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白蛙@8XCAXのブログ一覧

2014年11月30日 イイね!

NAにもブースト?(Level:EX)

NAにもブースト?(Level:EX)どうもこんばんは。
最近は山に入るたび野生動物と高確率で遭遇してしまう私です。
威嚇してもなぜか逃げずに寄ってきます。
何か食べ物の匂いでも出ているのでしょうか?


ではでは、これから前回(後編)の続きをやっていきますよ。
長い上に難しい内容ばかりなので、眠れない夜にでもお読みください。
多分飽きて眠くなると思います(^ω^)




シリンダー内に通常よりも多量の圧縮された空気を入れることができる。
つまりブーストをかけることが理論上可能である。

これが前回の結論でしたね。


この結論ですが、実は大きな落とし穴があったのです。
その落とし穴は2つ。

1.通常より多く空気がシリンダー内に入る(排気量が上がる)と、ノッキングする
2.全開シフトによるエンジン部品(ピストン、コンロッド)への大きな負荷


これはとても重大な問題で、最悪エンジンが壊れてしまいます。
排気量が上がるということは、同じ容積のシリンダーである場合、圧縮比が高くなるということです。
なぜなら圧縮比は、

圧縮比=(排気量+燃焼室の容積)÷燃焼室の容積

といった計算式で求められるからなんですね。
燃焼室というのは、シリンダー内でピストンが上に最大まで押された時の残りの空間だと思ってください。
圧縮比が上がるとスパークプラグで点火する前に発火しやすくなってしまいます。
「プリイグニッション」と呼ばれる現象ですね。




2つめは『エンジンに大きな負荷がかかっている時に燃焼圧が高い場合』です。
これは「全開シフト」と呼ばれるドラテクの問題点にもつながります。

シリンダー内の圧力が高いということは、ピストンを下げる力が強いということになります。
しかし、ピストンを下げるだけではエンジンは動きません。
爆発させるためには何とかしてピストンを上げる必要がありますよね?
ですがこの時のエンジン負荷は大きいため、ピストンはなかなか上がりません。

もしそんな時に回転数を「わざと」急激に下げたらどうなるでしょう……?
そう、「全開シフト」のことです。
(全開シフト…アクセル全開のままギアを上げること)


結論から言えば、(回転数のズレの大きさによる負荷の程度や回数によりますが)多分ピストンがイキそうになります。
なぜならば、ピストンを下げようとする力が強い=エンジン負荷が大きいため、上下運動の妨げとなる力も比例して大きくなると考えられるためです。
その結果ピストンが上下する力の行き場がなくなり、代わりに大きな横向きの圧力が長時間かかることで破損するでしょう。

この場合、エンジン(ピストン)にどのくらいの負荷がかかるのか?
おそらくそれを計算するには多分このような式になると思います。


【平均ピストン速度の差(m/s)÷エンジンの回転数が落ちる時間(秒)】×【ピストンの重さ(kg)÷重力加速度(9.8)】
※平均ピストン速度の差…クラッチを離した時のエンジン回転数におけるピストン速度から、ギアが繋がった瞬間の回転数におけるピストン速度の差


正確にはその瞬間ごとのピストン速度と、その速度差を求めることになると思いますが、
さすがにそこまでやるのは無理すぎるので、今回は平均ピストン速度で勘弁してください。

平均ピストン速度はこの公式に当てはめていきますね。

【(2×ストローク量÷1000)×(エンジン回転数÷60)】

この式にウチの車を当てはめると、

(GGAのEJ205の場合)
(2*75/1000)*(4000/60)  0.15*66.6=約10(m/s) 4000rpm時
(2*75/1000)*(6000/60)  0.15*100=15(m/s)   6000rpm時


ということなので、この場合の差は秒速約5メートルとなります。
次に、エンジンの回転数が落ちる時間ですが、クラッチを一切滑らせずにギアを「ガツーン!!」と繋ぐことが今テーマの目的なので仮に0.0001秒としましょうか。
EJ205のピストンの重量を調べるのが面倒なので、ピストンの重さは仮に500gとしましょう。
空気胸でお世話になった重力加速度はいつも通り9.8です。

それではピストンにかかる負荷を計算してみましょうか。

5/0.0001*0.5/9.8=50000*0.051=2550kg(約)


