
お仲間が隣県某所で食い倒れキャンプを楽しんでいたこの3連休。
私は奥さんの実家への里帰りにしばらくぶりに同行してました。
なんせ場所が鹿児島なもんでちょっとレガでひとっ走り、というわけにはいきません。
へ、それくらい訳ないじゃん、ラクショウーだぜ。
という過走行クラブのお友達もおりますが私にはちょっと荷が勝ちすぎます。
昔ならいざ知らずいまは国内主要な空港へは結構LCCも飛んでいて
比較的安価に航空券が買えたりするのですが、成田発だったり、
時間帯が限られていたりと、どうもLCCを使う機会に恵まれていません。
今回もそんなわけで大枚はたいて紅組航空券を先得で購入。
これだとLCCと片道¥1000~1500くらいしか違わないんですよね。
15時過ぎに羽田を離陸して鹿児島へ。
天気もまずまずで視界も悪くなく、1時間と少しで大隅半島をかすめて
鹿児島空港に南側から(錦江湾側から)侵入です。
鹿児島空港は海からの平坦な土地が、急にググッと隆起した台地上の上に
あります。 その標高は約270M。
高度をどんどん落としていきその大地に差し掛かったその瞬間に
急に体がシートにめり込むようなGがかかります。
エンジン音もいきなりMAXスラストと思しきものに変わります。
スピードも加速し高度を上げていきます。
着陸復行です。
これまでも着陸寸前の着陸復行は何度も経験しています。
でも、この時のそれはそれまでのものとはなんとなく雰囲気が
違っています。
一般的な着陸復行はパイロットがその可能性を常に意識、認識
していて状況を見定めて、「ああ、やっぱりだめだ」と判断し
高度を上げていきます。
だから乗客視点でもちょっと注意しているとその復行を判断する
だろうタイミングでほんの少し、様子を見ている、ような
余り負荷のかかっていない、定常状態のような時間が数秒あるのが
普通です。
その数秒のあとに、ああ、やっぱり、という感じでエンジンの
スラストが高まり高度を上げていきます。
ところがこの時はちょっと違っていました。
高度を着陸にむけて下げながらエンジン出力を調整しフラップを
大きく出しながら、まさに地面をとらえようとしている、その
次の瞬間に、まさにいきなり、それまでの動きとなんの関連もなく
エンジンを最大出力ちかくまで上げて機種を上げていきました。
な~~~んか変な感じ。
高度を5000ftくらいまで上げたと近いCAさんからのアナウンス。
着陸やり直しをいたします。
機長より事情説明があり次第お知らせいたします。
言葉は丁寧ですが、いままで聞いたことない内容です。
普通は、視界が悪いため、とか横風が強いため、とか
たとえそれが本当の理由かどうかは別としてそのアナウンスで
きちんと完結するような放送が普通です。
でも、この時のはちがってました。
どうも搭乗員もまったくの予想外の事態を予想させるアナウンス。
約15分かけて錦江湾上空を使っているあいだに再度のアナウンス。
先程の着陸やり直しは管制塔からの指示とのことでございます。
どうもこれもなんか歯切れがわるい印象。
機体はもとのコースでアプローチをかけ、今度は無事に着陸しました。
で、翌日、奥さんの実家の茶の間でテレビを見ていたら
驚くニュースが。
昨日午後、羽田発の日航651便が鹿児島空港着陸間際にニアミス!!
報道によれば小型プロペラ機とのニアミスで、空港まで5.4Km
高度は300Mだったとのこと。
距離はそんなものかな、とおもうけど高度は機体から見た感覚では
とても300なんてなかったです。
100ってのは誇張だけど200ちょい、くらいの感じだった。
まあ無事だったからよかったんだけどね。
ここ2年間は趣味もあって飛行機は国内線、国際線を合わせて
乗りまくっていますがこんなのは初めてでした。
命拾いってことでしょうか。
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Posted at
2015/10/14 09:35:01