大学の時に「HANA-BI」をレンタルしてきて初めて北野作品に触れて以来もっとも観たい北野作品であったにもかかわらず、なぜか観る事の無かったこの
『ソナチネ』ですが、スカパーで北野武監督特集をしていたのでやっと観るに至りました。
感想ですが、
とにかく
すごい!
あの北野作品独特の空気ってあるでしょ?
あれが超濃密度な感じ。
「ヤクザなんだから常に凄んでて・・・」とか「死に直面してるからとにかく震えてて・・・」とか、「主要登場人物なんだから最期はかっこよく!」とかイメージで当たり前のように思ってることが全くお構いなしなんですよね。
北野監督の映画を観てると、「ああそうだよな、現実は確かにこっちかもしれないな。」って思えてきちゃう。
作品全体はそんな現実感に包まれてるのに、ビートたけし演じる主人公の周りだけはなぜかシュールという、それ自体が究極のご都合主義的な空気がたまらなく美味しい♪
「死」がテーマだという前半期の作品のなかでは、これがベスト作品ではないでしょうか?
本当に面白い映画でした。
Posted at 2007/06/24 22:22:40 | |
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