
去る9/16の金曜日に、福島県二本松市にあるエビスサーキットにてトヨタGAZOOレーシングが主催の「走れ、86。特別試乗会」に参加してきました。
さらっと参加してきました、なんて言いましたが、応募して当選したんです( ̄◇ ̄;)
倍率は存じないですが、今回のエビスサーキットには16人しか招待されなかったので、なんで僕はラッキーなんでしょう。
会場はエビスサーキットの西コース。
ヘアピンを直線でつなぐ簡素なレイアウトですが、起伏に富んだスリッピーな路面が特徴のテクニカルなサーキット。
特別試乗会の幕開けは、
この走れ、86。特別試乗会をプロデュースした脇阪寿一監督と、
関口雄飛選手と井口卓人選手がそれぞれ86を駆って登場。気持ちのいい音を響かせてコースを走ってしました。
脇阪監督は無線で
「スリッピーだね。気持ちよく流せるよ。」と言っていたので、
僕はビビリまくりです。スピンして新型86を破壊する光景が目に浮かびます((((;゚Д゚)))))))
その後、教室で今日の講師陣であるプロドライバー&開発者の多田哲也氏の自己紹介。続いて参加者の自己紹介をしました。脇阪監督が色々ツッコミを入れてくるので会場は和やかムード。
次は座学です。
正しいドライビングポジション、サーキットでのライン取りなどを勉強します。
担当講師は山口礼選手。
しっかりと勉強した後は新型86に乗って基礎練習です。
午前中はブレーキとスラロームの練習です。
①ブレーキ練習(GTにて)
フルブレーキをする事は無いに越した事はありません。ただし、フルブレーキをする事態に遭遇した時、キチンとブレーキを踏めるでしょうか?メーカー曰く、一般の人は想定しているブレーキ性能をほとんど発揮できていないそうです。それが緊急時だとしても。
僕らが「フルブレーキ」だと思ってるものは大した制動力ではないという事です。
ABSが作動した時のクルマの動きや、クルマから発せられるサインも体験した事がないと、パニックになってる人はもっとパニックに陥ってしまいます。
なので、新型86を使って「フルブレーキ」を体験してみよう、というメニューでした。
サーキットでのブレーキング練習ではなく、公道での不測の事態に遭遇した時を想定した内容です。
この時に私を担当してくれたのはS耐やニュル24Hレースでおなじみの関豊選手。
私のフルブレーキは初期の踏み込みは良いのですが、スピードが完全に0になるまで踏力にブレがあるそうです。無意識の領域ですから、誰かに指摘を受けないと分からないですね。その後、反復練習をして意識的にかなり強くブレーキを踏めるようになりました。
②スラローム練習(Gにて)
FRスポーツカーである86にとって、スラローム走行は得意といったところです。アクセルのオン・オフとステアリング操作で荷重移動・姿勢制御を行います。この時に乗っていたのが16インチのGというグレードだったのですが、かなり「コントロールしてる感」がありました。タイヤのエアボリュームのせいか、姿勢の変化がはっきりと感じ取れます。決してフニャフニャなわけではありません。
スラローム練習の担当講師はSUPER GTで活躍中の井口卓人選手。愛車はスバルBRZとのことです。86/BRZレースにも参戦している公私ともに86マイスターです。
私のスラローム走行を見て「終始一貫して良いリズムで走れています。」とお褒めの言葉を頂きました(≧∇≦)
これは86を買わせるためのリップサービスか!?
③サーキット走行練習(Gにて)
天気が怪しくなってきましたが、
ついにサーキット走行です!
先導車についてゆっくりライン取りを確認しながら周回を重ねていきます。
タイトなヘアピンが多いエビス西コースですが、新型86は難なくクリアしていきます。ペースを上げた時にどのような挙動が出るか楽しみです。僕のような下手くそでもペースを上げても問題なしかな!?懐が深そうな気がしてきたぞ…!!
③ランチタイム
練習の後はランチタイムです。
ケータイの電池が切れそうだったので写真は撮れませんでした…
寿司、サンドイッチ、中華・洋食のオードブルがズラリ!でした。
そして、僕らのテーブルにはスーパーフォーミュラで大大大活躍中の関口雄飛選手がいらっしゃいました!普段聞けないレーサーの私生活を始め、ざっくばらんなお話を聞けて最高に楽しいランチタイムでした。関口選手には感謝感謝ですm(_ _)m
④デモンストレーションレース〜86トークショー
脇坂監督、関口選手、井口選手によるデモンストレーションレース。
グリッドはジャンケンで決めたようです。
ポールから、
・井口選手
・関口選手
・脇坂監督
の順番。ただし使うクルマは他会場と同じく脇坂監督だけが新型86で、あとの2人は前期86。そしてレースに台本はありません!?
…結果として新型86の脇坂監督が2人をブチ抜き優勝です。
(最終シケインでショートカットを3回していたのは監督の名誉の為に…不可抗力でエスケープという事に)
ただし、新型86に搭載されている「トラックモード」はカナリのスグレモノとのことです。後のトークショーでも3人のドライバーが絶賛していました。
デモンストレーションレースで、最後尾スタートの脇坂監督は、スタートを決めて一気に1コーナーで前を行く2台に襲いかかろうという場面を見せてくれました。ホームスタンドでは実況の山口礼選手と今井優杏さんが脇坂監督のスタートを絶賛!
