防備録 KENT 1700SS(スプリントスペシャル)
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
防備録として
ケントエンジンについて聞いたり、読んだり、感じたりした事について初歩的な内容だけど自分なりに残しておくことにします。次のオーナーが息子なのか(^^;; 誰なのか分からないけど、参考になれば・・。 しかし勝手な解釈もあると思うので信用しないで下さい(笑)
愛車紹介・整備手帳、特に趣味車ではオーナーでなければ分からない(興味ないひとにはまったく必用のない)情報が沢山あると思います。
楽しい趣味車ライフのためにオーナーらしい発信、コアな発信をしてまだまだこれから現役で楽しむための一助になればよいなと思うこの頃です(^^;;
自分の仕様
ケントエンジンでもサーキットで楽しく走りたい仕様でした(^^;; (じつは古いケントでも早いんだぞ~仕様) 改造・変更点などは愛車プロフィールをご参照ください。
まだセブン降りませんので悪しからず(笑)
2
1. クランクシャフトバランス
既成クランクシャフトをバランス取りした場合の許容値は7000~8000rpm
フルカウンターバランス許容値は10000rpmと聞きます。しかしそれ以外の要因が大きいのであくまで目安。
バランス取りに関してはなんら語れる知識は持ち合わせません(笑) しかしバランスが取れていないと高回転域で振動がでてそれ以上回らないし、故障の原因となるからフルカウンターバランス(諭吉様30人以上で(T_T)が入っているエンジンはそれだけで買いですね(^^;;
3
2. オイルポンプ
ノーマルオイルポンプ(たまに回転数を上げる程度の一般路走行ならこれでOK)
ドライサンプ(回し続ける、横・前後Gかけるなら必須)
ケントの場合オイルパンを専用のサンプパンに変更してスカンベンジポンプ(回収ポンプ)を取り付け専用のリザーバタンクに回収、このタンクからフィードポンプ(供給ポンプ)で安定した油圧を供給できる。つまり重力でオイルパンに戻って溜まるオイルから供給するウエットサンプ方式ではオイルパン内でのGによる偏りなどが不安定になるので、ドライサンプに変更してオイルを強制回収することによりGなどによるオイル切れなどの不安定要因を改善していることになりますね。
4
3. カムシャフト
ケントエンジンのノーマルには234が入っていると聞いてます。
Kent cams ; (Duration=進角) パワーバンド
234 FAST ROAD) Duration:280度 2000-7200rpm
244 Rally Duration:290度 3000-8000rpm
254 HOT ROD/RACE Duration:300度 4000-8500rpm
262 HOT ROD/RACR Duration:308度 4500-8750rpm
264 FULL RACE Duration:310度 5000-9000rpm
272 ULTIMATE RACE CAM Duration:314度 5000-9300rpm
回転数標記はトルク・パワーを感じられる回転数と思って良いと思います。ちなみに自分は1700SSノーマル、254、264(262?)と経験してます。
254+ノーマルクラッチ(強化+バランス取り)街乗り問題なしです、4000から上のパワー感は好い感じです。
264+メタルクラッチ。なれてしまえば264+メタルでも街乗りは出来ます。しかし発進や坂道発進は結構やっかい、坂道にてハンクラで停止していられない初心者には無理(笑) でも5000からのパワー感は素晴らしく気持いいものです。メタルのカチっとした繋がり感を味わった後にノーマルクラッチに乗るとあまりの頼りなさに(汗)です。。
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4. キャブ調整
キャブセッティングが合っていないと当然高回転まで回りません。
ウエバーキャブの場合メインジェットにて4000以上を受け持ちます、その時のアウターベンチュリ径、メインジェット径、エアジェット径、などが合っていないと高回転まで伸びません。また空燃比が薄い(空気が多い)と廻り安いけど高熱になり、プラグを溶かしたりピストンを溶かしたりします(画像 : 体験談) 空燃比計(AirFuelmeter)を着けて管理・調整するのが望ましいんでしょうけど、簡単に状態を見るなら、高速道でパーキング入る少し前に2速など4000rpmで走ってそのままエンジンをカット、惰性でパーキングに止めてプラグの焼け具合を見る。 2000rpmで通常走行をしてプラグの焼け具合を見るとしたらそれはアイドルジェットが仕事をしている領域の焼け具合を見ているということなので要注意。
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5. バルブの追従
ノーマル OHVは長いプッシュロッドでロッカーアーム
http://ja.wikipedia.org/wiki/ロッカーアーム を擦りながら上下させているので当然摩擦が大きい。
ローラーロッカー 摩擦に対してローラーベアリングを備えているため抵抗が軽減される。 そして高回転域でもバルブの追従を良くしようとすると、強化バルブスプリングやらチタンリテーナーやらを入れたり・・・以下割愛(^^;
7
6. オーバーヒート
サーキットを走っている頃、この悩みを抱えている御仁が自分も含めて多かった。
これは本当に要注意、オーバーヒートに気付いたら速やかにクーリング走行(低回転で走り風を当てる)しないと痛い目にあいます。 気付かないでそのまま走ると・・各部が溶ける、変形するなどいろいろ問題がでて、メタルまで逝ってしまったり。。どんな痛い目かというと・・オーバーヒート癖(笑) じつは熱変形(熱膨張)などで各部が変形し圧縮比が低下したり、冷却水経路への爆発圧力解放(いきなりラジエターからクーラントのブロー)などなどとんでもない事になります。自分も最初原因が分からずしばらくサーキット走る度に2周程度でオーバーヒートなんとことがありましたが、ヘッド(メタル)ガスケットからのブロー(画像 : 小さな穴というか破損というか溶け?)でした。エンジン降ろしてエンジンブロック面研、ヘッドガスケット交換などなど痛い目に遭いました(T_T)
最初にやってしまったオーバーヒートが原因だったのだと思う。。
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7. ミッション
クロスミッションに憧れてクワイフのストレートカットのクロス5速を入れた。
ローのギア比ががかなり高いけどそこからの2速、3速、4速と例え4000rpmまででもとても気持の良い繋がりをする。
ノーマルのファイナルギア3.92でこの5速、筑波2000ではトルクのある(VX)などは2速での立ち上がりも悪くないが、ケントではトルクが足りない。このためサーキット用のSタイヤハ扁平を55%にして外周を小さくしていた。
ファイナルに4.4を入れると筑波の最終コーナーを4速でまわれて調度良いけれど、高速道での移動時に100km/hでは3700rpmなんてことになってストレートカットのギア鳴りと相まってうるさくてかなわない。
そんなこんないろいろ経験して初めて理解する。耳学問では分からないことだらけ。そんなプロセスがたのしいんだよね趣味車ライフ。。
まだ乗りたい、もっと乗りたい、しかし降りるときは潔く(^^;;;
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