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白蛙@8XCAXのブログ一覧

2014年10月18日 イイね!

スタンプラリー青森編 ~Day 1~

スタンプラリー青森編 ~Day 1~書くのが遅れましたが、今回は三泊四日で行くスタンプラリーの旅(青森編)を書いていきます。
今回は全日程が車中泊となってしまったため、終わった今となっては体がバッキバキです。
というわけで初日の出来事を書いていきます。





最初の目的地は奥入瀬の道の駅です。
まずは小坂から十和田湖へ抜け、奥入瀬を通ります。
やはり観光スポット。次第に渋滞になり、頻繁に停車するようになりました。
前を行く観光バスもすれ違いに四苦八苦。最徐行レベルでの走行を強いられました。
しかし道幅が十分な所でもなかなか動き出せません。
それもそのはず。道がそんなに広くない上、路駐が多すぎるのと、一部区間に歩道がないため観光客が車道を歩くためです。
まだ紅葉の見頃ではないように見えたので、ピークの時を想像すると恐ろしいですね…

その他にも寄り道をしすぎた結果、奥入瀬の道の駅に着くころにはもう夕方でした。

ここでは魔女の生チーズサンド、ショコラサンド、揚げたてのおからドーナツを買い、腹ごしらえ。


~六戸~
特にめぼしいものがなかったのでコメントなし。



~十和田~



着いた時は既に日が沈んだ後でした。
なのでここをキャンプ地としたのですが、いかんせん寒い。
ここではダチョウの卵の殻と肉が売られていますが中は撮影禁止なので写真はありません。
卵の殻だけで2000……円…?
その他にもズッキーニにしか見えないカボチャがありました。
ニンニクを使ったお土産が多く、お土産用の黒ニンニクを買って食べてみたら車内と口内が臭くなってしまう騒動が発生。
おかげで寒い中しばらく換気することになりました。
今度は無臭ニンニクを買ってみよう。




~深夜の出来事~
寝ているときに一台の車が入ってきました。
寒くなってきたので、エンジンをつけたままにするのはわかります。(道の駅のマナー上よくないかもしれませんが…)

ですが、ラジオ等のオーディオをかけっぱなしというのはいかがなものでしょう?
それもガンガン音漏れするくらい、人が起きるほどともなると…ねぇ?
しかも、30分ほど待っても一向に止まない。
いくらなんでもこれはひどいと思ったので、ちょっと交渉へ。
窓をノックするとおっちゃんが登場。
寝ていたのか目がショボショボしていました。

(´*ω*`)←こんな感じです。

ちょっとした罪悪感を感じながら、夜中なので小声で頼んでみると、

(´-ω-`)b←こんな表情で親指を立てて了解してくれました。無言で。

ちょっとかわいいと思ったのは内緒。
…実はこの時、お土産で買った黒にんにくをつまみ食いして口が臭いままだったので、まさかその臭いでこんな表情をしていたのでしょうか…?
そう考えると申し訳なく思ってしまいますね。
真相は今となってはわかりません。

そんなこんなで一日目が終了しました。
Posted at 2014/10/18 21:18:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | 旅行記 | 日記
2014年10月08日 イイね!

日本のモータースポーツが抱える矛盾

日本のモータースポーツが抱える矛盾おばん(?)でございます。
最近、ダウニー・エレガンスの匂いにハマっている私です。
今回の文章は長いので、秋の夜長に団子でも食べながらのんびりとご覧ください。


※はじめに、サーキットを中心にご活躍されていらっしゃる方や、(本当の意味での)安全運転をしている方への批判ではないことをご理解ください。
そして、ある特定の行為を推奨しているわけでもありません。※


さて、やうやう寒くなりゆく秋の夜長にふと考えること…
それは、


【モータースポーツを目的とする方や、そのプロを目指す方にとって、日本の環境は恵まれていないのではないか?】


ということです。

ある人々は言いました。

「サーキットでスピード出せ!公道で飛ばすな!」
「峠は卒業してサーキットへ…」
「一般道でスピードなんか出したって…」
「スピード出してる奴は捕まればいいんだ」

私自身が何度も聞いたことのある言葉です。
昔だと、こんな頭の悪い交通標語もありましたね。
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」

ひょっとしたら、その通りかもしれませんね。
ですが、こんな安易な考えは思考が停止しているように”しか”思えませんねぇ。
まるでくだらない人間が判を押しまくった紙クズを、考えることを放棄した人間がありがたがっているかのようです。

