はじめに。
root化及びそれに付随する改造行為は、携帯のキャリア(ドコモ等)の保証を無効化する行為です。
全ての改造行為は、完全自己責任の下に行い、万が一携帯が起動不能の文鎮化になろうとも、自分が悪かった、と新しい個体を自費で買ってください。
間違っても、ケータイショップに駆け込んで、『root化したら携帯が動かなくなった、保証期間だから新品にしてくれ』なんてバカな事は言わないでくださいね。
また、当方に質問のメッセージは送らないで下さい。
当方は素人で、記載以上のことは知りませんし、この記載内容で内容が理解できないようであれば、どのみちその後何かあったときに、自分で対処できませんので。
わからないことはggrks
◆ ◆ ◆
【今回やったこと】
Xperia arc SO-01CにLegacy Xperia Project の
Cyanogen Mod 10.1 (Android4.2.2)カスタムROM&カスタムカーネル導入
大前提/
端末:so-01c docomoストックrom 2.3.4
Bootloader: unlocked
PC:fastbootが使える状態であること
端末に関しては、(恐らく)今がどんなromが入っていても大丈夫だと思います。
何せ、カーネルもromも焼くので、完全上書き状態になるので。
なので、大事なデータは全てバックアップしておきましょう。
チタでバックアップしておけば、絶対ではありませんが、大半のアプリは復元できるようです。
あとは、当たり前ですがブートローダーはアンロックしてある事が絶対条件です。
①romを落としてきます
現在、LegacyXperia Projectでは、arc/arc S用には、android 4.2ベースのCyanogen Mod10.1系列。
4.3ベースのCM10.2系列。
それから、世界でも最先端である4.4ベースのCM11系列の3種類のromが提供されています。
ただ、4.3系列はなんだか評判がよろしくなく、4.4に至っては、ただいま絶賛開発中のベータどころかアルファバージョン。
こちとら、常用目的ですので、使いたくありません。
ということで、自分は4.2ベースのCM10.1を焼くことに。
まずコチラ↓
LegacyXperia Project
のトップページの Downloads から『anzu』をクリック。anzuは、Xperia arcの開発コードネームですね。
他にもいろんな端末向けのカスタムromのリンクがあります。
で、『anzu』をクリックすると『CM10.1』『10.2』『11.0』とromを選べるので、今回は『10.1』をクリックすると、さらに『nightlies』『release』とあります。
『nightlies』が、バグ修正をこまめに行っていってる現行開発版。
新機能や細かなバグ対応が行われるたびに、こちらに最新版のromが提供されます。
ただその反面、新たなバグが内包されたりする可能性もある、いわば、人柱版、です。
一方の『release』は、最新ではないけど、とりあえずひとつの形になったよ、という”安定版”ですね。
今回はこちらを選択。
cm_anzu-LX-20130908-RELEASE.zip
というファイルをダウンロードします。
また、これは要る要らないの両説があって定かではないのですが、このカスタムrom、素のままだとgoogle playストアなどの必要なgoogleアプリが無いとか何とからしいので、それもパックになっているので、
先ほどの『download』から『gapps』⇒『cm-10.1』で
gapps-jb-20130812-lite-signed.zip
というのも落とします。
両方とも、PCの任意の場所に保存しましょう。
②カーネルを焼く
まあこれは簡単なんですが。
先ほど落とした2つのzipのうち、『cm_anzu-LX-20130908-RELEASE.zip』を解凍すると、中に『
boot.img』というファイルがあります。
これを、fastboot.exeが存在するフォルダにコピー。
あ、この時点で、先ほど解凍したフォルダとは別に、元のzip状態の物も残っていると思います。
それともう一つ落とした『gapps-jb-20130812-lite-signed.zip』の
2つのzipを、予めarcのSDカードにコピーしておきます。
なるたけ変なフォルダとかじゃなくて、解りやすいところにコピーしたほうが楽です。
さて、arcの電源を切って、メニューキーを押しながらUSBケーブルでPCと接続。
PCのコマンドプロンプトで、fastboot.exeのあるフォルダに行き、
fastboot flash boot boot.img
でカーネルを焼きます。
finishedと出たらケーブルを抜きます。
③CWM起動でromを焼く
arcの電源を押して立ち上げると
『Legacy Xperia Project』というロゴが最初に現れるので、全力で
”ボリュームダウンキー”を連打w
CWMが立ち上がるので、SDカードの中のzipを焼きましょう。
先に『cm_anzu-LX-20130908-RELEASE.zip』でromを焼き、次にgappsを焼きます。
んで、最後にデータをユーザーデータをwipe(上書き)して、起動。
④完成

