この夏休暇も大活躍してもらった200系クラウンハイブリッド♪
3人以上乗車がありかつセダンが好きな場合はとても重宝されるお車だと思います^^
所有から2年以上経ち少しは分かったつもりではありますので少し…
時代背景を考慮するとかなり力を入れて設計されているモデルだと思います。
リーマンショック前の設計でコストダウンも抑えられており、ドアの重厚感に関しては自分の知っている17系以降では最もあるように思います。
実際の重さをカバーし軽く感じさせる設計もありますがこの20系クラウンは実際の重量が重いような感じがします。
フロア防遮音材は塗布タイプに変更とありますが性能差はそれほど感じずです。
クラウンで通常のハイブリッドカーとしては初(17系マイルドハイブリッドはありますが)ということもあり、ハイブリッド用の遮音対策にも十分に力を入れている感じがあります。
スピーカーからこもり音を抑制する逆位相の音を出す仕組みも搭載、、ですが効果は分かりづらいと思います。
3.5×HVシステムとして、2006年時点でGS450hとして既に先行搭載済みで前期型では約2年ほど、後期型では約4年ほどの熟成期間あり。
初代GS450hではアイドリング中の音や振動面で粗さが気になりましたがクラハイでは少しではありますがよりマイルドになっています。
セルシオがLSへ移行されたタイミングであり、200系はマジェスタ・クラウン共に設計により力を入れている印象。マジェスタの場合、18系に比べよりセルシオに近寄った印象。
18系からのプラットフォームを熟成させたものを使用している経緯があり、よりしなやかさが増した印象。剛性は落とさずより滑らかさが増した感じがします。
国内レクサスの展開、リーマンショック前、初のクラウンハイブリッド、3.5HVの熟成、18系プラットフォームの熟成、などなど設計としては絶妙なタイミングだったと思います。

内装はコストダウンがとも言われますが自分的には全く車格以上に思えます。
気密性がより高いことがそうした雰囲気を出しているとも思いますがビビり音も特になく質感も十分満足で高級感もあります。

ドアを開けるとメーターパネルにクラウンのシルエット演出もあり、メーターも液晶で遊び心もあるように感じます♪
ノーマルのブルーから、モード切替でエコならグリーン、スポーツならレッドに変わります。

後席の足元スペースも十分にあり、クラウンは前席下に足先が入ることと200系の前席背面形状は工夫されていてより圧迫感なく感じることができます。
リクライニングもありますが座面は動かないのでスペースという意味では有利に働きます。
全ドアイージークロージャーもあり半ドア状態が無いので便利です。
また後席サイドウィンドウには手動サンシェードもありスモークはありますがより涼しく居られます。

外観デザインは今では旧モデルではありますがハイブリッド感のあるブルー基調のヘッドライト、メッキ面積の多いグリル、ポリッシュ面積の多い純正ホイールで何とか先進性は保っているように思います。
ヘッドライト/ハイビーム間の縦割りデザインがボンネットのラインと一直線に見えデザインの流れは良く感じられます。

前期型は勢いがよく感じられより動力性能に見合ったデザインと思います。
後期は基本的にロイヤルデザインとなり、前期のように一目でハイブリッド!とはいきませんがより落ち着いた雰囲気になっています。見た目不相応な加速にギャップは感じるかもしれません。
21系では直線基調のデザイン、20系・22系は丸みの入った曲線基調なデザインの印象です。

経済性に関しては価値観による部分が大半ですが個人的には良いと感じます。
燃費は平均すれば表示燃費12.5~13.0km/Lほど、夜中バイパスなどなら短期的に16km/L以上も可能。
同じ運転の仕方をするなら最も燃費が良いのはなぜかスポーツモードで、次いでノーマル、エコモードの順になります。
エコモードはエアコンも調整されるようですが加速時・高速巡航時ののエンジン始動が早い気がします。
足回りはAVSでスポーツ・ノーマルで明確に変わりますし、エコもよりフワフワ感が出ている気がします。エコはしなやかさが若干減り剛性が低い感じになり、ペダル反応も鈍くなるのでほとんど使用せずです。
オイル交換は自分は純ガソリン車と同じく5000km毎、量は5.9~6.2L。
税金も燃費も動力性能からすると非常に良く思います。
これほどの動力性能が不要なら今では2.5HV系などがあり人によってかなり価値観が変わる部分かと思います。

もちろんハイブリッドということで駆動用バッテリー、エアコンコンプレッサー、車中が重いゆえのショック・ブッシュ類など特有の不安要素もありますがそこはトヨタ車ということでメンテナンス・修理も割と対応しやすい部類なのかなとは感じます。
弱点と思える点も少し、、、
D4タイプのヘッドライトが夜間かなり暗くて、色を上げることができず純正ケルビン程度かつルーメンに拘った選択が必要かも。
動力性能に対して夜間ヘッドライトが暗いのはなかなか…対策はありそうですがHIDの熱量がどうしても上がりそうなのでそこはヘッドライトの曇り予防を優先してしまっています。
また停止中にアイドリング充電への立ち上がりの際、ハッキリ分かる振動があるのと充電中のアイドリング音が大きめなこと。(回転数が高い)
慣れはしますが客観的に思うとやはり進化余地・対策方法があるのかなとは思います。
あとトランクはまだまだ狭いモデルかなと思います。ゴルフをされる方は勿論、数泊旅行時はやはりもう少し広くあって欲しいと感じます。

完全ノーマル状態での動力性能に対してのハンドリング・接地感のアンバランスは感じます。現状はリジカラとSEVというパーツで見た目は純正のままですが動力性能に対して補っている感じはあります。
このモデルの良いと感じるポイントは、、
圧倒的な加速力、これはとても独特で一次直線的、また95km/hでリダクションギア切り替えとなりもう一伸びあるという…約1.9tとは思えない余裕があります。
スポーツ・ノーマルのモード切り替えがスイッチ1つでOK、この先にきついカーブがあるなとか高速での合流など走行中でも目線を外さず簡単に切り替えられるところ、操作性が非常に良く感じます。
乗り味も最近ではなかなか無いソフトな設定になっています。またノーマルとスポーツで明確にモードを切り替えられるので1車種でコンフォート系とスポーツ系の両方を味わえる点も良いポイントと思います。
また個々の使用環境によりますが後席が広いというのはとても重宝します。
3人以上乗車、長距離移動が多いなど、空間に余裕を感じられる方がやはり快適性は大きく向上すると思います。
些細な点ですがナビがタッチパネル式というのも個人的には気に入っています。
定期的に画面の掃除さえすれば操作性の面ではやはり良いと感じます。
トヨタ車なので元々故障はしにくいと思いますし、万一どこか故障や修理がある場合、対応もしやすいことは安心感につながっています。
あとクラウン独特の静粛性・遮音性もかなり高いレベルにあると思います。
タイヤ銘柄・空気圧・バランス・アライメントなど通常コンディションにさえ保てていれば不満を感じることはなかなか無いと思います。

最新型のように最新鋭なデザインではなく、ミニバンのような圧倒的な車内空間や利便性もなく、輸入車のようにブランド力も圧倒的でないとは思います。ですが個人的にはセダンというジャンルの中では外観も含め、実用性・性能・質感・信頼性・経済性など久しぶりに弱点の見つけづらい1台かなと感じています。(親ばか的な見方ですが^^、)
またLS・センチュリーなど、より圧倒的な上位セダンも勿論存在しますがそこは車格相応以上の経済性に価値観との相談になりそうです。
家庭の事情でミニバン系の所有にもなりそうですが……やはりセダンは頑張って1台所有し続けていきたいなぁと思います^^♪