個人的には唾棄すべきと考えていたこれらの意見。
実は共通しているところがあります。

前提条件が【一般道であること】です。


ここから本題に入ります。
先に交通法規とは無縁のサーキットを例にして書いていきます。

道交法の治外法権であるサーキットでは、速度超過などはありません。
事故もありますし、走っている方々もそれは重々承知しているでしょう。
車両保険なども使えなかったと記憶しています。
サーキットの代表格であるF1はテレビ中継されているので、一般の方の理解も得られていると思います。
”そういう場所”と認知されているのですから。
なので、一般の方もとやかく言わないのでしょう。(騒音等の言いがかりは除く)




上ではサーキットにおけるモータースポーツに対する環境を書きましたが、
今度は、走るステージが公道だとした場合を考えてみます。
日本で最も取り巻く環境が悪いと考えられる「ラリー」を例にしてみましょう。

このラリーですが、はっきり言って日本人から見た印象は最悪だと考えられます。
なぜか。
一番の理由は

【公道】で(競技)走行をするから

これに尽きると思います。
結局のところ、ほとんどの日本人は一般道を飛ばす事に対して、違和感もしくは嫌悪感を強く持っていると断言できるのではないでしょうか?
そんなことはないと思うのであれば、WRCとF1で「やっていること」の何が違うかを考えてみて下さい。
”目的を”です。
同じですよね?競技を行うステージが違うだけです。


片や紳士・金持ちのスポーツ。例えうるさくても別世界の出来事。サーキットという【決められた場所】でやっている。成功すれば全国的な有名人になれる。

片やまるで暴走族・走り屋みたい。スキール音や排気音等がうるさい。【公道】で限界走行をしている。成功しても日本では有名になれない。


F1ドライバーはテレビにも出演し、スポーツニュースやラジオなどでもレースの結果が取り上げられるというのに、
現役のWRCドライバーなんて普通のテレビでは見たことがありません。
ラリーのレース中継なんてとんでもない。
日本でのWRCは北の地でひっそりと開催するくらいしかありません。
マイナーな競技として捉えられているのが実情です。
繰り返しますが、一般道を飛ばす事に対して、違和感もしくは嫌悪感を強く持っていることで。

目的が同じはずのモータースポーツでも、ステージが違うだけで認識のされ方や扱いが逆になることがある。
これが1つめの矛盾です。




2つめですが、プロレーサーになるための環境なんてのはもっとひどい矛盾を抱えています。
もし自分が日本でプロレーサーを目指している少年・少女だったとして考えてみて下さい。

いきなり夢を壊してしまいますが、自分の意思でなろうと決めた時には、正規の方法では”ほぼ確実に”プロレーサーにはなれないことを知ってください。
(※元F1レーサーの中嶋選手などの例外は除きます)

まず、レースに出るためには普通運転免許は必須です。
では普通免許は何歳から取れるのか?
18歳からですよね。
ですが、それではあまりにもスタートが遅すぎるんです。
現実問題として、カートやサーキット走行を幼少期からやっていない場合、


1.免許を取る
   ↓
2.サーキットへ or 養成学校へ
   ↓
3.優秀な成績を収める or スカウトを受ける
   ↓
4.プロチームと契約


という正攻法では、年齢にテクニックや理論などが追いつかない可能性が極めて高いと判断できます。
タダで走行できるわけもないので、資金的な問題もあります。
ましてやドライバーの養成学校は狭き門です。(当たり前か)
ですから、できるだけ幼少からモータースポーツを始めるしかありません。
子どもの習い事のように。
となると、親の資金力も大いに関係してきますね。

一部ではセンスの問題もあるとは思いますが、一般人とプロとでは、

・走り込みの量と質
・自分のものではない、壊しても大丈夫な車
・お金がかかった速い車


パッと考えるだけでこれくらいの差異があります。
どれも簡単には覆せるものではありません。

では、お金も時間もないが、プロになりたいと本気で目指す・目指している方はどうしているのでしょう?
サーキットは年中無休の24時間営業ではありません。


………もうおわかりですよね?




(文字反転)

公道での練習です。
危険や違法行為を承知の上でやるんです。
それしか方法はないから。
誰が何と言おうと、です。
最低でも自分(達)のルールを守って。
それを破ったら本当の意味での「暴走」ですからね。



それでもし、その後プロになって活躍したらどのような評価になるのでしょう?

