シーマハイブリッドについて、所有もしておらず語るのも畏れ多い気持ちありますが大目に見ていただければと…。
発売当時、2012年に「シーマのすべて」購入とディーラーにてカタログをいただいております。それほど気になっていた1台だと思います。
今となってはこれほど長く続くモデルになるとは…とも感じます。
これについては日産の経営状況やセダン市場のトレンドなどを考慮してなのか、と同時に、結果的には高年式車は特に熟成が進んでいる可能性も秘めているかと思います。
大きな魅力の1つとして、全長5120mmという超大型サイズを活かしたサイドシルエットになると思います。

このデザイン性だけでも本当に価値がある高級セダンだと感じます。
最近トレンドになっているクーペ風セダンの雰囲気もあり、かつとにかく大きいのでちょっと異様なクラスの雰囲気すらあるかと思います。
対して車幅は1845mmと、、と全長と比較するから細く感じますが実寸1845はやはり正面・真後ろから見た時もどっしりした印象があります。
リアウィンドウは下がりきらないですが、6ライトのように余分なサッシが無い分、流れるようなデザインには合っているように思います。
ホイールも重厚感があり、また重量も乗り心地を考慮した敢えて重い設計とのこと、個人的にはこのクラスであれば燃費よりもそのフラッグシップ性を優先していることに真剣な造り込みを感じます。

ボンネットの両側に盛り上がりもあり後方にかけて統一性のある流麗なデザイン性は今見ても迫力とカッコよさを感じます。
バンパー下の両サイドメッキ枠も高級感と安定感があるように思います。
長いホイールベースを活かしたサイドステップにもメッキモールが配置されています。ルーフ両サイドにも、ドアノブにもしっかりとメッキが入っています。
ヘッドライトも細めで古さはそれほど感じないです。
逆に、今更ながら振り返るとこのデザイン性を2012年~、フーガを含めるともう2~3年前から確立していることに凄さを感じます。

ナンバープレート周囲の太いメッキ枠、ちょとやり過ぎ?と思えるくらいやりきってくれているから面白いです。
VIPグレード以上のCピラーの「VIP」のエンブレム、純正であるからこそまた面白いです。
テールライトも細めで今でも違和感なく通用するような気がします。
夜に走っているのを見るとC2個並んだ感じで、予想と違う光り方がまたギャップになりそうです。
トランクはオートクロージャーのみ。欲をいえばパワートランクが欲しいですが、洗車も楽しみたい派なので手動の方が良かったりです。

エンジンルームはカバー類が多くついています。現行系はコストダウンかエコ志向か、結構省略化が進んでいたりするので付いているほど好感持てます。
3.5Lエンジン×モーター、トヨタ系とまた違ったパラレル式のハイブリッドシステム。これを味わいってみたいですがちょっと気になるのはスムーズさ。
トヨタ系は熟成が進んでいるのか今乗っている3.5HVに全く不満が無いです。
レビューだと日産システムの方が完全切り替わりの分低速では切り替わりに振動を感じるとか、高速域では逆に気にならなくなるなど、正直乗ってみないと分からないです。
と、乗り味やその他諸々、確か感性の乏しい随分と前に1度試乗をしたことがあるはずなのですが、記憶曖昧…、、本当に勿体ない経験です。
バッテリーもトヨタと違いリチウムイオン系、とそもそもが違う箇所があるので何ともですが、トヨタ系も最近リチウムイオン系の駆動用バッテリーが増えてきているので初期年式が古くても優位性は高いのかと思います。
燃費や出力はシーマは非常に良いように思います。燃費も色々考え方があるので何ともですが、少なくとも車重や出力のバランスから考えるとやっぱり良いかと。