大体この位の力が1本のピストン、ピストンピン、コンロッドなどにかかっていることになりました。
全開シフトによって約2.5トンの力を何度もエンジンに与えてしまうとエンジンがイキそうになるのは当然ですね。
実は一度わざとやったことがあったので、実験とはいえインプには悪いことをしてしまいました(;^ω^)



落とし穴1と関連しているのですが、この全開シフトの問題点はもう一つあります。
市販車(ノーマル)であれば必ず装着されている「ノックセンサー」が邪魔になるんですね。
ノックセンサーとは簡単に言うと、エンジンを傷めないようにするための装置です。
エンジンを傷めないようにする装置が勝手に出力を下げてしまうので、結果的に遅くなる可能性があります。

ということは逆に、ノックセンサーの信号を無視すれば速くなるということになりますね。
しかし社外のECUを取り付けてロムの書き換えをすれば、今度はエンジンが壊れる危険性が高くなる。
エンジンを保護するための補正信号ですからね…ジレンマです。
速さを取るか、エンジン保護を取るか。



………実はこのジレンマを(多分)解消する方法があったんですよ。車種によっては純正状態で。

以前R35GT-Rの速さの秘密を調べていた時にどこかで“DCTの変速スピードは0.2秒”と見た覚えがありました。
ここにヒントがあったのです。

いきなりですが、MTに乗っている・乗ったことがある方にお聞きします。
シフトアップする時に普通はアクセルを煽ったりしませんよね?
クラッチを踏んだら、ギアが入るまでエンジンの回転数が下がるのを待ちますよね?
おそらく1秒くらいは待つと思います。(純正フライホイールを装着の場合)
回転数が上がったままではギアは入りづらく・入らなくなりますよね?

R35はアクセル全開のままシフトアップができているんです。
それに対して一般的なHパターンシフトはアクセルを離すか緩めなければならない。
しかしそこには、エンジンの回転数を落とすための待ち時間がどちらにもある。



上の文章におかしい所があるのはわかりますか?

『エンジンの回転数が落ちるのを待っているのに、アクセル全開のままシフトアップなんてできるわけがない』んですよ。普通は。

これだと常に全開シフトをしていることになりますね。
前述したとおり、こんなことを毎回しているのならばエンジンが壊れます。
でも、R35はアクセル全開のままエンジンの回転数が落ちるんですよ。
不思議ですねぇ、なぜでしょう?



答えとしては、電子スロットルが回転数を落とすために

【スロットルを閉じる or 点火時期を遅らせる(遅角)】

のどちらかを行っているからなんですね。


答えがわかった方はその答えをさらに発展させてみてください。

・吸気の慣性効果がシフトアップ時にどのような影響を及ぼすのか?
・慣性効果を十分に得るためには何が必要か?それはなぜ?
・DCTではこの効果が得られるのに、なぜATではその効果が得られないのか?


などなど。
(私の製作スピードの都合上)考える時間はたっぷりありますよ。




さて、今回も長くなってしまいましたね。
次は『理想のシフトアップ』について書いていきます。
もちろん、今回の内容と大いに関係がありますよ。

それでは。
Posted at 2014/11/30 04:16:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ | クルマ
2014年11月24日 イイね!

NAにもブースト?(後編)

まさかの連続更新。
思ったより速く書き上がりました。

では今回も(ある意味)マニア向けにジャンジャンやっていきますよぉ。
あっ、マニアになりたい方もウェルカムです。

はじめに、前編でのおさらいを軽くしておきましょうか。


・空気は気圧の高いところから低いほうへ流れる
・エンジンと空気弁の間にはサージタンクとインマニがある
・外から空気が入ってくることにより、気圧差でエンジンに燃料と空気が供給される


多分これくらいでしょう。
詳しくは前回を参照してください。



前回の最後に『空気にも質量があり、慣性の力が働く』と書きました。
今回はこれがどうやって自然吸気エンジンに過給効果を及ぼすのかについてやっていきます。
(早くも答え言っちゃったかも…)

さてさて、『空気にも質量がある』とはどういうことか?
まずはここからやっていきましょう。

最初に、自分が細くて長いストローで息を吹いている場面を想像してみて下さい。
実践できる方はやってみましょう。
こんな感じのストローでもいいですね。(※画像はamazonから拝借してきました)
もっと長いのでもいいです。

   ↓




次に太いストロー(タピオカを飲むようなもの)を短くしたものを想像してください。
こんなのをさらに短くしたものです。(※画像は楽天市場から拝借してきました)
   ↓




どうですか?息を吹いている自分を想像できましたか?
それでは吹くのを止めてください。
空気はすぐ止まりましたか?
どちらがすぐに止まりましたか?