ほら、
android4.2.2 です♪
ちなみに、端末がSO-01Cではなく、Xperia arc Sになってますね(笑)
まあ当たり前の話ですが、このようなカスタムromは、最初からrootedなわけで。
このCM1Xシリーズは、いわゆるスーパーユーザーやらbusyboxやら、従来であれば別途アプリとして入っていたものも、最初から組み込まれた形になっています。
なので、後はroot専用アプリなどを普通にインストールして、やりたいことやって下さい。
あ、入力がandroidキーボードしかないので日本語入力には困ります。
自分はPOBox5.4.apkを手動インスコしましたが、何かのIMEアプリを用意しておいたほうがよいでしょうね。
あと、従来であれば、自分でSystemUIを弄って導入しなければならなかった
バッテリー表示100段階化

とか
通知領域のトグルスイッチ導入
物理キーの間のライトの強さ(OFFもできます)
あるいは再起動メニューなんかも、このromは純正で、自分である程度デザインや配置を選んでカスタム出来るようになっています。
こいつぁ有り難い(
*´д`
*)

アプリの空き具合はこんなもんです(いくつか自分でインストールした後の状態ですが)。
なにせ、google mapすら入って無いw
ともかく、これでウチのarcは、なんと
メイン機である4.1.2のSH-02Eを追い抜いて4.2に昇格いたしました!(笑)
【追記】
電池保ちに関して。
正直、使用中はガンガン減ります。
特に、通信で減ります。
なので、現状最新の、2013.11.08のnightlyビルドを焼きなおしてみました。
また電池は、ヤフオクで新品を入手し、100%充電状態から計測してみました。
うちのarcはSIM無しwifi運用で、自宅外では機内モードで完全通信遮断状態にして、ただのwalkman状態にしています。
また自宅のwifi圏内に於いても3G電波探しによる電池消耗を避けるために、『機内モード』を常時標準としています。
『wifi自動off』アプリによりwifi圏内から脱出した際は1分でwifiを切断の設定。
加えて端末設定により、『スリープ時にwif接続を維持しない』に設定+上記『wifi自動offアプリ』の設定が優先することにより、スリープから1分でwifiがoffになる設定に成功。
あとは、『setCPU』アプリをつかい、スリープ中のCPUの活動を低下させる設定に。
このCM10.1、元々Xperia arc Sをベースとしているようで。
arc Sは、CPUの動作周波数が元々1.2GHzと、arcよりも0.2GHZほどオーバークロックされているわけですが。
どうやら『setCPU』で見ると、動作周波数の動きはarcSのそれに準じている様子。
なので節電のために、動作周波数の上限をarc標準の1.0GHzにし、かつgovernorを『smartassV2』に設定。
色々試してみたのですが、現状では昔は無かった『smartassH3』といういかにも節電に効きそうなgovernorもあるが、どうもこっちに設定すると、『cpu SPY』で観察しているとスリープ時にdeepsleepにならないようなので節電効果が望めないということで、V2で設定。
そうするとキッチリとスリープ中はCPUがdeepsleepに入ってくれている(SPUspyで確認)。
…という状況を作り出し、要するに、自宅でwifiを使ってネットをする時以外はwifiを自動的に切れるようにし、かつsleep時は節電効果を最大になるように設定にしたところ、電池保ちはスクショのような感じに。
結果このCyanogenmod、
通信さえしなければ、電池はクソ保つってことですね。
何せ、4日以上保つんですからw
恐らく全く使用しない、スリープ状態での完全放置なら、倍以上保つでしょう。
グラフの急降下部分は、うちの奥さんが普通にブラジングしてるので、これでも普通に使用しての結果で、4日以上電池が保っているわけです。
ただまあ、SIM指して3G通信もする場合にどうなるのか…。
これは、arcに挿す3G通信SIMを持たない自分には、検証不能な項目です…。
とりあえずただ、もしも自宅に余っているarcが転がっているとしたら、下手なipod代わりにwalkmanに化けさせることは可能だよ、って話なのは確認できました♪
これまでのXperia arcの記事まとめは⇒
コチラ