
この記事は、
入り口について書いています。
(^.^)自分も走り始めた時はそんな感じでしたね。
きっと、ただ走るって事が楽しいならそれ以上深みには
行かないのでしょうが、速く走りたいとなると、これが
想像以上に深い世界になります。(・。・;
ここから道が2つに分かれ、車が好きな人と、速く走りたい人です。
車が好きな人は、車をいじってるのが好きな人、運転が好きな人、色々居ますが、速くなりたい人は別です。
ここからは速く走りたいと思った人の話です。
自分も2輪時代から峠小僧でしたが、4輪に転向後も、
山に入り浸りでした。
峠屋にとって一番の憧れはラリー屋さんでした。
ラリーは練習禁止なので峠には滅多に現れないのですが、
たまーに、お忍びで現れます。
会った時のスピードレンジの違いが当時は衝撃でした。
あのスピードで曲がれるのか!と。
自分も、峠で敵無しじゃね?って思い、モータースポーツの戸を叩くのですが、ここで、コテンパンにやられます(-_-;)
上には上が居ます。ハゲたおっさんに敵わないのが
悔しくて、練習に励み、タイムが出る走りを考えるようになります。
後々気付くのですが、競技に出るのと勝つのは大違いで、
勝つ為には妥協が許されません。
腕で負けるのはしょうがなくても、車で負けるのは許さないとなると、まず車を勝てる車にしないと同じ土俵にも登れません。
もちろん公認競技ですから、レギュレーションがあるので車の改造は限られます。
あの車はパワーがあるからとか、いいタイヤ履いてるとかは言い訳にしかなりません。
敵がそのタイヤを履いて速いなら自分も履けばいいのです。
逆に履かなければ負けます。
車が違うとか、何々が違うとか、言い訳をしてるウチは絶対に勝てません。
文句があるなら、ぶっちぎって勝てばいいのです。
悔しかったら抜いてみな。と
この世界は勝てば官軍です。
同じレベルの車に仕上げても、今度は腕が無ければ話になりません。ハゲたおっさんに勝つには沢山の努力と練習、経験が必要です。(別にハゲたおっさんに恨みがある訳じゃないですが、そんな速い人がいました)
きっと、ここら辺から「楽しい走り」とは、かけ離れて来ます。それでも「走りたい」「いや、勝ちたい!」に変われば
もう、抜けだせません。
友達が飲み会で「王様ゲーム~」とかやっている間も、
彼女とデートしてる間も走りこむのです(偏見)
一緒にモータースポーツを初めた友人も、
俺も、もう落ち着いたよ。とか
お前、まだそんな事やってるの?とか
結婚したから、もう出来ないとか
一人、二人と周りから居なくなります。
そして結婚しても、相変わらず週末はラリーで居ません。
ここで夫婦間の危機も訪れます。
そこまで犠牲にしても、勝てるとは限りません。
逆にそこまでしなければ、勝てなくもなります。
ですが、努力の先にはきっと勝利の女神が微笑む時もあります。(微笑まない事の方が多いけど)
自分も勝てるようになるまでは、車も何台も潰してます。
横転した事もあるし、エンジンが2つに割れた事もありますし、崖から落ちた事も、ミッションが粉々に砕けた事もあります。
でも、勝負で負けたより、車で負けた時の方が悔しいです。
同じ条件ならきっと負けない!と。
自分の先輩がラリーやって無ければ家が2軒立つ、と言ってましたが、あながち嘘じゃありません。
長年やってるとそのくらい金掛かりますよね(-_-;)
でも、そんなお金無いから、どうする?
そうだ自分で直そう!。と自分で直すようになるのです。
ついでに整備の腕も上がります。
タイトルの修理は嫌々やってると言うのはこの事です。
本来走るのは好きですが、修理は好きじゃないのです。
お金が無いから嫌々やってたのです(笑)
そして、この苦労が実り無事表彰台に立った時は
感無量です。・・。
ああ・・この為にモータースポーツをやっていたんだと・・。
シリーズ戦の表彰式に立つのは夢でしたからね。
ジムカーナ、ダートラ、レースなどと一緒の年末の合同表彰式にスーツ着て行くのは緊張しました。(笑)
話がだいぶ横にそれましたが、モータースポーツを続けるのに必要な物は、負けず嫌いな事です。(^^ゞ
その気持が君の腕を上げるのです。
出場するだけなら、きっとそこまで辛い事は無いでしょう。
楽しいかもしれません。
週末を利用してたまーに出るなら、それはそれで楽しいと思います。
でも、速くなりたい、勝ちたいと思うならきっと辛い道になるでしょう。
公式戦にはショップ主催などのアットホームな雰囲気は無く、雰囲気もピリピリしてます。
シリーズ戦になれば更に鬼気迫った感じになります。(笑)
今、若者の車離れが進んでます。
車は動けばいいんじゃね?って考えは非常に多いです。
そんな考えなら尚更、楽しくない事はやろうと思わないでしょう。勝負に勝ったからって何か貰える訳じゃないです。
レースの世界でも賞金レースなんてほぼありません。
すべて名誉の為に走ってるのです(いいね、このセリフ)
将来子供が出来て大きくなった時に
この沢山のトロフィーなーに?って聞かれて時に
「お父さんは昔速かったんだよー」って言いたいじゃないですか。
まあ自分の子供が車好きになるかは別ですけどね(-_-;)
今の時代は昔と違ってネット社会です。
昔はヤフオクなんて無かったので部品を中古で手に入れるのは至難の技で、新品しか選択肢がありませんでした。
おかげで今は車を改造するにはお金がそれほど掛かりませんし、情報も手に入ります。
改造の規制も甘く、昔はマフラー変えただけで捕まった時代もありました。
いい時代になりました(^^) ロールバーも定員を変えない限りは改造申請も要らないなんて。
これだけ、モータースポーツの入り口は広くなってるにもかかわらず、車好きな若者の数は減ってます。
昔は、若者とおっさんが話す機会もある訳なく、今はオフ会などで普通に合う事も増えました。
これを利用しない手は無いですよ、おっさん連中は無駄に知識に長けてるので、長年の経験の知識が簡単に手に入ります。
今、モータースポーツに入り口に来た人に、そこからどっちの道に行くのも君次第です。まずは始めないと何も始まらないしね。
何年後かに、やってて良かったと思えるようになればいいですね。
そして、モータースポーツの人口が増え、もっとメジャーに
なる事を期待しています。
あれ?今回話がマジメだな(^^ゞ