おそらく、太くて短いストローのほうがすぐに止まったと思います。
細くて長いストローだと、息を止めた後も若干ながら息が出ているのがわかるかと思います。
この結果から【空気には慣性の力が働いている=質量があるといえるでしょう。
そして力学的エネルギー保存の法則により、その慣性力が外部から力を加えない限りそのままだということも。


でもこれがエンジンにどう関わってくるのか?
NA車の場合、サクションパイプとインマニの間にスロットルボディがあることは前回書きましたね。
例えば、出口を塞いだ状態のストローに流した空気が、ストローの途中にある空気弁によって止められたとしましょう。
空気弁から先の空気は、出口に向かう途中で行き場がなくなってしまいますね。
行き場がなくなるということは、圧力が高くなるということです。
ということは、空気弁から出口へ向かう方向の圧力が高まっていますよね?

そこに勢いをつけた空気を送って、空気弁を開放すると…?
あら不思議。



過給効果が得られることになるではありませんか。
エンジンの回転数が上がるほど風圧は強くなるので、細くて長いインマニでは低回転域で、太くて短いインマニでは高回転域で効果を実感しやすいでしょう。


効果は一瞬だけですが、どこかの追いかけっこ(意味深)意図的に使うことで運転の幅も広がると思います。



■余談になりますが、このことから本当の立ち上がりはNAのほうが速いんですね。意外かもしれませんが。
まぁターボにはターボなりの走らせ方があるのですが、これはあまり実践しないほうがいいでしょう。
NAでもターボでも、本当にシャレにならないレベルで走らせると、エンジンどころかピストンやコンロッド、その他の部品にも大きな負荷がかかります。
全開シフトも同じ理由です。
ここ一発以外ではエンジンが壊れるので絶対やらないほうがいいですよ。
ただでさえギリギリを頻繁に使って寿命とタイムを削っているんですから。




さて、いかがでしたか?
以上のことからNAにも過給をかけられる可能性がでてきましたね。
たとえ一瞬の効果だとしても、特定の場所での効果は非常に大きなものになります。

ですが、私はこの考察における疑問と問題点をまだ書いていません。
この問題点に気づいた方はおそらく整備士や車関係の方、もしくは吸気慣性効果をよくわかっている一般人だけだと思います。



次回はこの考察の疑問と問題点を書いていきますね(ФωФ)フフフ…
それでは、また。
Posted at 2014/11/24 03:50:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ | クルマ
2014年11月23日 イイね!

NAにもブースト?(前編)

NAにもブースト?(前編)洗車するのも日ましに辛くなってきますね…

こんな日は暖かい部屋でコーヒーを啜るに限ります。
もしくは、あえて冷たい飲み物も選ぶのもアリでしょうか?

皆が暖かい飲み物を楽しんでいる時に、一人でストローと水と寒さで実験している私です。(ФωФ)フフフ…

だって、財布の中身が寒いんですもの…(;ω;)




さてさて。
皆さんはタイトルについてどう思いますか?

え?
NAにブーストがかかるわけないって?
それはそうです。過給なんてかかるわけがありません。
NAである以上、大気圧以上の空気をシリンダー内に入れることはできませんよね?
おそらく、NAにブースト計をつけても正圧にはならないでしょう。



しかし私はNAにもブーストをかけられる可能性を発見してしまったのです。
(可能性というより、実体験での推測ですが…)



ここから先の仮説は、先にエンジンの仕組みを簡単におさらいしてからにしましょう。
まず、エンジンがどうやって動いているかです。


空気と燃料がシリンダーに入る
    ↓
ピストンで空気と燃料を圧縮して爆発を起こす
    ↓
残ったガスを排ガスとして出す
    ↓
空気と燃料がシリンダーに入る
    ↓
以下無限ループ



