おはこんばんちはでございます。
寒くなってきましたねぇ…
そんな私は、最近『前回のタイトル』を見つけてしまった周りの人から「変態!変態!!」と言われています。
好奇心を物理学的に証明した結果だというのに…(;´・ω・`)
まったくもっておかしな話ですよ。
さて、来月にはトヨタからFCV(燃料電池車)の「ミライ」が発売されるそうですね。
なんと水素で走るというのですから驚きです。
それだけに各種メディアからの注目されているようですね。
ですが、正直言って、ここまでメディアに「HV、EV、PHEV、FCVのエコカーは車の未来だ!」的なことを書かれると、なんだかなぁ…と思ってしまいます。
まるで従来のガソリンエンジンには「もう未来はない」と間接的に言われているようです。
これから下は、一人の車好きがふとした時に考えたお話だと思ってお付き合いください。
―――――――――――――――――――――
それでは、真面目にエンジンの未来について考えていきましょうか。
いきなり心理学的な話になってしまいますが、以下の文章を見て皆さんはどう思いますか?
・コップには『もう』半分しか水が入っていない
・コップには『まだ』半分水が入っている
いかがでしょう?
使い古されている表現で申し訳ありません。
『もう』だと感じる人をマイナス思考、『まだ』だと感じる人をプラス思考と判断するのはよく知られているお話です。
学校でもこの言葉を一度は聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?
一見するとエンジンの未来とは関係ないような言葉ですが、今から書いていく内容はこの言葉が一つのカギとなってきます。
ご自身が思ったことをよく覚えておいてくださいね。
最後にはそれがどう変化するのでしょうか?私としては楽しみです。(・ω・)
では、なぜコップの水の話をしたのか?
エネルギー効率の観点からエンジンの未来を考えた時にその価値観が活きてくるんですね。
ほとんどの方はエンジンのことは知っていても、エンジンのエネルギー効率を考える機会は少ないと思います。
多くのメディアでのエコカーが「未来の車」として紹介されている現在で。
そのメディアを見た方々が「そのような価値観」をお持ちでいらっしゃると思います。
ですが、それはどうでしょう?
私自身、車に限らずメディア業界は大人の力(お金・権力)でいくらでも印象操作できると思っているので非常に疑わしいと感じています。
記事や人によっては、まるでエンジンに『もう』未来がないとまで言っているようなこともあります。
もしそれが本当だとしても、ただの受け売りじゃツマラナイ。
というわけで、今回はその価値観にメスを入れてみましょうか。
最初にWikipediaにあるエネルギー効率の記事を見ると、
・ガソリンエンジンのエネルギー効率は20-30%
・ディーゼルは最高で50%
・モーターは20-99.5%(出力200W以上のモーターでは70%以上)
と書かれています。
う~ん、ガソリンエンジンのエネルギー効率は非常に悪いんですね。
ではなぜこんなに効率が悪いのでしょう?
アクセルを踏んでタイヤが動くまでには(ガソリン車の場合)、
アクセルを踏む
↓
シリンダーにガソリンを送る
↓
ガソリンを燃やす
↓
燃焼ガスがピストンを押す
↓
ピストンの往復運動をクランクにより回転運動に変換する
↓
タイヤが動く
というプロセスで成り立っているからなんですね。
これでは熱エネルギーが無駄になることは明白です。(ロータリーエンジンの場合はローターが回転しているため、回転運動が直接得られます)
特にピストンの往復運動からクランクの回転運動に変換する所で大きなロスがありそうです。
対して、電気自動車(モーター)では、
アクセルを踏む
↓
電気をモーターに送る
↓
モーターが回る
↓
タイヤが動く
こんな感じ。
はい、すごく単純ですね。
加えて、回転運動しか使っていないので、エネルギーの変換ロスが少ないです。
さすが「未来」の車。
…でも実は未来の車なんかじゃなかったんですよね。
(以下の文章はWikipediaより抜粋)
販売された初の電気自動車は、最初のガソリンエンジン車(1891年)の5年前に英国で登場した。
1899年にガソリン車よりも早く初めて100km/hを突破するなど当初は有望視され、自動車の黎明期には蒸気機関・内燃機関と動力源の覇権を争っていた。
ハブにモーターを搭載したインホイールモーターの原型とも言える4輪駆動車を当時ローナー社在籍のフェルディナント・ポルシェが、1900年のパリ万博に出展した。
この話をご存知でいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
EV車、もしくはHV車って実はガソリン車よりも早く世の中に出回っていたんですね。
動力性能も当時から有望視されていたようです。
ここで一つの疑問が持ち上がります。
「ならばなぜ、電気自動車は一旦姿を消したのか?」と。
答えとしては、当時ではモーターとバッテリーの性能が悪かったからだと私は考えています。
ですがこう考えた場合、モーターとバッテリー『だけ』が進化しているわけではありませんよね?
もちろん、エンジンだって進化しています。
マツダのスカイアクティブや、スバルのブルーボクサーなどの高効率化を図ったエンジンが出てきていますね。
ロープレッシャーターボもその一つだと思います。
ということは、ガソリンエンジンには『まだ』改良の余地はあるということです。
環境や資源の問題を考えた上であれば、電気自動車の必要性が叫ばれているのも理解はできます。
ですがエネルギー効率でモーターを考えた場合、『もう』これ以上大幅な高効率化を求めることは厳しいのではないのでしょうか。
しかしながら、『まだ』別のモーターとバッテリーが開発される可能性もありますね。
さぁ、ここで再びコップの水のお話を思い返してみてください。
コップの水は『もう』ですか?『まだ』ですか?(^ω^)
~余談~
もし、エンジンのエネルギー効率が90%以上まで向上したと考えた場合、エコカーの未来はどんなものになるでしょうか?
4A-G、EJ20、B16A、13B、K6A、RB26、4G63、B18C…etc.
一言でガソリンエンジンと言っても、様々なセッティングや特性、各人の好みがありますね。
エンジンでも色々です。
対して、モーターはどうでしょう?
「特性」はあれども、「好み」といった趣味性の強い要素は薄れるのではありませんか?
出力特性を電気制御によって自在にコントロールすることは可能だとしても、です。
だからこそ逆に、特性を変えられる電子制御こそがエコカーの未来を左右する重要なカギになるのではないかと私は思っています。
電子制御が足かせになっているのならば、それを利用すればいいんです。
つまり、そこには従来の車好きにとっての『まだ』があるんです。
ここで『もう』無理だと諦めたら、今までと同じく、ダラダラとした電子制御のエコカーにしかなれませんよ。
少なくとも私自身が「今までのエコカーは走りを楽しむ車ではない。すべてがもどかしい車だ」と感じている以上、現段階では走りに関して期待できませんね。(オーナーの方には申し訳ありませんが)
ガソリンエンジンには今まで築き上げてきた趣味性や便利さ、実用性があります。
そんなガソリン車に途中参加のエコカーが取って代わることができるのでしょうか?
この問題を克服することで、エコカーと車好きにとっての本当の「ミライ」が見えてくるのではないかと考えている今日この頃です。
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