画像はようつべのゴリパラ見聞録(公式)より
今年の6月に「現在」日本一高い建物「東京スカイツリー」を訪問しましたが、先日近隣へ出張へ行く機会がありましてスカイツリーが出来るまで日本一高い構造物があった場所を訪れるコトが出来ました。
場所は長崎県対馬市。
対馬やまねこ空港からうねうね道を60kmちょっと走った所にそれはありました。
googleストリートビューからですが右の細い道へ入っていきます。
切り返しをしないと曲がれない左方向へ降りていくとソレはありました。

現地到着。オメガ公園(対馬オメガ局跡地)です。
GPSが普及する1990年代より以前、主に船を航海させるのにロランとかデッカとかオメガ等の電波航法が用いられていました。(詳しくはwebで調べてくださいませw)
ここ対馬にアジアで唯一のオメガ航法用のアンテナが約50年程前に建設されました。
その高さは約455m。自立式のタワーではありませんが東京タワーよりも高い日本一の鉄塔がココに建っていたわけです。
写真、Wikipediaからですがなるほどこの場所だったらアンテナ支線を3方に張るコトが出来るし、万一倒れても他に被害は出なさそうとか考えてしまいました。
ちゃんとした場所の選定理由はあるでしょうが・・・・。(^^;
なんでココに行こうと思ったかというと30年以上前に購入したこの本の影響です。
技術者のはしくれとしてこの本の記事には目を輝かせながら読みふけったことを思い出します。
直径3mの鋼管を積み上げていく工法や
中でも現物を見てみたいと思っていたのが巨大な「碍子」
上の動画からの切り抜きですが、タワー部分(アンテナ)と地上(アース)間は絶縁されている必要があり、なおかつタワーと支線の重量3500トンを支える必要があるとのことでとんでもない製陶技術が使われています。
私以外だれひとり居ない地で当時の技術者の皆様の苦労に思いを馳せながらオメガ公園を後にしました。
出来ることなら遠くからでも良いので解体前の姿を見たかったなぁ。
Posted at 2024/12/14 15:11:38 | |
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