こうですよね?
今回はこの中にある『吸気側(空気と燃料のくだり)』に注目してみました。
これからするお話で重要なことは、

・空気にも重さがある(つまり、『慣性』の力が働く)
・空気は気圧の高い所から低いほうへ流れる



この2つです。
こう書くとなんだか難しいように感じますが、そんなことはありません。
普段の日常で実証できることを例にしてみましょうか。

■車の運転中に紙を投げてみると、後方へ移動する(窓を閉めている場合)→空気が紙を押している
■寒い場所から暖かい部屋の中に入る→内開きのドアが開けづらくなる


こんなところでしょうか。
他にも実感できる場面があるかと思います。



ではいよいよ本題に入っていきましょうか。
上でエンジンがどうやって動いているかを書きましたが、もう少し詳しく書いていきますね。


アクセルを踏む
    ↓
スロットルボディ(弁のようなもの)が開き、エアクリーナー、サクションパイプ、インテークパイプの順で空気が入る(※ターボ車の場合)


    or

スロットルボディが開き、エアクリーナーからサクションパイプを通って空気が入る(※NA車の場合)
    ↓
サージタンク内で燃料と混ざってからインテークマニホールド(インマニ)を通ってピストンを押す
    ↓
空気と燃料がシリンダーに入る
    ↓
爆発の後、排気
    ↓
再び吸気へ


こうやって動いています。
ターボ車はNA車と比べて複雑ですね。

ここで注目してほしい箇所は空気が入るところ、つまりインテークパイプとインマニのくだりです。
インテークパイプとインマニの間には、スロットルボディという空気弁のようなものが取り付けられているんですね。
アクセルを踏むとこの空気弁が開き、バキューム効果でシリンダー内に空気と燃料が供給されます。
シリンダー内は負圧(大気圧以下)ですからね。
『空気は気圧の高い所から低いほうへ流れる』というのはここで役に立ってきます。
ということは、空気の圧力差でピストンが押され、シリンダー内に燃料と空気が入っていきますよね?

では、ここでアクセル(空気弁)を閉じるとどうなるでしょう?
エンジンに空気と燃料が入っていきませんねぇ。




しかしそれはあくまで『エンジンだけ』のお話です。
サージタンク or インマニとサクションパイプには空気がまだ残っていますよ?
その間にはスロットルボディがあります。



ここまで書くと、私が何を言いたいか予想できた方もいらっしゃるのではありませんか?

次回の考察で必要になってくるのは、『空気にも質量があり、慣性の力が働く』ということです。


思いのほか長くなりそうなので、今回はここでおしまいにします。
Posted at 2014/11/23 22:13:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ | クルマ
2014年11月20日 イイね!

エンジンの未来を考える

エンジンの未来を考える

おはこんばんちはでございます。
寒くなってきましたねぇ…
そんな私は、最近『前回のタイトル』を見つけてしまった周りの人から「変態!変態!!」と言われています。
好奇心を物理学的に証明した結果だというのに…(;´・ω・`)
まったくもっておかしな話ですよ。


さて、来月にはトヨタからFCV(燃料電池車)の「ミライ」が発売されるそうですね。
なんと水素で走るというのですから驚きです。
それだけに各種メディアからの注目されているようですね。

ですが、正直言って、ここまでメディアに「HV、EV、PHEV、FCVのエコカーは車の未来だ!」的なことを書かれると、なんだかなぁ…と思ってしまいます。
まるで従来のガソリンエンジンには「もう未来はない」と間接的に言われているようです。



これから下は、一人の車好きがふとした時に考えたお話だと思ってお付き合いください。



―――――――――――――――――――――
それでは、真面目にエンジンの未来について考えていきましょうか。
いきなり心理学的な話になってしまいますが、以下の文章を見て皆さんはどう思いますか?


・コップには『もう』半分しか水が入っていない
・コップには『まだ』半分水が入っている



いかがでしょう?
使い古されている表現で申し訳ありません。
『もう』だと感じる人をマイナス思考、『まだ』だと感じる人をプラス思考と判断するのはよく知られているお話です。
学校でもこの言葉を一度は聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?

一見するとエンジンの未来とは関係ないような言葉ですが、今から書いていく内容はこの言葉が一つのカギとなってきます。
ご自身が思ったことをよく覚えておいてくださいね。
最後にはそれがどう変化するのでしょうか?私としては楽しみです。(・ω・)




では、なぜコップの水の話をしたのか?
エネルギー効率の観点からエンジンの未来を考えた時にその価値観が活きてくるんですね。
ほとんどの方はエンジンのことは知っていても、エンジンのエネルギー効率を考える機会は少ないと思います。

多くのメディアでのエコカーが「未来の車」として紹介されている現在で。
そのメディアを見た方々が「そのような価値観」をお持ちでいらっしゃると思います。



ですが、それはどうでしょう?