一躍ヒーロー扱いです。
まったくもって不思議ですね。

これが私が今感じている日本のモータースポーツにおける矛盾でした。
モータースポーツはスポーツじゃないとか言う無理解な人の意見に対する反論もありますが、今回は書きません。長くなるので。


最後に、私はこの現状を悲観しているわけではありません。
環境のせいにしてこの行為を正当化しても、やはりダメなものはダメです。
実際に本気でやっている方ほど、このことは常に念頭に置いているでしょう。

…ではもし、自身には危険が伴わず、他者に迷惑もかけない方法があるとしたら?
例えばそう、運転した時に感じたことをなぜなのか考えてみたり。
オイルの硬さはなぜ様々なのかを考えてみたり。
その硬さによるエンジンレスポンスの違いや、オイル粘度によるフリクションロスと燃焼圧の関係を続けて考えてみたり。(自分だけ?)
車のドレスアップも過度でない限り、まず迷惑はかからないでしょう。


モータースポーツにおいてプロになる見込みがない限り、こんな考えは無意味だと大概の方は思うでしょうね。
あるいはプロになれないと理解しているから、その発露のため、もしくはその代償行為としてこのようなことをしていると思うかもしれません。

ですがそれは半分正解の半分間違いです。
無意識のうちにそうなっている部分があるかもしれませんが、『考えるシリーズ』の目的は別にあります。
それについてはまたの機会にでも…(;^^)





さてさて、長くなりすぎましたね。
今回はこれでおしまいです。

夜中に何書いてんだろ自分…
Posted at 2014/10/08 04:57:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ(番外) | クルマ
2014年10月02日 イイね!

9月最後のドライブ

やっと公私共に一段落。

あまり休みが取れなかった数週間。
たまの休暇(半日のみ)には気分転換をしていましたが、忙しさにかまけてなかなかアップする気にはなれず…。
そんな中、仁別某所で食後の運動で少しだけ散歩をしていました。
あとは仕事の一環(?)でボートを漕いだり、山の五代で腹ブロー寸前まで追い込まれたりもしていました。
下調べって重要ですね(量的な意味で)。


日曜日はちょっとした付き合いで雄和のダリア園などを見てきました。
秋田国際ダリア園の駐車場までは何度も来たことはあったのですが、営業時間内に行ったのは初めてです。
着いたのが昼前だったので、最初は坂の上にあるレストランへ。
昼ごはんを堪能したあとは入り口にいた看板ウサギの「ショコラ(♀)」を見物。
ショコラちゃんは入社2年目のようです。
Villaフローラの社員としてモヒモヒ草を食べながら撮影に応じて(?)いました。



外に出ると眼下にダリア園が広がっています。
レストラン付近や下の駐車場にミントが生えていました。
匂いが普通のミントより甘い匂いがしていたので、アップルミントか何かだったのでしょうか。


そして、このミントの匂いを嗅いだお連れ様は言いました。
「アイス食うぞ」と。
甘いものは別腹と言いますがそれは…
さっき昼ごはん食べたよ…
渋る私に対し、お連れ様は花より団子的なことを言い出す始末。

仕方ないので下にあるジェラート売り場へ。
ここではお米やワイン、パンプキンなどのジェラートが売られていました。
一応私も頼みましたが、いかんせん満腹。
ほとんど残っていた私のジェラートは、お連れ様が物凄い勢いで一気に平らげてしまいました。
対決列島の大魔神じゃねぇんだから…と思ったのは内緒。
結局、20秒ほどで完食。


ダリア園をあとにし、次は高尾山に向かいます。
山から見た雄和の景色はどこか牧歌的に感じます。
この日は高尾山の祭りがあったようで、小学校対抗の相撲大会が開かれていました。



山道を下り、次の目的地である「石巻の清水」へ。
実は6月くらいにここを探しに来たのですが、場所がわからなかったのでお連れ様に連れて行ってもらいました。

飲んだ感想…しゃっけえ(*д*)

※生水なので、汲んで帰った際は一度煮沸消毒したほうがよいかもしれません。



途中、フルーツパーラーいちごの木に寄って葡萄の生ジュースを飲んで(≧Д≦)な顔になったりしつつ、最後は御野場のコーヒー屋へ。
ナガハマコーヒーです。
たま~に来てはコーヒーで舌鼓を打っているのですが、今回は趣向を変えてみました。
一見普通のジンジャーエールですが、ミントやライムの味が強く出ているので、非常に爽やかな味でした。



色々と済ませた後はセリオンでパチリ。




次はどこへ行こうかな?
Posted at 2014/10/02 01:46:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記
2014年09月08日 イイね!