内装は非常に凝っている造りになっていると思います。
最近、内装のコストダウン・質感低下とかよく見かけたりしますが、その心配は要らなさそうにも感じます。
VIPグレード以上の銀粉本木目、流れるようなデザインと相まってちょっとやり過ぎかなって思えるくらいやってくれているからまた面白く感じます。
樹脂部分も2色分け、どちらもソフトパット、ハンドル奥のダッシュもステッチありかつ2山デザイン、センターコンソールのサイドもステッチ、その横にシルバー装飾。外側ひじ掛けは前向きに切り下がり、木目は後方に切り上がり。
改めて見てみると物凄く演出が強くて、少し派手過ぎて飽きが早くこないか心配になるくらい…でもこれほどやりきっている感じが逆に大きな魅力にも繋がります。

また大きな魅力の1つに後席の広さや豪華さもあるかと思います。
ロングホイールベースを活かした足元広さ。マジェスタがクラウン+75mmをそのまま、でもシーマはフーガ+150mmをそのまま充てるという贅沢仕様。
マジェスタはロング化に伴うプロペラシャフトの振動特性に対応、シーマハイブリッドの+150mmというのは気になるところでもあります。
電動系の豪華装備、座面スライド、またその動き方、リアエアコン周辺の装飾、ドアノブとかもかなり高級感あるように思います。
サンルーフは全車標準ですが、自身は禁煙と広い空間を優先したいのでレス設定があれば良いなと感じます。最近は製造コスト優先の全グレード標準装備というのが多くなってきているような。気持ち剛性感や遮音性が上がったり、頭上空間の広いレス設定の方が好みです。
リアコンソールのスイッチ類の配置、木目装飾などは抜かり無しって感じです。
本革シートの表皮デザインも凝っていますしセミアニリン本革・スウェードルーフなど気になる魅力がかなり多いです。

塗装もラインオフ、工程を追加。自家用で洗車を楽しんだりするのであればこういった特別な工程も魅力の1つになるかと思います。

またテストコースでの試運転も他のモデルよりも多く周回して確認したりとかなり本気度が高いように感じます。
また結果的に長期モデルゆえの高年式車の熟成が進んでいればなお面白く思います。ハイブリッド自体がまだまだ歴史が浅いので数年でスムーズさや性能UPが進みやすくこの辺り何かしらMCではアナウンスの無い進化があるのならまた違った楽しみ方もできそうです。

ダブルピストンショックという乗り心地がどのようなものなのかも非常に気になります。
車重やロングホイールベースによる優位性とフラッグシップという設定がマッチしている印象があります。最近だとESがスウィングバルブショックといった大らかなうねりと微振動のような低周波なうねりのどちらにも対応できうるモデルもでてきていますが、シーマ、また日産の設定がどのような感じなのかも気になる魅力です。
逆に気になるポイントもあります。
ちょっとした謎設定ですが、助手席にオットマンがあり、左後席にはなかったり。フロントドアはイージークロージャー無しだったり。前席後ろポケットのデザイン性であったり、、これは自分が知らない高級設計なのかも。
遮音性・静粛性・制振性はトヨタ系と比べて劣るのか、それともやはりそこはフラッグシップの車格、また質感が物語る造り込みが勝るのか。
日産車は長く乗っていないので耐久性や信頼性はどんな感じなのか。
この辺り気になるようではオーナー資格としてはまだまだ甘いのかもしれませんが…
ただ他のセダンには無いような魅力を持っていることも間違いないように感じます。
5120mmの全長を活かした大型4ドアクーペ風サルーン。
またそのロングホイールベースを活かした後席スペースとその豪華装備。
内外装ともに中途半端感の全くない豪華な演出。
長いスパンゆえ今でも高年式モデルを所有できる可能性がある。等々。

先々代シーマは自分がセダン好きになった理由のお車です。
先代も、現行も何かと気になるモデルであり続けています。
今改めてシーマを確認してみるとワクワクする何かがたくさんあるなぁと感じました。最近のセダン事情の変化は非常に早いですし自分の環境も含め短期間で考え方が結構変わったりしていますが、絶対的に不動な価値観というものはやっぱりあります。
突拍子ですが現時点でのシーマハイブリッドへの自分の視点や考えを、残させていただければと思います^^、