私自身、車に限らずメディア業界は大人の力(お金・権力)でいくらでも印象操作できると思っているので非常に疑わしいと感じています。
記事や人によっては、まるでエンジンに『もう』未来がないとまで言っているようなこともあります。
もしそれが本当だとしても、ただの受け売りじゃツマラナイ。
というわけで、今回はその価値観にメスを入れてみましょうか。





最初にWikipediaにあるエネルギー効率の記事を見ると、

・ガソリンエンジンのエネルギー効率は20-30%
・ディーゼルは最高で50%
・モーターは20-99.5%(出力200W以上のモーターでは70%以上)


と書かれています。
う~ん、ガソリンエンジンのエネルギー効率は非常に悪いんですね。
ではなぜこんなに効率が悪いのでしょう?

アクセルを踏んでタイヤが動くまでには(ガソリン車の場合)、


アクセルを踏む
   ↓
シリンダーにガソリンを送る
   ↓
ガソリンを燃やす
   ↓
燃焼ガスがピストンを押す
   ↓
ピストンの往復運動をクランクにより回転運動に変換する
   ↓
タイヤが動く


というプロセスで成り立っているからなんですね。
これでは熱エネルギーが無駄になることは明白です。(ロータリーエンジンの場合はローターが回転しているため、回転運動が直接得られます)
特にピストンの往復運動からクランクの回転運動に変換する所で大きなロスがありそうです。



対して、電気自動車(モーター)では、


アクセルを踏む
   ↓
電気をモーターに送る
   ↓
モーターが回る
   ↓
タイヤが動く


こんな感じ。
はい、すごく単純ですね。
加えて、回転運動しか使っていないので、エネルギーの変換ロスが少ないです。
さすが「未来」の車。




…でも実は未来の車なんかじゃなかったんですよね。



(以下の文章はWikipediaより抜粋)
販売された初の電気自動車は、最初のガソリンエンジン車(1891年)の5年前に英国で登場した。
1899年にガソリン車よりも早く初めて100km/hを突破するなど当初は有望視され、自動車の黎明期には蒸気機関・内燃機関と動力源の覇権を争っていた。
ハブにモーターを搭載したインホイールモーターの原型とも言える4輪駆動車を当時ローナー社在籍のフェルディナント・ポルシェが、1900年のパリ万博に出展した。




この話をご存知でいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
EV車、もしくはHV車って実はガソリン車よりも早く世の中に出回っていたんですね。
動力性能も当時から有望視されていたようです。


ここで一つの疑問が持ち上がります。

「ならばなぜ、電気自動車は一旦姿を消したのか?」と。


答えとしては、当時ではモーターとバッテリーの性能が悪かったからだと私は考えています。
ですがこう考えた場合、モーターとバッテリー『だけ』が進化しているわけではありませんよね?

もちろん、エンジンだって進化しています。
マツダのスカイアクティブや、スバルのブルーボクサーなどの高効率化を図ったエンジンが出てきていますね。
ロープレッシャーターボもその一つだと思います。
ということは、ガソリンエンジンには『まだ』改良の余地はあるということです。


環境や資源の問題を考えた上であれば、電気自動車の必要性が叫ばれているのも理解はできます。
ですがエネルギー効率でモーターを考えた場合、『もう』これ以上大幅な高効率化を求めることは厳しいのではないのでしょうか。
しかしながら、『まだ』別のモーターとバッテリーが開発される可能性もありますね。






さぁ、ここで再びコップの水のお話を思い返してみてください。

コップの水は『もう』ですか?『まだ』ですか?(^ω^)







~余談~

もし、エンジンのエネルギー効率が90%以上まで向上したと考えた場合、エコカーの未来はどんなものになるでしょうか?

4A-G、EJ20、B16A、13B、K6A、RB26、4G63、B18C…etc.
一言でガソリンエンジンと言っても、様々なセッティングや特性、各人の好みがありますね。
エンジンでも色々です。


対して、モーターはどうでしょう?
「特性」はあれども、「好み」といった趣味性の強い要素は薄れるのではありませんか?
出力特性を電気制御によって自在にコントロールすることは可能だとしても、です。

だからこそ逆に、特性を変えられる電子制御こそがエコカーの未来を左右する重要なカギになるのではないかと私は思っています。
電子制御が足かせになっているのならば、それを利用すればいいんです。
つまり、そこには従来の車好きにとっての『まだ』があるんです。

ここで『もう』無理だと諦めたら、今までと同じく、ダラダラとした電子制御のエコカーにしかなれませんよ。
少なくとも私自身が「今までのエコカーは走りを楽しむ車ではない。すべてがもどかしい車だ」と感じている以上、現段階では走りに関して期待できませんね。(オーナーの方には申し訳ありませんが)


ガソリンエンジンには今まで築き上げてきた趣味性や便利さ、実用性があります。
そんなガソリン車に途中参加のエコカーが取って代わることができるのでしょうか?