安全運転を今一度考える

安全運転を今一度考える※画像や動画に不都合がある場合、速やかに差し替えるか削除させていただきますのでご一報ください。


大阪市でまた起きてしまいましたね。高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が。
実に痛ましいことです。
しかも今までは物損や重軽傷で済んでいたように思いますが、今回はついに死亡事故となってしまいました。
被害者のご冥福をお祈りいたします。
老若男女問わず、全てのドライバーにとって実に残念だとしか言えません。
この事件によって、高齢者ドライバーの首を絞めることにならなければいいのですが…
(※生活に必要で車を運転している高齢者は除きます)


私個人は「高齢者の運転が~」だったり、「ATが~」なんてことはなるべく言わないようにしているのですが、
今回の事故については色々と思うところがあります。


ここ秋田県では高齢者(65歳以上)の割合が大きいです。
秋田県のHPにこのような記事が載っていました。

****************************************************

平成25年7月1日現在、秋田県の高齢化率(総人口に占める満65歳以上の方の割合)は31.4%となっており、平成24年7月1日時点と比べて1.0ポイント上昇しました。
また、65歳以上の高齢者だけの世帯数は98,967世帯、そのうち高齢者のひとり暮らし世帯数は54,206世帯であり、総世帯数に占める割合はそれぞれ25.2%、13.8%です。

****************************************************

主要な都市では公共の交通機関が発達しており、車で移動することがほとんどないように感じます。自分もほとんど徒歩でした。
一方、郊外~田舎にかけては自動車の普及もあり、車の保有数は一家に一台から一人に一台と変化してきたように感じます。
言い換えると、主要都市部以外の都道府県では自動車による移動に依存している傾向が強いということなのでしょう。

なぜ一家における自動車の保有台数が増えているように感じているのか?
最も大きい要因としては「公共交通機関の少なさ・不便さが未だに残っているから」と私は考えています。

バスは1時間に1本どころか、2時間に1本も場所によってはあります。
電車なんて通勤、通学、出張以外では、よっぽど遠く(地方外への移動)へ行かない限りは乗ることはまずないと思います。
一日、または1時間における本数が都市部に比べ圧倒的に少ないからだと思います。


主要都市では歩く人を多く見ることができます。実際、歩きやすいですし。
その理由は、公共交通機関が私のような田舎の人間からしてみれば信じられないほど便利だから。

一方、少なくとも秋田県内(特に田舎)では歩いている人をほとんど見ることはありません。
なぜならほとんどの人が車に乗っているから。
理由はもちろん、公共交通機関が未だに不便だから。
ですから必然的に老若男女問わず、秋田県のほとんどの人は車に乗る時間や機会が都市部と比べて多いということになるのではないでしょうか。


そんな中で起こった大阪市の事故。
直接的な原因はペダルの踏み間違いによるものだとされていますが、なぜ被害者が死亡するだけの勢いで突っ込んでしまったのでしょう?

アクセルをON・OFFのようにしか踏めないから?
自分の運転を過信していたから?
それとも…他の人が避けてくれることを期待していた?
もしくは……


色々と原因を考えてみましたがキリがありませんね。
原因から考える対策もイマイチなものばかりですし。
警察も苦労するわけですよ。考えてみてよくわかりました。(自分の頭が弱いだけかもしれませんが…)

ですが、これだけはハッキリ言えると思います。

・どんなに非力な車であっても、AT・MTも関係なく、貴方は十分過ぎるほどに、貴方を含めた誰かを比較的簡単に○すことのできる機械に乗っている。

・どんなに便利で、どんなに快適でも適度な緊張を保つこと。便利さと引き換えになっている事を考えると安いものでしょう。

・高齢者だからなんて、下手な言い訳にもなり得ない。誰かを○すことだって十二分に可能です。たかが運転、されど運転です。

・危険を忘れた、または意識しなくなったら免許を手放す時が近づいていると思ってください。



かなりドライバーにとって厳しい内容になってしまいましたね。
ですが、交通安全とは主にドライバーが作っていくものだと私は思っています。
ただ単に運転するだけならば、これからもこのような事故は後を絶たないと断言できます。

全てのドライバーの安全への意識が高まって、このような事故が減ってくれることを願っています。
重ねて、被害者の方にご冥福をお祈りいたします。

歩行者とか自転車のマナーうんぬんも大いに関係すると思いますが、今回は割愛させていただきます…
Posted at 2014/09/08 01:02:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ(番外) | ニュース
2014年08月31日 イイね!

