2016年05月01日
私はかつて三菱車のオーナーであったことがあります。理由は定かではありませんが物心ついたころから父親の愛車が三菱車という環境の中にいたので、免許を取ってさあいざ自分の車を選ぼうという年になった時にも、三菱の中から選ぶのがお約束、という雰囲気でした。結局複数台乗り継ぎましたが、三菱車や三菱のディーラーについて今一つ腑に落ちないことを感じたまま乗っていました。
・何百万円も出して買ったのに、結構手を抜いてるんだなー。 (バンパ―の止め方とか、各種パネルのつなぎ合わせとか、もうちょっときれいにできないの? ボルト穴の大きさがあっていなくてブラブラの状態のバンパーステー、何の役にも立ってないでしょ。300万円級の車で天井がビニール張りかよ。)
・2~3年であちこち簡単に壊れちゃうんだなー。 (オーディオの液晶がすぐ破裂、トランクの雨漏り、塗装のワレ。。。また、2年くらいでエンジンの音もうるさくなっちゃう。)
・異常にデントに弱い(これは後でほかのメーカーに乗り換えて気づきました)
・異常に塗装が弱い(チッピングだらけ)
・ディーラーの整備の人ってホントに教育受けてんのかな? (いつもいい加減にジャッキをあてるので、サイドシル下部はへこみだらけ。エアクリーナー掃除したんならボックスちゃんとはめといてよ。内装外したら必ずツメを折るのやめて。よく部品ブラブラのまま『ハイ、終了しましたー』なんて言えるね。異音のクレームで走行確認に行って帰ってきたら未使用だった灰皿に吸殻が。。。おれタバコ吸わないんだよ。)
まあ、当時はどこの車も同じようなもんなんだろうな、と思っていました。これがいやなら1千万以上の車買うしかないんだろうな、なんて思いながら。これらの理由で愛想が尽きたというわけではなく、ほかの国産メーカーに魅力的な車が出たのでその車に乗り換えました。そしたら、いままで三菱車に感じていたことが一掃されて目からうろこが落ちる思いでした。とくにディーラーの整備でジャッキによる傷、へこみがまったくなくなったことがうれしかったです。
さらに、メルセデスに乗りかえるとより満たされた気分になりました。私はよく車の下周りを観察します。Cクラスの下回りは、三菱車の経験から比較すると信じられないくらい手間がかかって非常に丁寧に仕上げられています。決して使っている部品に高価な材料がつかわれているようにも見えません。同じ樹脂パネルですが、きれいにとめて、端部もきちんと処理してあるのがメルセデスです。床下だけでなく、室内やトランクルーム、エンジンルームなどの作りの丁寧さは、クルマを『商品』として考えていることがうかがわれます。
自動車メディアを見ていても、半年ほど前に某三菱車のプロジェクトリーダー氏のインタビューを見ましたが、『ほんっとにつらくて大変でした。』とばかり言っていて、ほかのメーカーのプロジェクトリーダーさんたちと完全に雰囲気の違う受け答えでしたね。
今までの自分の車歴で経験してきた事実だけからいらせていただくと、三菱自動車にかかわる人は、クルマに対するモチベーションが低いと思わざるを得ません。おそらく三菱自動車も、参考車としてメルセデスを調査したことはあるでしょう。いったい何を参考にしたんでしょうか。昨今のニュースに触れて、昔三菱車のオーナーだった時に感じていたことを久しぶりに思い出しました。まだ車を作り続けたいのでしたら勝手にどうぞ。でも、私はNo thank youです。
Posted at 2016/05/01 23:33:12 | |
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2016年04月15日
私は車が大好きです。車にまつわることの中でも一番好きなのは一人でのロングドライブですが、自動車雑誌を読むのも大好きです。日本で買うことのできる自動車雑誌はほぼすべて目を通しています。(自分で買う、立ち読みだけ、または図書館で読むなど読み方はいろいろありますが。)なので、ほぼすべての自動車評論家の皆さん、どこの雑誌にいつも書いてる、とか、どんな特徴を持っている、とか自分の中にイメージがあります。森野さんももちろん知っていました。ご冥福をお祈りいたします。
森野さんの一つの特徴はプライベートライフを絶対に出さない、ということだったと思いますので、ご遺族にどんな方がいらっしゃるのかわかりませんが、おそらく深い悲しみの中にいらっしゃる方がいると思います。その方たちのためにも、またこれからの自動車ジャーナリズムのためにも、外野が好き勝手にネットに書き込むことを非難します。一方で、同業者の皆さんがだんまりを決め込んでいることも気になります。私自身今までドライブをしていたら偶然評論家の皆さんの試乗会に遭遇したことは2度や3度ではありません。何人もお名前を存じ上げている評論家の皆さんがどんな走り方をしているところを見たか、具体事例は書きませんが、そんな皆さんは今回の件をどう受け止めているのでしょうか。
Posted at 2016/04/15 22:27:22 | |
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2016年03月18日
はやいものでW204を購入して今年で3年。あと半年ほどで車検です。走行距離も間もなく3万キロ。本当に運転して楽しい車ですので、今までの車よりも走行距離の進み方も早いです。