この問題を克服することで、エコカーと車好きにとっての本当の「ミライ」が見えてくるのではないかと考えている今日この頃です。

Posted at 2014/11/20 22:56:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ(番外) | クルマ
2014年11月16日 イイね!

空気胸を考える

空気胸を考える最近は木枯らしが強いですね。
風邪を引いたりはしていませんか?
体調には気をつけていきましょう。


さて、強風が続く今日この頃。
こんな日にいつも考えていたことがありました。


「風圧で疑似おっ○いを感じることができるのならば、その数値を計算することでより具体的な感触を楽しめるのではないか?」


…可哀想な目で見ないでください。
しかしついに私は自分の探求心に勝てませんでした。

………あくまで探求心ですよ?
やましい目的ではありませんからね!ね!!




ではこのシリーズ史上最もひどい考察を開始してみましょうか。

まずは以下にある記事の引用をご覧ください。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「疑似おっぱい」を巡る6つの噂の真偽を解説してもらった。

●二の腕の感触
「おっぱいは乳腺と脂肪からできています。二の腕には乳腺がないものの組織上はかなり近いため、二の腕を下から押すとおっぱいに近い感覚が。問題は“誰の”二の腕を使うか。自分のは哀しいし、他の男では違う方向に行きそうです」

●コンビニスイーツのクリーム大福
「指先で押した瞬間の抵抗力はおっぱいに近いです。ただしクリーム大福は粘性体であり、指を引いても凹んだままのため、軽く押し返してくるおっぱいの感覚とは異なるのが残念。つきたての餅も同様の性質。温かくすれば人肌のぬくもりを感じさせる疑似おっぱいになりうるものの、感触としてはイマイチでしょう」

●時速60kmで走行中の車の窓から手を出す
「空気流が手のひらに与える感触は、流体力学のナヴィエ・ストークス方程式で計算できます。これによると、時速60kmの風は200g重の力に相当し、アンダー85cmのDカップを1.3mm押し込む感触とほぼ同じ。ちなみに時速30kmだとAカップの微乳、時速100kmだとEカップの巨乳…と、速度次第で好みのおっぱいにカスタマイズ可能です」

●ウイダーインゼリー
「上記の時速60kmの風は、ウイダーインゼリーの重さ(180g)に相当します。ということは、上に向けた手のひらにウイダーインゼリーをのせると、おっぱいを下からそっと触るのと近い感覚に。使用上の注意としては、揉むと形が元に戻らないので、揉まずに“優しく持ち上げるように”感触を味わうことです」

●中華まん
「おっぱいの硬さはヤング率という指標で表すと2万パスカル程度で、濃度10%のゼラチンゼリーと同じ。中華まんサイズのゼリーとなれば大きく重力方向に変形するはずですが、中華まんは潰れることもなく形が変わらない。それは、おっぱいよりはるかに硬いことを証明しています。したがって、見た目なら合格ですが、感触では失格」

●保冷ジェル
「吸水ポリマーからなる保冷ジェルは、長いヒモ状の分子が絡み合い、力に応じて形を変えたり、元の形に戻ろうとしたりします。そのさまは、指や手に与えるおっぱいの感覚としては“当たらずといえども遠からず”といったところでしょうか

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


色々な感触が書かれていますね。
よくもまあここまで検証してみたものです。

ここではナヴィエ・ストークス方程式というものを使っていますね。
その理由としてはおそらく一言で言うと、「手のひらでおっ○いを揉むのではなく、指を使って揉む。つまり手を埋める」ことに着目しているからだと思います。(私は物理を専攻していないので、この方程式の詳しいことや本来の使い道はわかりません)
指の間を通った空気は指の後ろで元の状態に戻ろうとすることから、指が埋まる感触を求めるにはまさにうってつけの方程式なのでしょう。
チラッとその方程式を見てみたのですが、計算が難しいと感じたので、私はその感触を求めることを諦めなければなりませんでした。