グリップの常識を見直してみよう

グリップの常識を見直してみよう

前回の考察で挙げた鈴木利男氏の速さについて書いていきます。
画像や動画に不都合がある場合、速やかに差し替えるか削除させていただきますのでご一報ください。



早速ですが、最初に鈴木氏が運転するGT-Rがニュルブルクリンクの北コースでどのような動きをしていたのか。
動画をご覧ください。



ものの見事にハイグリップタイヤ(自分的には普通のタイヤ)を使用しているようです。
Sタイヤではありませんね。
常識的に考えてみると、市販車クラスでどの程度の走行性能があるかをテストしていると思うので、
ハイグリップタイヤを使用しても、Sタイヤを使用するはずがないことが窺えます。
それだけSタイヤの力というのは絶大なのでしょう。


ここで少し脱線しますが、Sタイヤと普通のタイヤの違いは何だと思いますか?
Sタイヤは耐磨耗性や排水性を犠牲にして、よりグリップ力を高めているかどうかですね。
普通のタイヤでは耐摩耗性はともかく、排水性までは犠牲にできませんね。
この違いは言い換えると、タイヤの限界が違うということだと思います。
グリップするということは滑りづらいということです。
滑りづらいということは大きなアドバンテージですね。
ですが、滑りづらい=曲がりづらいとも考えることもできます。
逆に、曲がろうとしてタイヤを滑らせてしまうとフロントの向きは変わるでしょうが、スピードは上がりません。


話を戻しまして、最初の動画を思い返してみてください。
鈴木氏がコーナーを曲がる際にスキール音がしていると思います。
タイヤのグリップの限界を超えて曲がっているのでスキール音が鳴っているのでしょう。
通常、タイヤの限界を超えると、その分の力がムダになります。

しかし、

もしそれが限界の中で鳴っている音だとしたら?


と考えるとどうなるでしょう?

乱暴な仮説になりますが、このような結論になりました。
一言で言うと、

「タイヤは滑らせたほうがグリップする(少なくとも普通のタイヤに限る)」

ということです。

先に、タイヤは摩擦の力によってグリップしていることはご存知であることを前提として話を進めます。
この摩擦には「動摩擦」「静摩擦」の2種類があります。
一般的には静摩擦が一番摩擦力が大きい、つまり滑らせないほうがグリップすると言われています。

しかし私は言いたい。

少なくとも普通のタイヤに関しては、これは真っ赤なウソである
と。

さすがにウソは言い過ぎました。ごめんなさい……
ですが、少なくとも現在の最適解ではないと思います。
それでは、なぜそう思うかを書いていきます。



駆動方式はAWDで、タイヤにかかる荷重は全て同じとした条件での例を書きますね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
例題:車が坂の下に落ちてしまいました。
   そのままにはしておけないので、自分の車で引き上げるためにロープをかけました。
   引き上げている途中に、落下した車の足場が崩れ、自分の車が後ろに下がっていきます。
   ブレーキを目一杯踏んでも止まりません。
   このままでは自分も落ちてしまいます。
   この場合、下の3つの内どの方法が停止、もしくは前進できる可能性が高いでしょう?

1.アクセルをタイヤが滑らないように踏む
2.アクセルを踏んでタイヤをある程度空転させる
3.アクセルを目一杯踏む


例題2:軽自動車があります。4輪ともブレーキがかかっており、タイヤがロックしている状態です。
   この車を動かすには車をどの方向から動かせばより少ない力で動かせるでしょう?

