数週間前の某日―――
知人から「青森まで飯食いに行くんだけど、夜しかやってないから夜明けまでに来い」と連絡が入りました。
よくあることなので疑いもせず、まんまと誘いに乗ってしまった自分。
この時から既に計画は始まっていたのでした・・・(;-ω-)
全く疑いもせず時間通りに青森某所へ到着。
わけもわからぬままジャンケンで負けた上、目隠しをされつつ、相乗りで移動しながら何を食べるのか、何を見るのかについて探りを入れつつ世間話をします。
時間が経つにつれ、何やら知人が半笑いし始め、突然こう切り出しました。
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知人A「なあ、この間ってお前の誕生日だったよな?」
(^ω^)「んだよー。飯でもおごってくれんのかい?」
知人B「そうだなぁ・・・この時間にここ(埠頭)でしか買えない物があるんだよ」
(^ω^)「食堂の限定メニューか何か?」
知人A「よし、着いたから目隠し外して。んで、コレが誕生日プレゼントだ(・∀・)つ紙」
磯の香りがする海のそばで車から降り、差し出されたのは一枚の紙。
それにはこう書かれていました。
| 乗船券 |
|青 森→函 館 |
|2等 大人 1名|
(;^ω^)「・・・・・・へ?何これ?」
知人A&B「お誕生日おめでとうごぜぇやすwwwww」
(;゚ω゚)「あの、ご飯は・・・?昨日の昼から何も食べてなくて腹が減ってるんですが・・・」
知人B「ラッピ(ラッキーピエロ)で朝飯食うぞ!飯は着くまでお預けだwww」
知人A「俺らは晩飯食べたからいいけど、お前は着くまで飯抜きだからwwwんで、ジャンケンで負けたヤツが奢りなwwwww」
(;'A`)「Noooooooooooo!!!!!」
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というわけで、わけのわからないまま飯を食べに函館まで行くことになりました。
必死の抵抗むなしく、早速船に収容されます。
青森が遠のいていきます。
さよなら本州(´ω`)ノシ
日帰りだから夜には戻ってくるけどね。
同時に、アスパムからも離れていきます。
船(びなす)の中の様子。
2等での乗船なので、中で寝る時は雑魚寝です。
寝る場所は2箇所あり、自分達はあまり人の来ない上のほうで寝ることに。
なぜ上が不人気かというと、上のほうになると揺れ(傾き)の幅が大きくなるためです。
この辺の理屈は車と同じですね。
ということは、人によっては酔いやすくなります。
船内を探索したり寝ようとしている知人達の横でエルビス・プレスリーのモノマネをして安眠妨害をしかけるのにも飽きたので一旦甲板に出てみます。
すると函館山が見えてきました。
ほどなくして船が着き、バスに乗って函館駅まで向かいます。
駅から朝市と海鮮丼をスルーし、目的のラッキーピエロへ。
入り口にあるハンバーガーのイス。
この店舗はベイエリアにあるので、海を見ながら食べることができます。
チャイニーズチキン弁当は見た目どおりガッツリ系ですが、前日の昼から何も食べていなかったので意外と簡単に平らげられました。
右上のポテトにかかっているのはホワイトソースです。
さらに、中にはミートソースが入っているのでかなり“重い”です。
近くにはラッキーピエロの本店もありました。
左隣にチラッと見えるのはハセガワストア、通称ハセスト。
コンビニと併設しており、ここでやきとり弁当を食べることができます。
『やきとり』という名前がついていますが、実際に使っているのは鶏肉ではなく、豚肉です。
色々食べた後は散歩を楽しみます。
すると、日本最古の電柱がありました。
今でこそ電柱は円柱の形をしていますが、昔は四角柱だったようです。
電柱のすぐそばの交差点には二十間坂があります。
傾斜がキツく、AT車でもヒルスタートアシストなどの坂道発進補助装置がついていない車は発進時に下がってしまうほどです。
汗だくになりながらもこの坂を上りきると、
なぜか自由の女神(?)がいました。
気分はUSAです。
小さい頃に来たときはなかったはずの女神像。
マルキタ北村水産元町店が2010年に設置したようです。
