
SH5から乗り換えたのは昨年(2013)の12月でした。
どこから書いたらいいのかな。
SH5はいい車でした。
多少、脚にショボイところはありましたが使い勝手もいいし
サイズもまずまずちょうどいい。
偶に出くわす雪だのの悪条件になればスタッドレスさえはいていれば
それこそ鬼に金棒状態。
長距離もそれなり快適だしね。
でも私が選んだのはNAのXS。
あからさまに不足、とは言わないけどやはりあの車中に対して十分
とはなかなかいい辛いパワープラントでした。
高速で、本当にストレスなくなんとなく踏んでいれば走ってくれるのは
正直言えば90KPHまで。
100KPHで走り続けるにはそれなりに『踏み込まないと』
なりませんでした。
もちろん今時のエンジンですから踏めばそれなりに走ってくれます。
でもそうするといつも『その気』で踏んでいかないとならない。
その結果は燃費の悪化と運転している私のストレスになってくる。
のんびり走ればいい、と達観していればそれは問題ないのでしょうが
まだまだ煩悩盛りのお年頃ですからなかなかそうも行きません。
その昔にS13、FD3Sとターボパワーにモノを言わせたヤンチャな
車に乗っていて、それなりにブイブイ走っていました
がその代償として、『燃費』は考えないことにしていました。
経済状況もだいぶ変わり、このあとも『あの燃費はないよなぁ』と
思ったのがXSにした理由です。
ですからSHのお仲間が出来てあれこれ話すとXTの方々のほうが
どうも燃費がよさそう、ということに触れずいぶんと納得のいかない
思いを持っていました。 もちろんハイオク仕様ということはありますけどね。
だからSH5でXTに乗っていたらまた違った今になっていたかもしれません。
そんな訳で次に乗り換えるならトルクに余裕のある車が必須条件でした。
次にシャシーです。
SHはシャシー基準でみるとインプペースの成り立ちです。
だからとり回しが意外にいい、ともいえるのですがそれをスポーティに
振るのならSHの上屋はどうにも大きいし重たい。
だからこのシャシーでスポーティに振り回すならGRBとかのほうが
ずっと合目的的かな、と思いはじめました。
そんじゃいっそのこと昔のアルシオーネのCMであったように
500mile a Day を標榜してスバルAWDならではのよさを強調するならば
SHはほんの少し足りないような気がしていました。
これにはエピソードがあって
レガシィがBRにモデルチェンジしてすぐの頃に仕事でBRの2.5iのレンタカー
で雪の翌日の長野を日帰りで600Km走りきったことがありました。
まったくの素の2.5iでしたが装備も十分で2.5NAのトルクも余りはしませんが
必要にして十分で燃費も13.5KPL。 同じ事を自分のSH5 XSでやったら
おそらくは11KPLがやっとかな、という感じ。 なによりもアベレージがBRの
ほうが10%くらい速い感じで、これはエンジンのトルクの余裕が大きいのだけど
そんなこんなの600Km踏破でびっくりするくらい自分の身体が疲れないことに
驚きました。
これは上にも書いたトルクの余裕もありますがシャシーのキャパの大きさを
つくづく感じたんです。
BRはサイズがそれまでのBPにくらべて大きくなったことを良くも悪くも言われますが
私はこのイッキ乗りでサイズのメリットを感じたんです。
このときのことはある種の衝撃で、昔のみんカラにもずいぶんと書きました。
(もう全部削除でのこってないけどね。)
だからこのイッキ乗りのあと、当時のBR9が欲しくなった時期がありました。
でも、当時のEJ25のターボは燃費がねぇ・・・・・
そんな伏線があって2012にレガシィにDITが出たときにずいぶんとグラグラ
きました。 欲しい!!ってね。
でもお高いんだ、これが。
乗り出しで¥400万を大きく超える。
こりゃだめだ、としばらく我慢をしていました。
すると2013年にはフォレがSJにモデルチェンジしてこのDITが乗りました。
フォレならレガシィに比べて黙って¥50万はお安い。
フォレの使い勝手の良さは十分に分かっていたので、『これにしようかな』
の気持ちがムクムクと。
ちょうどこの頃ですね、みんカラからの撤退騒ぎがあったのは。
と、同時期にニューヨークショーでWRXコンセプトの発表がありました。
この格好のよさには参りました。
あとさき考えずに、これがこのままデビューしたら絶対に買う!!と
幾人かの友人に吹いていました。
羽根をつけないほうがかえって迫力を感じる素晴らしいデザイン。
6ポットのフロントキャリパーやら、LEDを上手につかったライト類。
これで2LのDITが載って、ミッションを6~7速のデュアルクラッチの
DSGみたいなミッションを新開発で載せてくれたらもう我慢が出来なく
なること請合いでした。
まぁ、その場合お値段は¥500万くらいになると思いますけどね。
でも、それでも爪に灯をともしてでも買ったと思います。
このころからSHの乗換えを現実的に考え始めました。
このWRXコンセプトの市販化の状況を見て、コンセプトのまんま
なら、コレにする。
そうでないならその時点でSJかBRのDIT。
秋くらいにだんだんと次期WRXの様子がWEBに上がり始めます。
でも、ボディデザインについてはどうしてもコンセプトのまんまではなく
インプベースになっていくようなお話しばかり。
WRXはあきらめてSJかBRに心が傾き始めたのが11月のはじめくらい。
でも、このころはまだ、半分くらいは
『これ! という決め手がないならこのままあと2年くらいSHで』
の思いもあったのですが
ほとんど冗談半分でのぞいたガリバーでSHの査定をしたのがことの
始まりでした。
新車価格が¥220万くらいの(乗出しは当然もっとしますが買い取りの
基本は剥き身の価格ですから)車で4.5年経過の47000Kmですから
交渉前の査定で¥90万くらい、ゴネて¥100万かな、と思ってました。
最初の基準回答が¥104万だったのは少しびっくり。
へぇ~♪ そうなんだぁ。
あれこれ話して¥114万まできましたが、そこで一旦保留。
思っていたより条件よさそうだから、この勢いで買えるかどうか検討
しちゃおうかな、とその足でDへ。
BRとSJを候補に値段出してもらいました。
そしたらBRはモデル末期のカンフルでDITにスペックBが出るじゃないですか!
