こんばんは、本日は風が強くこの時期らしい寒さでしたね。
本日のお題は当時物のカー雑誌からお届けします。
40年も前の太古車に乗ってるとあちこち気になるとこだらけでございますが
新車当時はどんな感じだったのか気になりますよね・・・??
そこで本日紹介する雑誌はこちら
72年、9月発刊の「月刊・自家用車」
この雑誌の中から72年度新車モニター報告という記事をアップします。
多数の車種の中から本日ピックアップした車は・・・
気になる男の気になるクルマ~
お友達のワサビさんの愛車でもある初代カリーナ♪
それでは早速モニター報告を
エンジン関係では1400DXオーナーのHさんが
「ミスファイヤー、エンストの症状をプラグコード交換、ブレーカーポイントの清掃で解決」
といったのが目につく程度で、この他は加速時のモタツキ、ランオンとエンスト、
1600DX・トヨグライドのkさんがノッキングという、軽度のトラブルがあっただけで、
いずれもモニター期間終了までに解決してるとのこと。
ミッション関係だと、Nさんが「大きなウナリ音でアッセンブリ交換を2度経験」
これについてはカローラ1400の友人も同じ経験をしているとのことで共通した欠陥なのかな?
複数のユーザーが指摘したものには異音もあるとのことで
1400DXのNさんは「ダッシュボードからビビり音が発生し自分でバラして調べたところ
コンソールボックス自体の溶接不良だったので焼きゴテで修理した」という。
その他は「床からゴトゴト音、左前輪からギリギリ音、ステア切った時のゴトン音」
「ブレーキ鳴き、ドアのキシミ音、リアウインドー付近からの異音」など
さまざまな異音を訴えているのが注目されますね・・・^_^;
オイルの異常減少を報告したのはNさん。
「購入後からオイル上がりが酷くてオーバーホールとシール・リングを交換」
というもの。
同じような症状はHさんからもあり「長距離ドライブ時にオイルが急に減り、度々補充
外部に漏れてる形跡は無く、オイル上がりだろうとのこと」
ディーラーの工場ではオイルリングの交換しか方法が無くて時間もかかるので
しばらく様子をみることにしたと記している。
うーん、新車でこれじゃ困りますよね・・・製品のバラつきが大きかったのかな?
Hさんはこの他に「トランク、メーターパネル裏から水漏れ」があったという。
このほか個々のトラブルでは「カーステレオより突如煙が出てヒューズ切れ」コントみたいだな・・・
「スピードメーターのランプ不点灯」といった配線不良からくるトラブルが三例。
Nさんは「左ドアの閉まりが悪く、調整させたが力一杯こめないと一度では閉まらない」
やはり製品のバラつきですかね・・・
「トルコンオイルホースの締め付け不良でオイル漏れ、オートチョーク作動不良、ポイント焼損」
を報告したのはKさん。
購入後の故障ではないけど、Iさんは新車時から塗装のハゲ落ち部分を発見しディーラー
メーカーへ強くクレームを主張とのこと。
どんな状態かと言うと、助手席側、後部窓枠部分に幅10cm、長さ42cmのハゲ落ち部分が
計14ヶ所もあったという。さすがにこれは酷すぎだろ・・・
カリーナの長所・短所♪
パッションエンジンのT型の性能には割合に満足している人が多い。
加速性・高速性もまずまずの評価が集まっていて不満は少ない結果に。
走行安定性については「車が軽く不安定」Nさんは「尻振りがする」と評価が低い・・・
長所として多かったのは・・・
それはルームスペース♪
「購入動機の一つでありこのクラスでは最高」
「申し分なし」など高評価。
メーター類の評価も高かったようで
「見やすい・完全無反射がいい」と7人のモニターが報告
「夜間にもう少し明るければ」と残る2人もまずまずの満足。
(新車から40年経過した旧車のメーターはホントに暗いですがねぇ)
燃費については1400ccの平均が9.6キロ
1600cc車の平均が10.1キロと排気量差の逆の現象が出ているのがおもしろい。
したがって1400ccのモニター氏から「もう少し伸びるかと思ったが・・・」
1600ccのモニター氏が「良い方だと」評価が出ている。
カリーナへの評価をまとめると総合的には満足している人がほとんど。
ユニークなスタイルが気に入り、大きなトラブルも無く(数例を除いては)
ファミリー性豊かなセダンとしてかなり高く評価されているようですね♪