ライバルのセドリック・グロリア(230型)に首位の座を
奪われて危機感を抱いたトヨタは、予定を繰り上げて
クラウンのモデルチェンジを断行する。
5代目のMS80系(セダン)とMS90(ハードトップ)が
デビューしたのは、昭和49年10月のこと。
イメージキャラクターは先代に続き(MS60.70の後期)
故・山村總(当時64歳)と吉永小百合のコンビであった。
また、このモデルからロイヤルサルーンが設定された。
ボディーバリエーションは、セダン・2ドアHT・に加えて新たに4ドアHTが設定された。
安全性を考慮してセンターピラーを残し、サッシュレスドアを組み合わせている。
↓昭和49年~昭和51年11月までの前期型4ドアハードトップ
尚、4ドアハードトップは室内長は1810mmでセダンの室内長1870mmに対して70mm
短くなっておりその分リアシートの足元が狭くなっている。
それから、ハードトップの角目ライトは入手困難であり、タマ切れしたら終わりですね。
万が一切れたら、バルブ交換タイプに加工するしか方法は無さそうです。
さて、5代目クラウンが登場したのは排ガス規制が厳しくなった時期だ。
そのため排ガス対策に奔走し、エンジンを絞り込んでいる。
エンジンの種類は、2600の4M型・2000のM-E型(EFI)・2000のM-C型キャブ
スペックは、2600が140ps・21・0k 2000EFI 135ps・21・0k 2000キャブ115ps16・5k
前期モデルでは、いずれ組み込む排ガス装置のためにエンジンルームの拡大・フロア形状の
変更が実施された。
エンジン関係では2600ccの4M型は無接点式のフルトランジスターを採用した。
↓これが規制前のM型エンジンである

その後、公害・安全対策がメインテーマになる。排ガス規制クリアが課題になり以後、幾多の改良を
受ける。
まず、昭和50年5月にトヨタ触媒方式のTTC-Cで排ガス規制をクリアした2600cc4M-U型
エンジンが発表された。
以前の4M型に比べて、135ps・20・5kg-mとパワーダウンしている。
2000ccのM-EU型も125ps・17・0kg-m 2000のM-U型も110ps・16・0kg-mと
ダウンしている。(規制エンジンはUがつく)
↓これが規制後のM型エンジン 4M-U、M-U

↓規制後のM-EU型エンジン(EFI)

規制前に比べるとホース類がウジャウジャしてますね^_^;
で、規制後の走りはどうなのか?気になりますよね
当時の記事や乗った方の意見をまとめると以下のようです。
規制前に比べてややアンダーパワーだが扱いにくい面はない。
停車時はエンジンが回ってるかどうかわからないくらい静か(ちなみに時速100kmで65ホン)
未対策に比べてトルクが低下した。
車重が大きく増えたのかと思うくらい、音ばかりでアクセル踏んでも前に進まない(笑
規制前に比べると、かなりパワー不足を感じる
などとなってます。
ちなみにクラウン4ドアHT2600スーパーサルーン3速オートマの価格は218万8千円でした。
あっ、そうそう気になったのが触媒方式には、触媒の劣化があると書いてあり交換は4年に一回
、値段は工賃別で8700円となっているのだが、今でも部品が手に入るのか?
交換なしでも問題ないのか気になるところ。
のちほど、中期型や後期型についても書いてみようと思います。
↓これが前期80系のセダンスーパーサルーン(私の乗ってた車です)

↓前期80系のセダンスーパーデラックス(グリル違いますね)
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5代目トヨタクラウン | 日記
Posted at
2014/03/09 23:03:01