1.左右どちらか
2.前または後ろ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

色々と突っ込みどころ満載ですが、考察していきます。


例題1の考察:
ここで最も重要なことは、滑っているタイヤは最も大きい摩擦係数である静摩擦係数を出せないということです。
この場合、滑り出した瞬間から動摩擦係数となってしまうので、坂道である限り止まらなくなります。

本来であれば、ブレーキを踏んで停止している状態はタイヤのグリップが最大限まで発揮されているということになります。
それでも重さに負けて車体が後ろに下がるということは、静摩擦<車の重量となっているということです。
この重量と後ろに下がる速度に対抗するためには前へ進む必要がありますね。
最大限とされているグリップ以上のグリップを出さなければならないんですから。
しかし単にタイヤを転がすだけでは、静摩擦と(ほぼ?)同じだけの摩擦しか生み出すことはできないと考えられます。

そこでホイールスピンをさせるわけです。
「ある程度」タイヤをわざと空転させることで、車は前に進もうとします。
実際には進んでいなくても、です。
(「ある程度」というのがキモです。空転の回数が多すぎると、その分ロスになるだけです)
この場合、スピンさせてから時間が経つほど前に進む力(作用)は強くなっていきます。

以上のことから、例題1の答えは2だと私は思います。


例題2の考察:
はじめに、タイヤには「縦のグリップ」「横のグリップ」があることをご存知でしょうか?
ご自身の愛車のタイヤの形状を思い出してみてください。普通の形状のタイヤが装着されていると思います。
そのタイヤの接地面が縦長に作られていることは、その形状から見て想像に難くないと思われます。
発進・減速~停止の際は縦のグリップを、曲がる時は横のグリップを使っていることはよく知られているお話です。
普通のタイヤの接地面は縦長になるよう作られているので、横のグリップは縦のグリップより設置面積が少ないといえるでしょう。
ということは、横のグリップは縦のグリップよりグリップしないともいえます。
よって、例題2の答えは1だと思います。



これを踏まえた上で、もう一度上の例題の考察と動画を見直してください。

いかがでしょうか?


私が言いたいことは、横のグリップ<縦のグリップということです。

その上、縦のグリップの限界を超えるグリップを引き出すことができるということです。


カーブを曲がるときに横のグリップを積極的に使うより、縦のグリップを積極的に使うとどうなるか?
限界を超えた縦のグリップを引き出せばどうなるか?
答えは想像に難くないでしょう。


次にタイヤの「もしかしたら」の使い道を書いていきます。
この考察は昔(?)から議論されている「グリップ・ドリフト論争」と重なる所があるのではないでしょうか。

グリップとドリフトはどちらが速いのか?」を考えてみると、通常であればほとんどの方が
「グリップが速い」と答えるでしょう。
それはごもっともです。
ですがそれは本当に正しいでしょうか?本当に?

では、この一般的な常識を見直してみましょう。
(サーキットや特定の道路を走っている方にとってこの答えは半分正解で半分不正解のようなものだと思います)

なぜグリップが速いのかを考えると、

・トラクションを無駄にしないから
・タイヤがドリフトと比べて減りづらいから
・ドリフトと比べ、入口で遅くても中間~出口が速いから

などの理由があると思います。

ここから通常外の使い方に戻ります。
通常であれば、タイヤの「横の」限界を超えているからアンダーやオーバーが出ます。

ではもしも、タイヤの限界を超えたグリップ力を引き出せるとしたら?
もっと速く曲がれますね。

もしも、加速と減速におけるアンダー・オーバーの関係が逆転するとしたら?
アクセルを踏めば踏むほど曲がりますね。

前回のタグでつけた”前輪駆動の可能性”というのがこれにあたります。
後輪駆動の場合はどうなるかについては知りませんが、ここまで書いてしまった以上、大体の想像はつく方も多いのではないでしょうか。


これらの答えこそが鈴木利男氏とGT-Rの速さの秘密ではないかと考えている今日この頃でした。


いかがでしたか?
私で考えることができた要因としてはまだいくつかありますが、(知恵熱の都合上)ここまでです。


最後に、この文章を読んでいる貴方が考えていた速さとは違うかもしれません。
タイヤについて考えていたことも違うかもしれません。

ですが、今一度、車の常識を疑ってみるというのも私は楽しいと思いますよ。


偉そうに色々書いてしまいましたが、これで今回は終わりです。

※追記:投稿日時を2014/8/31へ訂正しました。
Posted at 2014/08/31 00:51:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ | クルマ

プロフィール

「食ったけど胃の中が臭すぎて吐きそうになってきた」
何シテル?   05/26 12:07
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