
新潟の十日町の里山を舞台に行われる「大地の芸術祭」は両親が好きで毎回行っており、今年は私も同行することになりました。
芸術作品が町内のいたるところに設置してある、という程度の認識だったんですが、これがまぁあるわあるわ辺鄙なところに。田んぼのあぜ道とか河川敷とか、全部で300以上あるので見て回るのが大変というより過酷でした・・・。
それだけあると中にはたいしたことのないような作品もあって、山奥の林道に黄色く塗られた鳥の飼育小屋みたいのがあって「自由への~」みたいなお題目が付いているのを見たときはさすがに頭を抱えましたよ。
観光バスだと有名どころしか行かないようなので、そっちの方が楽と言えば楽でしょうか。
イベント中心地の松代に「農舞台」というミュージアムがあり、その周辺にかなり固まっていました。ここにはパンフにもよく載る有名な草間弥生制作のオブジェがありますね。
これです。あとここは農村レストランが中にあり、これがかなり美味しかったなぁ。
とりあえず二日かけて回ったのですが、行けたのは40か所くらいです。有名どころはとりあえず押さえた感じですね。
※ちなみに特別の表記が無い限りほとんどが撮影OKです。見て触って体験できるアートが多いのが「大地の芸術祭」の特徴です。←これ、大事よね。
「脱皮する家」
古民家の中を床から梁、柱まで全部小刀で削ってあり、模様に一定の流れがあってこれは面白かった。靴を脱いで上を歩くと気持ち良かったです。
あと
「光の館」とか。
時間の経過によって邸内のいろんな場所が自然環境に合わせてライトアップされる面白い建物です。あと屋根が開く寝間があり、ガラスもなくそのままの空を眺めることが出来ます。
ふちが薄いので空だけ切り取られたように見えるそうです。夕暮れだと開口部の周辺がピンクやオレンジでほんのりライトアップされるとのこと。ホテルにもなっていて入浴者が光るお風呂があったり、実際に泊まるともっと面白そうな建物でした。
あとこれは
「音の風景」だったかな。かなり離れたところの集落にあった展示でしたが、とても面白かったですよ。これぞアートって感じです。
古民家の二階がギャラリーでスクリーンに自然の風景が影絵で映されており、その中に吊るされた竹細工が一定周期で動くことで様々な音が流れます。
天井はこんな様子です。それでこの細工が鳴らす音が自然環境音を真似たようなんですが、一定のリズムがあるので東南アジアの民族音楽のようにも聞こえます。面白いことに建物自体も人が昇ってくると軋んで音が鳴り、それも一つの音楽のようになっています。
もし行く予定があったらここは実際に訪問して欲しいですね(^^)
で、初日はこんなところでした。
宿泊先のグリーンピア津南に行ったらスーパーカーのイベント準備中でした。
これは翌朝。
都内ナンバーばっかりでした(⌒_⌒;
右側はランボそろい踏み。特に赤いカウンタック25thは大黒でも見たような・・・。こんなスーパーカーはそうそうあるものじゃないですよね?
まぁクルマは置いておいて二日目。
「うぶすなの家」と
「もぐらの館」からスタート。
ここは「もぐらの館」です。廃校で土を使ったアートを展示してます。
この地区の土を採取して階段に描かれた壁画は迫力ありました。アルタミラ洞窟の壁画みたいでした。
受付のおばあちゃんの話だと表の丸い土の玉は25tあって2日かけて集落の入り口からここまで持ってきたそうです。
十日町の現代美術館
「キナーレ」では北京オリンピックの会場を設計した蔡國強の展示があります。これも面白かった。
「蓬莱山」
ここのレストランもとても美味しいそうなんですが、残念ながら満員御礼で退散です。
あと有名どころだと
「絵本と木の実の美術館」ですね。
ここも廃校跡ですが、もぐらの館と違って廃校であることをテーマにしているようでした。
中は子供や身近な生き物、可愛いオバケのような謎の生物などのオブジェがあり、みんな流木かなにかを組み合わせて作られていて、表の水力で動くオブジェとワイヤーで連動し動くんですよ。
教室の中もそういった子供のオブジェが楽しそうに踊っているのですが、廃校ということを考えるとちょっと悲しいような気もします。
ここは親子連れに人気のようで駐車待ちでした。
あと面白かったのはこれかな。
「再構築」って題がついてました。
外にも中にも丸い鏡が付いていて、中のものは風で動くようになっているのでゆらゆらと乱反射します。畑の奥にポツンとあっていい雰囲気でした。この建物、天候によっては空に溶け込むそうですよ。光学迷彩か!
あとこれもよくパンフに載ります。
「たくさんの失われた窓のために」です。
信濃川河川敷を見下ろす高台の公園にあり、とても気持ちのいい風景の場所です。そんな場所にあえて窓とカーテンを配置するなんて素敵な発想ですね(^^)
上述の山奥の林道にある黄色い鳥の飼育小屋みたいなわけわかんないのも、こんな場所にあればきっと輝いて見えたかも・・・。
無理か。
(実際のところ配置場所の当たり外れはかなりありそうでした)
ところで本当は280CE出す予定だったんですが、農道わきの茂みに頭から車を突っ込ませて駐車しないといけないこともしばしばだったので、親父のプリウスで行くことになったのは実際安心だったかもしれませんね。
んなこと言っても十日町周辺はドライブするだけならかなり楽しそうでした。セロー買ったらバイクで行こうっと。
Posted at 2015/08/12 21:09:37 | |
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