ところが、実は脇坂監督はスタートを失敗したそうです。ヘルメットの中で悔しくて叫んでしたようですが、新型86はスタートをバッチリ決めた前期モデル2台に追いつきます。
加えて関口選手が横滑り防止装置についてコメントしていたのが印象的でした。
前期モデルだと電子制御の介入が早すぎてコントロールする範囲が狭かったのですが、新型のトラックモードはかなり良い塩梅で姿勢をコントロールできる。とのことです。
(前期モデルの電子制御があくまでも素人向けに作られていることを踏まえた上で、新型の電子制御を絶賛している事は素人の私には手放しで喜んで良いわけではありませんね。スキルに合わせた解釈が必要です。)
井口選手も「電子制御を使った方が速く走れる」とお話しされていました。電子制御をオフにするとコントロールする幅が増え「操ってる感」はするそうですがタイムはイマイチだそう。トラックモードを始め、今のクルマは電子制御を使って走った方が「速い」とのことです。
⑤スポーツ走行(1回目はG、2回目はGTにて)
天気が回復しつつあります。
良かった良かった。
ま、何かあっても新型86が助けてくれると思ってましたが( ̄◇ ̄;)
先導は関豊選手。
1回目も2回目もかなりペースを上げてくれました!
16インチのGより17インチのGTの方がコーナリング中の姿勢は安定しています。コーナー出口でアクセルを開けるタイミングが明らかに17インチグレードの方が早いです。特に、エビス西コースのようなヘアピンが多いサーキットでは顕著に差が出る気がします。
ただし16インチのGの方がブレーキを効きは上です。タイヤのエアボリュームが16インチのモデルの方が多いので制動距離は短くなっていたハズ。そして姿勢変化を楽しむなら16インチのGですね!
タイヤはいずれのグレードもプリウスと同じエコタイヤ。以前は「エコタイヤなのにスポーツカー名乗ってるの?」という懐疑的なコメントを見かけたこともありますし、私もそう思っていました。しかし、エコタイヤを履いていると言われるまで気づかないほど新型86はスポーツしてます!
ハザードが出るほどブレーキを使いながらの走行は、スポーツです。
かなりのどが渇きます。この日はあまり気温が高くなかったのですが、水をガブガブ飲みました。ケータリングサービスが充実していたので、僕ら参加者は終始笑顔でスポーツドライビングを楽しむことができました(´Д` )サスガトヨタ
⑥サーキットタクシー
本日一番の楽しみ?であるサーキットタクシー。最後のプログラムです。
私は脇坂監督のドライブを楽しむことができました(・Д・)ノ
助手席に座ってドラテクを堪能したかったのですが…
電子制御オフでコーナーというコーナーを全てドリドリ!これは楽しいww
関口選手と井口選手も絡んできてバトルモードに!!!
(サーキットタクシーってこんなに安全に危険なんだっけ?という考えはすぐに無くなりましたw)
他の参加者の時はみなさんでスピン祭り…
楽しそうにグルグルと回っていましたね( ^ω^ )
(関口選手は「回れ、86。」なんて迷言を残してました)
…
脇坂監督が総括でお話しされていましたが、
「スポーツドライビングは安全運転の上に成り立っている」
という基本ができているからこそ、
プロは安全にスリルを演出できるのです。
サーキットタクシーで参加者の皆さんがどんなに高速でスピンしたとしても、笑顔だったのはプロのテクニックは不安や恐怖を感じさせないものだったからでしょう。
友人の車の助手席に座って「安全だよ」と言われてもサーキットでスピンされたら怖くてクルマ離れしてしまいます。
新型86を通してスポーツドライビングの楽しさ、安全運転の大切さ、そしてクルマの怖さを学びました。
さらっと「試乗にきた」感じで参加しましたが、いろんなことを考えさせられました。
楽しさ、辛さ、怖さ、嬉しさという感情を新型86を通して感じましたし、
プロに指導して頂くことで自分の運転を見つめ直し、スキルアップを図れたと思います。
単なるサーキット試乗会ではなく、カーライフのターニングポイントになりました(←言い過ぎw)
そしてなにより、
街のディーラーでは知り得ない86の本当の楽しみ方を試すことができたので、私の中の86、そしてトヨタの株がグンと上がりました。
スポーツカーを購入する時にちょこっと試乗しただけで「これ買うわ」なんて言えるブルジョワな方は関係ない話かもしれませんが、汗水垂らして一生懸命働いて得たお金を絞り出して高い買い物をする僕のようなチキンサラリーマンにとって、このイベントには感激しました。
どうしても、クルマは「イメージ」と実際の「動き」には乖離があるはずです。その違いを感じ、頭の中で擦り合せることでクルマの評価が決まると思います。私の場合はサーキットで遊べるクルマを探しているので街のディーラーの試乗だけではクルマを決めることは(ビンボーなので)難儀でした。今回の走れ、86。特別試乗会で新型86は自分のイメージしている走りにマッチしているか確認することができました。
トヨタがこんなことやるんだ!
というか、トヨタしかできないのでしょうね!
これからのトヨタが楽しみになる特別試乗会でした(≧∇≦)