ですが私は目の前のエサを諦めることができません。
ならばどうするか?何かで代用できるのではないか?
考えた末に出した結論は、

『指で揉む感触を求めることが自分には無理であるならば、手のひらを使って触れている感覚=質量=抗力を求めればいいじゃないか』

となりました。

こんなことを考える自分に若干の自己嫌悪を感じつつも、計算してみましょう。
条件としては、パーの形で風を受け止めるのではなく、手刀~少し丸みを持たせた手の形にして感触を楽しむこととしますね。
まずはこの式を使っていきます。(今回の場合は重力加速度も含みます)



抗力(おっ○いの質量)=【CD値×前面投影面積(平方メートル)×空気の密度(海面高度の大気中なら、気温15℃で 1.2250 kg/m3)×速度差(秒速メートル)の2乗】/【2×重力加速度】


プリウスの抗力、もといCDA値を求めるときに使用した式に重力加速度が加わったものですね。
まさかこの式を考案した人もこんな使われ方をされるとは思ってもいなかったでしょう。
では解説をしていきます。

・CD値(抗力係数)は物体表面の摩擦係数が0であるとした場合、真球で0.5、完全な平面で2だそうです。今回の場合は手のひらに焦点を当てることから、仮に1.5としておきましょう。

・前面投影面積を求めるにあたり、成人男性の手のひらサイズは仮に10cmとします。この場合の面積は0.1m×0.1m=0.01m2となります。

・空気の密度はWikipediaより引用しています(実際は大気圧と気温によって変動します)


・風速を0mとした場合、時速60kmで走行する車と風速0mの風との速度差は時速60kmとなります。今回の式に当てはめる場合は秒速メートルに換算しなければならないので、16.6m/s2=276m/s(大体)となります。


・重力加速度もWikipediaより引用しています。(標準重力加速度の値は、正確に 9.806 65 m/s2と決められているそうです)


小数点を省いたりした結果の計算式がこちらになります。


おっ○いの質量(時速60km)=(1.5×0.01×1.23×276)/(2×9.8)=約0.26kgf=260g
   〃      (時速80km)=(1.5×0.01×1.23×494)/(2×9.8)=約0.47kgf=470g
   〃      (時速100km)=(1.2×0.01×1.23×767)/(2×9.8)=約0.58kgf=580g
   〃      (時速150km)=(1.5×0.01×1.23×1730)/(2×9.8)=約1.628kgf=1628g


60kmの場合の質量は260gという結果が出ましたね。
80kmの場合は470gで、100kmでは580g、150kmの場合は何と1628gという結果になりました。
そこで気になるのが、実際のカップサイズに当てはめればどうなるのか。
検索するとこんなデータがでてきました。

Aカップ=71g
Bカップ=140g
Cカップ=240g
Dカップ=382g
Eカップ=570g
Fカップ=810g
Gカップ=1100g
(これらは片側のみの質量だそうです)

一体誰がこんな素晴らしいデータをまとめてくれたのでしょうか。最高です。
先ほどの答えの260gを上のデータに当てはめると、一番近いのはCカップ(片パイ)となりますね。
ということは、時速60kmで走行する車から手を出すとCカップをタッチしている感触を味わえるというのは本当のようです。

あくまで予想ですが、おそらくGクラス以上の感触を味わおうとすると手が風圧で後ろに押されることになると思います。
こうなってしまえば、もはやそれは「おっ○いのような何か」となってしまいます。
なぜなら、触っただけで腕を持っていかれるほど反発が強いおっ○いなんてあるわけがありませんからね。どんなおっ○いでしょうか。





~まとめ~

色々書いてきましたが最も大事なことは、


『これってただの風だよね。本物じゃないよね』


身も蓋もありませんが、これだけです。
ですが、この情報は世のドライブ好きにとってドライブの楽しみを物理学的に立証できたのではと思っています。
このくだらない情報が役に立つことを願いつつ、そろそろ終わりにしましょう。


バイクであれば全身で風(おっ○い)を感じられるのでしょうか…?
結論によってはバイクの免許取得も辞さない構えです。


(追記)
あまりにもひどい考察なので、別カテゴリを設けました。
Posted at 2014/11/16 00:33:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 考えるシリーズ(変態) | ニュース

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「食ったけど胃の中が臭すぎて吐きそうになってきた」
何シテル?   05/26 12:07
アウディA1のスポーツバックに乗っています 趣味がぶらり旅なので、どこかに突然出没するかもしれません 基本マイペースで更新します
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