特別装備は正直260KPHのメーターくらいしか気になるところはなかったけど
ノーマルのDITでは標準の助手席パワーシートが省かれたりなんだかんだで
¥10万以上お安い。
しかもキャンペーンで特別金利が輸入車のキャンペーン並みの0.9% !
パタパタっと電卓はじくとBRでもなんとかなりそうな気配。
SJならば更にお求め安いのは確かなんだけど、上にも書いた600KMイッキ乗り
のときのシャシーの安心感が身体に残っていてどうしてもBRに傾く心。
なんだか、心の中では既にその気になってるみたい。
次の週の平日、少し早めに帰宅できた夜ににガリバーを再訪。
16”だけどまだ使えるスタッドレスをそのまま付属させることだのなんだのを
話していたらスキー/スノボ用に売りやすくボーナス商戦直前ということもあり
月内の入庫なら、の条件つきで¥130万がつきました。
考えちゃうよね。 この日がなんと月末直前の28日。
月内入庫ならあと2日しかない。
そのうえ、まだ新車の契約していないし、仮にしていたって納車は年内が精一杯。
それなのにここでSHを出しちゃったら約1ヶ月車無し生活。
うなること約30分。
結局その場でハンコついちゃいました。
どうしても必要なら奥さんの車もあるしね。
その前のDでの商談でDでの下取りは¥112万が限界だったので思いきっちゃいました。
それからが大変。
2日後の日曜日の午前中にフォレから荷物全部だして、スタッドレス積んで、
ほとんどなにも外さずに委任状だの売買契約につける印鑑証明を取りにいって
その足でガリバーに。
5年間がんばってくれたフォレとの別れに浸る間もなくバスと電車でDへ移動。
不退転の決意で一気に交渉を進めて最終的に
DITのEyesight付 スペックBにナビと後ろの羽根だけつけて、ちょっとびっくり
するような値引きを引っ張りだして契約しました。
ここで最後に何故レボーグを待たなかったのか。
確かに気になりました。
さすがに世代が新しい分、いいところは沢山あります。
細かいところではエアコンのコントロールがBRは見栄えを気にして
タッチスイッチ沢山のちょっとギミック感のあるヤツなのにレボーグのは
フォレなんかで好感のもてた少し大きめのダイヤルスイッチでブラインド
タッチですぐに操作できるヤツ。 これは雨の高速道路なんかでは
圧倒的にこのほうが使いやすい。
他にもすっきりとした外観も含めてイイナ、とは思いました。
でも最終的にはそれほど迷わなかった。
実は私は1台ですべてを賄うというのがあまり得意ではなく
分不相応にも○○用にはこの車、●●用にはこの車、と使い分けを
したい思いがあります。
そして私の中の基本の使い分けは
1. スポーツカー
2. 万能長距離用全天候ワゴン
3. まっとうなセダン
この3台が夢のラインナップ。
1.のスポーツカーはかつてFD3Sで楽しんでいましたが出来ればレシプロの
音のいい、高回転まで分回るのがいいです。
夢想の世界ならア●●タドールとか▲▲8イタ○○とか。
現実にはもう売ってないけどS2000かエクシージかな。
2を飛ばして3.のセダンなら530あたり。
で、そんな夢物語を現実に引き戻せば検討対象は
2.の万能長距離全天候ワゴン。
このセグメントでの昔からの私の中のマイルストーンはアウディのS6アヴァント。
A6に高性能エンジン積んだワゴンね。
A6はV6の2.4Lから3Lのところに時代によってV8の4.2Lだったり
買収したランボのガヤルドと同じベースの5.2LのV10だったり、
今はまたV8の4Lにターボだったりと様々ですがとにかくこれがずっと欲しかった。
S6にターボのっけて更に化け物にしたRS6とかもあったけど、いずれにしても
このシリーズがずっと、ずっと欲しかった。
でも、巷ではA4ベースのS4やRS4のほうが断然人気です。
あの小柄なワゴンボディに4.2LのV8なんか乗っけてそれはそれはすごい
ことになっていますし、そこいらのスポーツカーなんかカモるのは朝飯前です。
見てくれもS6よりもずっとスポーティかな、とは思う。
思うのだけれど、じゃ自分ではどうなのよ、と考えるとやっぱり私はS6のほうが
スキなんです。
いまじゃ、クアトロシステムはものすごく重たいとかどう考えても価格が割高過ぎる
(アウディ自体がね)とかあってイイナ、とは思うけど欲しいとはあまり思わないけど。
でね、私の中ではBRとレボーグはこのS6とS4の比較と同じ感じなんです。
BRがこの先(今年かな)モデルチェンジしていくならそれを待つのも選択肢
なのかな、とは思うのだけど次のレガシィはツーリングワゴンがないと聞いている
のでそうなるともうBRに行くしかないんです。
だから不思議なくらいレボーグでは迷わなかった。
そんな訳で12/23/2013に納車になりました。
納車の日にも神奈川スバルのDはやらかしてくれましたが、
まあ、大過ないこととして不問にしました。
乗っての印象は大満足です。
たぶんこれからしばらく他の車が欲しいとは思わないでしょう。
あ、スポーツカーを別にもてるようになれば別だけどね。
詳しい印象などはまた別の機会に。