたら
ビックリ!!!!!!!!!
北島三郎のまつりを再生して頂いたのですが
腹に響く低音!!
角の無い丸い音が生の音っぽい感じです。
オーディオマニアの言葉で言う、原音再生ってヤツですね。
ここにあるものは全て稼働可能な状態になっている(ミゼットを除く)
っていうんだから
脱帽ものですね。

ちゃんと真空管ですよ~
ロビーに並ぶテーブル。
よく見てごらんというので
よく見てみる。

!!!!
足踏みミシン改テーブル仕様になっているじゃねぇかよ!!
なんて、芸が細かいんだ・・・。
何もかもがすごすぎる。
ここは昭和マニアだったら本当に堪らない所だと思います。
とにかく、細部へのこだわりがスゴい。
入館料1000円の価値ある施設だと思いました。

最後は自分の車で昭和気分に浸りながら
帰路へ着きました。
■人力車&昭和レトロ館 新風亭
栃木県那須郡那須町大字高久甲字西山5805-22
営業時間AM9:00-PM:5:30(不定休)
*冬季期間は臨時休業あり(1-3月)
入館料大人1000円小中学生600円(小学生未満無料)
TEL:0287-74-5333
PS.
近所にある自動車修理工場の片隅に置いてある
古い軍用トラックらしきものが気になる・・・。
Posted at 2016/01/15 20:42:39 | |
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