2015年03月17日
ここ数日、ずっとハスラーに乗っております。
メインドライバーの奥さんが月一恒例の家出中のため
羽田まで送って行ったり、休日出勤の脚にしたり、若葉練習中の
息子が運転したり、てな具合でしばらくBRに乗ってません。
で、思ったことがふたつ。
一つ目は
『こりゃ、軽自動車が売れる筈だは!』
そしてもうひとつが
『やっぱり運転、ドライブは楽しいね。』
でした。
まず、『こりゃ、軽自動車が売れる筈だは!』、について。
もう便利さと経済性につきるでしょう。
昨今はハイブリットだのダウンサイジングターボだの、と
昭和な運転者にはピンとこないくらいどの車も燃費が良くなってますが
それでも、なんの意識もしないで、その辺のチョイ乗りやら出勤やら
駅までの出迎えやらを走って、当たり前のように20KPLってのはまさに
ビックリ!
400N・mの大トルクのBRGが同じ使い方して10~11KPLってのも
それはそれで大いにビックリしたけど、ハスラーの場合はその
燃費の絶対値にとにかくビックリ。
羽田まで家出する奥さんを送って至った時などは湾岸で羽田まで、
そのあとは下道で環八とおって会社まで、そのあとはR246で自宅まで、
トータル80Kmくらい走って全部で24KPL.
で満タンにしたってだいたい¥3000円也!!!。
ただでさえ安い税金や自賠責もエコカー減税でほとんどかからない。
じゃぁ、その代わりに走っては我慢のし通しなのか?
ぜんぜんそんなことない!
高速で100KPH超えでの加速なんかはもちろんしんどいし
街中でも一瞬のダッシュではCVTのラバーバンド制御が目立って
痛痒感もあるけど、それでもなにより普通に走る。
そして社内は驚くほど広い。
後席なんて、荷室を無視してよければ脚がラクショーで組めるし。
これじゃぁ、車に求めるものは『合理性』、とか『経済性』とか『利便性』
って人ならば一度体験したらもう他にはいかないでしょう。
マジで日本の軽自動車恐るべし!
じゃぁ、乗ってどうなのよ? といえば
それはもちろんなんともチープな乗り味。
絶対的には小さなトルクだから発進や加速では一定以上の
踏み込みではCVTのラバーバンド制御が目立ってなんともな
痛痒感がある。
ホールベースもサスストロークも限りがあるから路面のうねり
などではバウンシングもあるし、路面ショックを一発で収束させる、
というようなわけにはなかなかいかない。
ちょっと追い込んで曲がろうとすればターンインで簡単に前輪が
簡単に外に逃げるし、構わず踏んでいけば後輪の接地感がとたんに
怪しくなって、ああ、ヤバイ!ってアクセルもどすとイン側に巻き込むように
急減速する。
でも、これはそんな運転をする車か?
そんな限界近辺の性能だけでなく、トレールをあまり取れない
ジオメトリーからの必然だけどステアリングを切り込むと
あるところから倒れこむように切れ込んで、そこからは自然な
セルフアライニングトルクをほとんど感じられない、なんていう
ちょっと不自然な、というか安っぽい挙動も目立つ。
でも、それをあれこれ言うような車か?
もとよりコラムMTの軽トラックのチープ感が大好きな私だから
ちょっとした割切りでこうした安っぽさも楽しさに変換できる。
そしてその先で気づくのが
『やっぱり運転、ドライブは楽しいね。』 だ。
車の性能なんか関係ない。
高級でなくても、高性能でなくても
いやいやたとえ大した性能でなく、チープな乗り味であっても
とにかく、車を運転して走ること、ドライブするのは楽しいんだ、これが。
高性能な車で、あるいは高出力な車でガンガン、
あるいは繊細な乗り味を確かめるように車と対話しながら、
そんなドライブももちろん楽しいに決まっている。
でも、そうでなくても、なんの能書きなしでも車の運転は楽しい。
それに気づかせてくれる。
だって、たったの660CCの漫画みたいな車でも100Km,200Km
走ってももっともっと走りたくなる。
すくなくともそうした気持ちに水を差すような野暮な性能や
出来では今の軽自動車はないのだと思う。
軽自動車、楽しいね。
あ、でもそんなドライブのあと、しばらくぶりのBRGで息の長い
力強い加速を味わうと、やっぱり最高だけどね。
Posted at 2015/03/17 07:35:55 | |
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