芦屋のセレブな界隈にアバルトやアルファロメオを扱う八光のディーラーがある。以前、フィアット500のトミカを当選して頂きに行ったことがあったが、また今度はアバルト124ラリーのトミカを当選し、伺うことになった。
実は先月も、ジュリアを見てみたくなりお邪魔していたので「あぁ、また来たな」という感じで覚えて下さっていた。 外車ディーラーというと敷居の高い雰囲気があるが、ここは全くそんなことはなく、とても雰囲気がいい。余裕があるんだな。
その時はせっかくなので595の5MT車に試乗させて貰った。
フィアット500の可愛らしい感じとは対称に、サソリの毒を持つアバルトスパイスが効いており、本格的なホットハッチだった。が、決して乗りづらいことはなく、むしろマニュアルの手応えもよく、気持ちのいいドライブフィールだったことを思い出した。
そして、今日はせっかくなので124スパイダーに試乗させて貰った。
マツダ ロードスターのイタリア版、でも生産は広島ということで、どんな乗り味かとても気になっていた。
NA、NB、NCとロードスターは乗る機会があったが、実はまだ現行NDロードスターに乗ったことがない。なのでNDとの比較は難しいが、明らかにロードスターとは何かが違うことは明白だった。それはNDロードスターに乗った時に書くことにする。
エンジンは1.4ℓマルチエアターボ。
マルチエアとはフィアットグループではお馴染みの機構で、連続可変バルブタイミング&リフトを自由自在にコントロール出来ることにより、エンジンのロスを低減させて低燃費に繋げるというもの。
この機構にターボを組み合わせることで、1.4ℓという小排気量ながら、170ps&250Nmと十分なパワー&トルクを発揮する。
ロードスターS 990kg 141ps/150Nm
ロードスターRF 1100kg 158ps/200Nm
124スパイダー1130kg 170ps/250Nm
という比較からも分かるように、ロードスターに軽快感こそは負けるが、絶対的なパワー感は間違いなくアバルトの方が上である。
そんな知識も踏まえつつ、アバルト専用のシートに座った。
内装にはアルカンターラが奢られ(ロードスターもMOPで用意されているが…)、メーターも270km/hフルスケールで赤いバックのタコメーターが備わっており、ロードスターよりやる気にさせる感じではあるものの、基本的な作りは同じなので特別感はあまり感じられない。
むしろ、ボディ同色のドアトリム飾色などロードスターのほうがいいと感じる部分もあった。
個人的にはRFのナッパレザー内装の方が大人で好きだ。
6速マニュアルは基本ロードスターと共通ということもあり、気持ちよくスコスコ入る。クラッチの感触も適度な手応え(足応えか…?)であり、かなりシフトチェンジしやすく、すぐに乗りこなせた。
試乗していて発見したのは、そういえばウインカーは右でいいんだなということ。右ハンドルだったので、全く無意識に右でウインカーを出したら「あっ」と気が付いた(笑)
国産車慣れしている方は恥をかく心配がない。逆に言えば、普段左ウインカーに慣れている方は注意が必要であると言える。きっとアバルトのディーラーの人は間違えるんだろうなとニヤけた。(失礼)
天気も良かったのでオープンで試乗を楽しんだわけだが、オープンにするにはロードスターのソフトトップと同じく、ストッパーを外して手動で開けるだけ。慣れたら5秒もかからないだろう。
試乗路はアップダウン&コーナーが多い郊外路で、交通量も少なくとても楽しめた。回転数を上げていくと、ロードスターとはひと味違うアバルトらしいマフラーサウンドが聴こえてきた。595に似ていたかな。これがイタリアンサウンドかと聴き入っていた。
低回転から割とターボが効いてくる感じで、回してもちょうどいい加速感だった。
総合的な評価は☆4つだ。
内装や外装で多少のイタリアらしい質感が見受けられたが、デザインは素敵だ。
思ったより乗りやすくて、運転が楽しい。
NDロードスター、RFにも乗りたくなった。
Posted at 2017/12/05 15:57:34 | |
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