997から911.1へ

997を約1年乗り、次は空冷かNA最終かと迷った挙句、空冷の良い個体の減少と維持費が怖くて991.1に決めました。

997は初めてのポルシェ&MTということもあり、ほとんどオプションがついてない素のカレラで、車の良さというよりもまずはMTの楽しさ(と坂道発進での恐怖)を感じながら、徐々にカーブやベタ踏みでの加速感といったポルシェらしさ(?)を楽しんでいたのですが、正直な感想としては鉄の塊にエンジンとタイヤがついているといった原始的な乗り心地でした。後輪のサスペンションが効いてるのかと疑うような段差での乗り心地や、リアバンパーがペコペコなのも最後まであまり好きになれず。。




また、ボディ、内装全てが真っ黒の個体だったので、ほんの少しの飛び石やスレもそこそこ目立つ傷になり、ガラスコーティングをしていてもたった1年でそこそこ劣化感が出てしまいました。

911の素晴らしさを1番感じたのは売却時で、買った価格の9割以上で売れました。
このリセールの良さを考えると911以外のクルマに乗るのがアホらしくなってしまいます。
(ディーゼル燃費を経験した後にハイオク車に戻れないのも同じような気持ちでしょうか。)

となると、次のクルマ選びも必然的に911もしくは同じくリセールの良いフェラーリになるのですが、比較的距離を乗るのとカーシェアもしたいのでフェラーリは維持費がかかり過ぎるので却下、空冷ポルシェもミーハー気分で乗るのは失礼だと思い断念、そんなところにgooで991.1の白のカレラSのマニュアルが7百万円台(走行距離が多いので価格としてはそれなり？)で出品されており、市場にはほとんど出ていなかったカレラSの右ハンドルのMT車だったので現車確認もせず(支払い前にカメラ越しで状態確認のみ)即決しました。

997ではついていなかったPASM,PDCC,スポーツクロノ,20インチアルミ,BOSEサウンドシステム,オートエアコン,シートベンチレーション,2020年製のパイオニアナビシステム&バックカメラ,ドラレコ&レーダー探知機といったオプション&社外装備が満載(スポエキだけ付いてない😭)で、内外装もほとんど傷がなく(走行距離からすると奇跡としか思えない)、実車確認した時に良い意味で驚きの個体でした！

年度末で陸送業者が混んでおり、納車が4月になるとの事だったので、つい「九州まで取りに行きます」と言ってしまい、腰痛に不安を抱えながら納車日を迎えました。

行きの新幹線の車内でロペライオの試乗記を見てテンションを高めながらお店に到着。
天気はあいにくの雨(その後大雨)。

お店でキーを受け取り、事前に購入していた白のキーカバーに付け替えたところでテンションはMAX。




この雨の中で3800cc400馬力を体感できるのか(しても大丈夫か)とドキドキしていたところに、「ブレーキパッド替えたばかりなので気をつけて下さいね」との一言。これ完全に事故フラグやと思いながら、クルマに乗り込むとまだ新車のような匂いがしてここでもテンションアップ。
ミッションの位置が997よりも高い位置(ハンドルのすぐ横)にあり、座っただけで安心感に包まれたような感じがしました。

エンジンを始動してから家に着くまでの6時間半は至福のひと時。
土砂降りになろうが、濃霧でほとんど前が見えなくなろうが、事故渋滞に捕まろうが、クルマから降りて高速のPAでの休憩中もずっとドーパミンが溢れ出ていました。




991.1、最高です。
997から比べると格段に現代のクルマに近づき、それがポルシェマニアからするとがっかりポイントかもしれませんが、まだまだポルシェ初心者の私にとってはMTの操作感と快適&快速&安全装備が完璧なマリアージュです。
しかも主に高速走行とはいえ、平均燃費が13キロに！





早くプロテクションフィルムを施工して思いっきり乗りまくりたいと思います。