さて、先日、学生時代の友人に20年ぶりに会いました。一緒にラリーをやっていた仲間でしたので、話題は『今どんな生活してる?』より、『今何に乗ってる?』という会話に終始しました。私が、W204に乗っているというとものすごく驚かれました。『なんで!?もう車に興味なくなったのか?』と言われました。ベンツって、そう思われてるんですね。車に興味のない人が乗る車。 しかし実際にオーナーになってみると、前にも書いたように走る、曲がる、止まるの3性能に徹底的にこだわっている半面、日常の使い勝手は多くの同クラス国産車に負けています。つまり、車好きのための車だと思います。よくよく思い出してみたら、私が今まで乗ってきた車はすべてDセグメントのセダンでした。しかも、シリーズの中でも一番スポーツグレードをセレクトしてきました。 でも、それらの国産スポーティセダンに比べてもC180のほうが日常の使い勝手を犠牲にしてでも走ることにこだわっていると思います。たとえば、車体剛性を上げるために各ピラーはすごく太いですが、そのために乗り降りするときに間口が狭い。運転席に乗り降りするとき、慣れるまでいつもおしりをBピラーにぶつけていました。 また、リヤシートの居住性、乗降性はとてもまともに検討したとは思えず、リヤに3人座ることはほとんど不可能です。間口も狭いし、ホィールハウスをよけるための左右の張り出しも信じられないくらい大きいです。車体の基本骨格の設計が優先され、スペース性は優先順位は下げられています。この車の一番いい使い方は2人でロングツーリングだと思います。私は子供3人の父親なのですが、ドイツの友人は、『子供3人いるならふつうEクラスだろ?』 とよく言います。(ドイツではEクラスとCクラスはサイズが違うだけで機能、性能は同じ、という感覚のようです。価格もそんなに違いません。)
先日一人でドライブしてきましたが、さすがに峠道では元ラリーストの血が騒ぎ、ついつい全開アタックしてみました。ベンツのイメージから考えたら全く想像できませんが、国産の280馬力級のスポーツカーよりはるかに楽しくて速く走れると思います。 そんな走り方をしていてもステアリングはなめらか、ブレーキは強力、シートのホールドも十分満足。 やっぱりこの車は車好きのための車だと思います。
Posted at 2016/03/18 23:21:42 | |
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2015年12月23日
2015年もそろそろ終わりにちかづいてきました。今年は結局5回海外出張にいきました。延べ日数にすると約2か月。そのうちドイツが約7割を占めます。
ドイツに定期的に出張するようになって7-8年になるでしょうか。かの地では、街を走っているCクラスやEクラス(3シリーズや5シリーズ、A4,A6,ゴルフ、パサートなどもみんな一緒) はほとんどがカンパニーカーなので、いつも最新型にリプレイスされてしまうので型遅れの車は本当に見なくなるはずなのですが、なぜかW204はいまだに元気に大量に街に残っています。W212がデビューした時にいっきにW211が街から消えたのとは対照的です。
私の仕事仲間も何人かはW204(カンパニーカーではなく個人所有)を愛用していますが、おおくのドイツ人の人たちもW204はほかの車とはちょっと違って『名車度がたかい』と感じているようです。
わたしもW204には、ほかのどの車にもない特別ななんとも言えないいい雰囲気を感じています。どうも上手に言葉で具体的に説明できないのですが。W201に似ているような気がしています。
私は今所有しているW204を長く愛用しようと考えています。あと6-7年たった時に車好きの人たちから振りむかれるんじゃないかと期待して。 (決して下取り査定が高くなることw期待してるわけではありません。)
Posted at 2015/12/23 23:02:36 | |
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2015年11月27日
先日より、ベンツの品質について思うところを書いておりますが、今日はその中でも私が感じたベンツの性能について書こうと思います。
通常性能というとエンジン出力による加速性能、最高速あたりをイメージすると思いますが、それだけでなく操縦安定性、乗り心地、騒音、快適性などすべてを性能、と考えると、W204Cクラスは、今まで国産車しか所有していなかった私には目からうろこが落ちるほど強烈でした。
・エンジン性能 わずか156PSしかないことが全く信じられません。私は今まで280PS車に3台乗ってきていますが、加速力はちょっと古い世代の280PS車と同等だと思います。低回転からトルクが立ち上がる特性とATのギヤ比、変速タイミングがエンジンによくあっていると思います。
・操縦安定性 これは今まで私が乗ってきた車と比べ物になりません。全く次元が違うといっていいと思います。150キロで何の不安もなくステアリング操作ができます。このフィーリングはだれが運転してもわかると思います。ただ、目で見ても4輪ともネガキャンがついていたり、フロントのキャスターアングルも国産車ではありえないくらい寝ているなど、タイヤの寿命よりも操縦安定性を優先させたと思えるところはあります。実際、タイヤの摩耗はかなり早そうです。
・乗り心地 これも期待していたよりはるかにいいです。よく雑誌の試乗記に書かれていた、『フリクションのないストローク感』が実感できました。
・ボディの剛性感 これも国産車離れしていて、このボディの剛性感は、いつも車を運転していて『いいなぁ』と思わされます。
・快適性 同価格帯の国産車に比べるといくつか負けていますね。たとえば、ロードノイズ、エアコンのブロアノイズなど。また、アイドリングストップや充電制御などの作動音、コマンドシステムにもパソコンのようにファンがついていて、その音も若干気になります。逆に言うとそれ以外は国産車と同等レベルです。ドイツ車はエアコンの容量が足りないといわれますが、W204にかんしてはそんなことないように思います。
・耐久性 まだ2万キロそこそこですから車全体の耐久性はわかるはずないですが、今まで乗ってきた車と明らかに違うのは、チッピングの少なさです。まさか走行中にベンツは小石が当たらないなんて言うハスありませんから、これは塗装が強いということでしょう。
といったようにほれぼれするほどよくできていると思います。この車を買ってから、わたしは『暇さえあれば車を乗り回しに行きたくなる』という気持ちになっています。それほど運転していていい気分になれる、という意味です。アンチベンツの皆さん共通のコメントに、自動車評論家はベンツにあまい、という意見がありますが、やはり乗ってみると違いが判るということがわかりました。
Posted at 2015/11/27 23:01:38 | |
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