
先日友人と日光ドライブに行ったおり、霧降高原で深い霧に遭遇したのですが、その友人が昔乗っていたセンチュリーを突然思い出しました。自分の中ではセンチュリーと言うと霧のイメージがあります。
友人はハイヤー落ちのものを安く購入し警護車風に仕上げてました。補助ミラーや純正オーディオ、マッサージ機器類などを好んでつけてましたが、VIPカー仕様にはせずあくまでそのままだったのが逆に渋かった。色は神威(黒とはいはない)だったと思います。
何回か運転させてもらったことがありますが、正直運転する側にとってこんなにつまらん車はないというのが印象です。パワーはあるのに緩い加速とかジワリと効きはじめるブレーキとか、なーんかしっくりこないんですよね、体感的に。
しかしこの車は後ろに乗った時にこそ、その真価が分かる。静粛性といいシートの心地よさと言い後席の装備の利便性・機能性といいホント、この車の後席はホテルのスイートルームみたいで快適でした。そこではじめて、タイムラグのある加速とかジワリと効きはじめるブレーキなんかは、後席のVIPの快適性のためにあると気づきました。運転する楽しさとかはアウトオブ眼中で全ては後部座席のVIPのために出来てるんですねこの車。
それに緊急事態際し全力で急加速するためのモードがあったりと、普通の市販車と違う設計思想が随所に見れて、そこが逆に面白かったです。型落ちしか知らないですが、ほかのVIPカーだとまだ運転する楽しさが感じられたので(プレジとか)、こういう車もあるのかと、けっこう勉強になりましたよ。乗る機会があれば是非ともお勧めします。
で、話を戻すとハイヤー落ちで走行もかなりいってたわりにはよく走るんですわ。流石はトヨタ。それでも走行30万キロを越えたあたりで不調が頻発しはじめたのでついにお別れとなり、最後のドライブに本人の思い出深い長野の木崎湖・青木湖に行きました。そのとき霧が深かったので、霧の中を走るとついセンチュリーを思い出したんでしょう。
白い雪と深い霧、眼下の木崎湖。白と黒のコントラストが印象的でした。
センチュリーって海外の自動車雑誌だとデザインが酷評されていたり、日本じゃ893カーみたいな扱いですが、特徴のないところが逆に風景に溶け込んでいて、ノーマルのこの野暮ったさが、良い意味で日本車らしくて良いと思うんですよね。こんな荒涼としたところでもなんとなく絵になりませんか?

(駒ヶ根のカフェグースにて)
となりにシトロエンの2CVがいてもこの通り。結構さまになってると思うんですがどーでしょ?
ただまぁ自分の中じゃ御料車のイメージが強いんで、そのへん補正入ってますが。
しかしそんな彼も今では立派なスバリストですよ。最近のスバルはデザインと内装も良くなってきたので選択肢としては限りなく完璧に近い正解だと思う反面、もう一回こっちの世界に戻ってもいいんじゃないかなぁと思うわけでありました。
だから今のうちにデイムラーとかリンカーンとかいっとくと良いかもな~、安いのあるでよ。
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Posted at
2014/07/27 23:12:43