
CRFに慣れるため、よく行く渡良瀬川上流の草木湖から足尾方面を回ってきました。
前の人が10000kmほど走っているので、エンジンの慣らし自体は終わってるので、今日は交換したフロントタイヤの皮むきです。
バイク感が衰えていると思うので、まぁ安全運転&体の調子の確認と言ったところでしょうか。
途中の利根川河川敷の菜の花が綺麗だったので、堤防沿いの細い道を登ってみました。

普通の道を走っているときは「モアパワァァァ!」「モアトルクゥゥゥ!」という心の声で一杯だったんですが、細いくねくねした道に入ったら感覚が変わりますね。やはり軽さは正義!
あんまりにも面白かったので、ガラスコートしたのに砂利道に突っ込ませちゃった。

いやぁ~、オフ車って面白いですね!砂利道走ったら感覚全然変わりました。
ホンダのバイクは優等生過ぎて顔が見えてこないなぁ、なんて途中まで思っていたんですが、シーンが変わると本当の顔が見えてきたような思いです。
テンションあがってきたので一路、桐生方面へ!(^^)!
渡良瀬鉄道の神戸駅(ごうど)なら桃の花が満開なんじゃないのかなと思い寄ってみると、ちょうどこの土日は桜桃祭でトロッコ列車も運行される日だったようです。
花霞ですねぇ~。
その先の不動の滝も人出が多く驚きました。
さらに先の沢入駅(そうり)も観光客で一杯でした。
駅のベンチで神戸駅で買った出店の焼きそばを食べながら、運転手にお弁当を持ってきた近所のおばあちゃんと話していたのですが、渡良瀬鉄道って終日ワンマンなんでしょうか?弁当の差し入れが来るなんて昔ながらですね(^○^)
ディーゼル駆動のトロッコ列車の花桃号も到着。今日はいいものが見られるなぁ~(^○^)
その先は足尾市内を抜け、足尾駅の先の銅親水公園へ。
ここは日光方面と分岐になっていて、自分は日光方面しか行ったことがありませんでした。この先は精錬施設跡が多いので、けっこう楽しみだったりします。
CRFも山道に入って本領発揮で楽しいよ!
ところが渡良瀬川の支流に入り親水公園に向かっていくと、なんとなく違和感を覚えはじめました。

ご覧のとおり山に緑がありません。
渡良瀬渓谷や山向こうの日光方面(男体山や中禅寺湖はすぐ向こう)はそろそろ新緑が芽生え始めているのに、ここだけ異様に緑が無いんですよ。というか山に土が無い。
精錬施設の大煙突まで来て分かりました。ここの山は完全に削られて岩が露出してます。
親水公園の手前の7段ダム。クルマで行けるのは公園までです。

この先は松木渓谷と言いますが、その先は完全に無人の荒野で、カラミという精錬時の廃棄物が今も積み上げられているだけだそうです。集落があったのですが、操業当時の煙害のせいで廃村になっています。
今登ってきたばかりの下流を見ても、緑の痕跡すらありません。

木が枯れて、土が無くなり、岩がむき出しになり、山が死んだ。想像を絶する破壊の痕跡だと感じました。あの美しい中禅寺湖のすぐ裏側が、こんなことになっているとは思いもしませんでした。ここだけは、今でも山が死んだままなんですね・・・。
銅親水公園の壁画。

多段ダムの意味が分かりましたね。山に木が無いんだから保水力なんてあったもんじゃないでしょう。
下流に戻り今も残る当時の施設を見学。

この古河橋鉄橋はドイツ製で明治のものです。
施設は今も古河グループが管理しているようです。
この先の舟石峠から。
帰りは足尾温泉で日帰り温泉を楽しみましたが、なんだか光と影の部分をまざまざと見せられてしまったツーリングとなりました。
走行距離250kmほど。燃費は30行くか行かないかと言ったところで調子はまずますでした(^_^)/
Posted at 2016/04/11 07:20:23 | |
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日帰りツーリング | 日記