
文章を進行形にせざるを得ないときのこと
ある修理をディーラーにしていただいております。このクルマはみんカラには登録されておりません。
中古で手に入れた車体で、修理が完全に終わって気が向いたら登録を考えようと思っていました。
購入時には気にならなかったガソリン臭が顕著になり、ディーラーに修理を依頼したのが一年半前くらいだったでしょうか。
今回で三回目の入院、そして今日が退院の日のはずでした。
一番大物の燃料タンクまで交換という大手術を終えたクルマを受け取るや否や、ガソリンスタンドに直行して満タンにしました。
直行したのには理由があります。
クルマはハイオク指定なのですが、ディーラーが「タンクがほぼ空でしたので、レギュラーをとりあえず少し入れておきました。」と言われるのです。タンクを交換したのですから、空なのは当然、いやそんなことが問題なのではなく、
ハイオクガソリンが指定燃料、しかも過給器付きの車両にレギュラーガソリンを入れました、という事実を聞いた瞬間自分の耳を疑いましたが、起きた事は仕方が無く、可及的速やかにスタンドへ行く羽目になった訳です。
今回の修理には点火系も含まれていますが、このクルマはレギュラーガソリンでは点火の遅角等制御が行われるために、この状態では修理の確認を正確に行うのが困難です。ディーラーの中の人がそういうこと平気でするんだと思いつつハイオクガソリンで満タンにて燃料を正常な状態に近づけてから確認作業という名の運転を始めます。
最初のうちは改善されたと感じていましたが、満タンにしてから二つ目の信号待ちくらいでガソリン臭が再びするようになって来たので、とりあえず寄り道を中止し、自宅に戻ります。
臭いに注意が向くなか自宅前に停車し、エンジンを一旦止めて降車し周囲を歩きながら車体を目視してゆくと、道路が二箇所濡れています。
ひとつは定番のエアコンのエバポレータのドレンからの水なので気になりません。問題はもうひとつです。道路に這いつくばって下を覗き込みます、すると
後部座席の下部の辺りにあるタンクから大量にガソリンが漏れています。ポタポタという次元ではありません。いわゆる「だだ漏れ」です。
即ディーラーに連絡、交通量の多い時間帯だったため、通りがかりの誰かに運悪く火の点いたタバコの吸殻でも捨てられたりでもしないように、担当者が来るまで漏れたガソリン付近でクルマを守り続けます。
待つこと数十分、担当者がやってきて申し訳なさそうな顔をしながらクルマをけん引して行きました。
担当者達はキャブクリーナー等で道路のガソリンの除去を行ってから帰路に就かれましたが、クルマが去ったあとに残ったのは大量に漏れたガソリン痕と刺激臭に対する近所や家族からの痛い視線・・・2ヶ月以上振りのクルマにドライブでもしようと思っていた矢先の出来事に、正直かなり疲れてしまいました。
これは、およそ30万円弱の修理代の明細書にサインした直後の出来事です。
というか修理代払うのは構わないですが、ディーラーには
火ダルマになりかけたそのリスクを30万円弱で買っていただきたいとも感じたある日本の初夏の夕刻でした。
Posted at 2008/07/12 11:08:21 | |
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