富山県の中央部を流れる神通川.かつてイタイイタイ病を発生させたり,日本海側の文化の境界線だったりする.
この神通川の支流,井田川のその支流山田川はその名前の由来となる山田村から下流は小規模な2級河川であるが,山田村より上流から百瀬川と名を変える源流域までの区間は『妙厳峡』と呼ばれる落差のあるV字峡谷となっている.
20年以上前に大規模な河川改修工事が行われ,数多くの巨大堰堤が作られ,川は短い区間で分断されてしまっている.
その当時の取り付け工事道も今や草に埋もれている.
謎の多い県道として,一部の酷道・剣道マニアに知られている富山県道59号線は,この妙厳峡の下流部で川を渡り,利賀村方面へ抜ける道となっているようだが,山田村数納で長年の雪崩に洗われてぷっつりと道は途絶えている.
数年前にたまたま富山県庁のHPで『平成30年度道路除雪計画図』というpdfを見つけた.
ここには,この県道59号が山田川を渡り,利賀村栗当までばっちりつながっている地図となっており,驚愕したのを憶えている.バツ印があったが.
これを国土地理院1/25000地形図に重ねると以下のようになる.
確かに山田川対岸の利賀村側にも該当箇所に広い平坦地があり,人が住めそうな雰囲気であった.
いまはもう,富山から1000kmほど離れたところに引っ越してしまったので,おいそれと確認には行けない.
ブログ一覧 |
地域研究 | 旅行/地域
Posted at
2021/10/26 10:40:17