
目に見えるものがすべてと思うときのこと。
久々に路線バスに乗りぼんやりと前を見ていると、車両の前側のガラスに付いた雨水や汚れを掻き取るワイパーの付け根の辺りに蜘蛛の糸みたいなものが絡んできました。
バスが止まっているうちに絡んできた糸の先にいた光の加減で深緑にも見えるその蜘蛛は、風に乗って独り渡り歩こうとしていた途中なのか、はたまた現役のバスのワイパーというおよそ相応しくないところに何を思ったの落ち着いて巣でも張ろうとしていたのか、その真意は定かではありませんがいずれにしてもバスが走り始めてしまった今は振り落とされないように必死になっているようにも見えなくもありません。
写真はそのバスの運転席付近と蜘蛛の糸を撮ったものですが、わたしのデジタルカメラの解像度と腕では蜘蛛の糸を捉えることはできませんでした。
記録より記憶。あるいは夢でも見ていたのかも知れません。

Posted at 2007/04/09 10:04:18 | |
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