後になって調べてみると、この女神像にはちょっとしたゴタゴタがありました。
元町地区は函館市都市景観条例によって都市景観形成地域に指定されています。
ここの地区に新しく建造物や建物を建てる、新しく看板を掲げるとなった場合、既存の景観と調和しているかどうかが問われます。
条件には看板の高さも含まれますので、この辺は京都市や欧米諸国の景観条例と同じですね。
観光地として観光客を集めている手前、景観を損なうことはマイナスになってしまいます。
近くにはカトリック教会などもありますからね。
そしてこの女神像ですが、住民が「景観とマッチしていない」として撤去するように要望したそうです。
撤去派の数は多く、函館市は要望を受けて撤去するよう命じ、女神像は一旦撤去されました。
しかし撤去されてから約半年後、なぜか再び設置されました。
理由は不明だそうです。
さて話を戻して次に向かうは前述したカトリック教会。
ドローンで空中撮影をするために飛ばしている人がいました。
暑いのでカール・レイモンの店に入って少し休憩。
店の名前はカール・レイモンですが、右にある銅像の人物は昔函館でソーセージを作っていたカール・ワイデル・レイモンという食肉職人(マイスター)です。
カール・レイモンのソーセージはどこかで見たことのある方も多いのではないでしょうか?
うろ覚えですが、秋田市ではスーパーの伊徳でも売られていたと思います。
ある意味身近といえば身近です。
牛乳とホットドッグを食べて再び歩き出します。
すると人だかりを坂の上に発見。
どうやら坂の上から海へ続く風景を撮っているようです。
いい景色だなぁと思いながら見ていると横から“Excuse me?”と日本語ではない言語が・・・・・・
外国人観光客が写真を撮ってもらいたいとのことでした。
撮影のためにカメラを預かるまではよかったのですが、渡されたのはまさかのスマホ(;゚ω゚)
ガラケーしか使ったことのない自分はスマホの使い方がわかりません。
知人sに撮影をお願いしたのですが、一蹴されて自分がやることに。
というわけで、依頼主に使い方を教えてもらいながら撮影。
なんとか合格点をもらえたようです(*^ω^)
また歩いていくと、函館ならではの無人販売所が。
野菜やリンゴの無人販売所は見たことがありますが、昆布は初めて見ました。
元町公園からの展望。
いい眺めです。
すぐ後ろにある旧函館区公会堂。
ユニークな色の建物です。
今回は日帰りのため、お土産を買いに赤レンガまで戻ります。
すると、なぜか噴水のそばで羊が繋がれていました。
赤レンガ館の中には色々と面白そうな物が売られています。
ガラス細工やジェラード、土産物などなどが売られていますが、中でも個人的に目を引いたのがこのお店です。
普通の固形石鹸は固いのですが、ここの石鹸はプニプニしています。
まあ名前のとおりコンニャクみたいですからね。
見た目は餅みたいです。
でも食べ物ではありませんのであしからず。
また、見た目は石鹸ぽくありませんが、効果のほどはそこらの石鹸よりも石鹸してます(謎)
メロンや桃、ビールなどの種類があります。
店頭では試しに使うこともできますよ(*^ω^)

(画像はyokohama-shabon.comより)
この他にも色々買い、いよいよ戻る時間になったので船に乗り込みます。
帰りは往路で乗った『びなす』ではなく、『ブルーマーメイド』に乗ることとなりました。
出港するまで暇だったので甲板に出て夜景を見ていたら、
花火が上がりました。
動画をキャプチャしたのでボケまくりです(;´・ω・`)スンマセン
この日は函館の港祭りでした。
いいタイミングで花火を見ることができました。
そうそう、本来であれば夜間航行中に甲板に出ることは禁じられています。
ですがこの時は出航前だったので出ることができました。
花火を見ながら晩飯を食べて函館を後にしました。
左は再びラッピ(3人分)。
右はGRAYとキレートレモンのコラボラベル。
『Winter, again』が聞こえてきそうですが今は冬ではありません。
そんなこんなで青森へ戻ってからは知人が謝罪会見を開くなどの騒動がありましたが、今回はこれで終わりです。
それではまた(・ω・)ノシ