
ご無沙汰してます。
ここんところずっと体調が悪く、三連休も家で過ごしていて、どーにも復調の兆しが見えてこないです。年末の忙しい時期にこれは良くないと思いつつ、なんともかんともしがたいことばっかりです。
暇なので写真の整理をしていたら鹿沼の常楽寺の彼岸花の写真が出てきてちょっと癒されました。
反面、家にいることが多いと読書がはかどっていいですね。最近読んだ本の中では斉藤純氏の「オートバイの旅は、いつも少しさびしい」というバイク旅行のエッセイが面白かったです。
その冒頭の一文に思わず膝を打つほど納得させられたんですが、
「オートバイ乗りは、程度の差こそあれ、心のどこかに埋めようのない穴ポコを抱えている。」
これは自分も思い当たる節があるというか共感するところがあって、マスツーの人なんかは別として、一人で僻地にバイクで遠出するようなライダーは旅をするために旅をしてるような、孤独になるためにわざわざ僻地に行っているような気がするんですよね。(飛ばしたいだけならサーキット行くはず)
で、孤独になった旅先の民宿とか酒場とかでぬくもりを見出すわけですよ。何故そんな矛盾することをするかというとうまく言えないんですが「心に穴ポコがあるから」と言うと結構しっくりくるんじゃないでしょうか。
バイクに乗らない人でも都会の喧騒を離れて一人になりたいと旅に出るでしょう。でも電車や車と違ってバイクだと何かが違うんですよね。自分も上手く説明できないんですが、生身の自分が風景に溶け込んでいくような感覚と言えばいいのでしょうか、あれが強烈な孤独感の理由なんじゃないかなと最近思います。
あと自分の話ですけど、仮に一人だけだと車や電車だと音楽聞いたりジュース飲んだりある程度くつろいでるんですが、バイクだとそれが出来ないせいか周りに集中しつつ、意外にも自分や他人について深く内省してたりするんですよ。これってお遍路さんの精神状態に近いんじゃないのかなぁと思うんですが、バイクでお遍路ツーリングしてる人もいるのは、そのへんで共感するところがどこかしらあるからかもしれませんね。俺の個人的感想ですけど。
ま、斉藤氏も「穴ポコがなんなのかは考えないようにしている」と書いてるので考えるのは止めときます。
「穴ポコ」の話もバイクに乗ってないといまいちピンとこないと思うので。あとこんなセリフを素で言える奴は相当のナルシストだと思います。
とうぜんキャバクラで言っても受けないね。
Posted at 2014/11/29 20:38:48 | |
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